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新築の家に住み、オートマチック車を運転している日本人とは打って変わってイギリス人の大半は古い家に住み、マニュアル車を運転しています。
これはイギリス人が貧乏だからという理由ではなく、これがイギリス人が愛するものだからなのです。そうです、イギリス人は物を長く愛用する傾向があり、古いものほど大事に使っています。
その理由から、アンティークショップなども流行っていて、古いものほど高値で取引されるような場所なのです。なぜイギリス人はこれほど古いものが好きなのでしょう?
図1. 建物が古いイギリスの町並み
イギリスの町並みを想像すると、シャーロックホームズやハリーポッターの世界観を想像する人が多いと思います。暗い淀んだ街にレンガ造りの家。
この昔からある古い街並みのデザインを長い間大事にしていますが、なぜ築100年以上経っていそうな建物を今も残し、そこまで愛用するのでしょう?逆に日本を見てみると、家はそれぞれ形が違う一軒家ばかりです。
日本では土地を買い、そこに自分が思い描く家を建てることもできます。ですがイギリスでは町が統一されている分、一人で改築しようと試みても外見を変えることを許されていません。
それもそのはず、一軒だけ勝手にデザインしても、浮いてしまいます。そのせいで、改築をしたい場合は外見を変えないため、外壁を残したまま中をリフォームせざるを得ません。
この街並みを守るためのリフォームは通常の10倍もの労働力になります。それほどにイギリス人はその古い街並みを大切にしているのです。
イギリスの代表的なシンボルといえばこの三つかもしれません。これら全てはイギリスの町並みの一環なので、国はこれらを大事に昔と変わらず保管しています。
電話ボックスを使っている人などもうほとんどいないのに、取り壊さず設置しておくところがイギリスの歴史を壊さないところですね。
赤いダブルデッカーバス(2階建てバス)は昔と変わらず、大きさと赤い色から注目を浴びるロンドン名物になっています。
何度か新しく作り直されていますが、最近のデザインでは昔あったホップオン(飛び乗り)が再活用され、昔に近づけた形を採用しています。
もう一つデザインを変えないのが黒タクシーです。「ブラックキャブ」と呼ばれていて形は今も昔のままですが、今は黒だけでなく他の色もあります。誰でも形を見るだけですぐにタクシーだとわかります。
図2.イギリスのマーケット風景
イギリスの街を散策してみると、本、食器、レコードプレイヤーなどの中古品が並んでいるアンティークショップをよく見かけます。
自分が不必要になったものなどを必要な人にあげるために設けられた店なので、店側も利益の一部を寄付する人が多いのです。ここから、イギリスでは助け合いという精神があると見えます。
ですが、そのアンティークを求めてフランスに渡るイギリス人が増えています。フランスではアンティークがイギリスほど愛されていない分安く物を買うことができます。
そこまでしてアンティークを求めるイギリス人が大勢いることからもイギリスのアンティークへの愛情を感じ取れます。
日本で軽自動車が流行り出し、車を安く購入することができるようになりました。その結果、新しい車はオートマチック車が多く、今では日本の主流となっています。
それに対し、イギリスやヨーロッパでは今もマニュアル車を好む人が大勢存在します。その理由はいくつかあるとして、その一つは値段の差から来ている可能性もあります。
昔からあるマニュアル車は古い車が多く、割安で購入することができるからでしょう。そこから、オートマチック車を不必要な贅沢と捉えるようになってしまったのでしょう。
これら全ての一番の理由は、イギリスの災害の少なさにあるかもしれません。年中穏やかな気候のイギリスは、台風も地震もないので家を長く使うことができます。
日本は戦後全てがなくなった時期もあり、それに付け加えて災害の数々。新しい物が必要とされ続け、いつしか新しいものを持っていることにステータスを感じるようになっていっています。
それとは打って変わって、イギリス人は新しいものが必要なく、古いものを長く使うことにステータスを感じるようになっています。
お金があるイギリスの老人などは新しい家を買うのでなく、昔から歴史のある貴族が住んでいた家を購入します。いくら不便であってもこの家からステータスを感じて楽しんでいるみたいです。
アンティークショップで買ったものを観賞用でなく実用するところにもまた国の姿が見えてきます。
もう一つは現在のエリザベス女王の影響もあるといえるでしょう。今年で64年目になる王座がイギリスに昔ながらの国を守らせているのかもしれません。
イギリスでは昔の大英帝国の活躍を誇りに思い、今もなおその過去を忘れないために古いものを愛しているのでしょう。
古き良き姿の国を大事にするイギリスはとてもよく見えますが、それらのせいで理想を見すぎてるイギリス人が大勢存在しています。
最近はシリアなどからの難民が多く、イスラム教徒の人数が増えていてそれを「目の上のたん瘤」と思ってしまう人が多いのです。過去の感覚を残しすぎると悪い感覚も残してしまうディメリットもありえるということです。
(参考)https://www.quora.com/Why-do-the-majority-of-cars-in-Europe-
have-manual-transmissions
https://uk.answers.yahoo.com/question/index?qid=20080919020602AAtoTzt
古いものが好きなんて新しいものが生まれない基盤みたいで何か変な感じがする。日本も戦争や災害がなかったら古いものがいっぱい残っていたのに残念だ。
イギリスにいる時に、イギリス人に日本じゃ10年経てば家そのものの価値は殆ど無くなるよ、と言ったら心底驚いていたなあ。
イギリスって土地自体が殆ど国王と貴族のもので、借地権しかなく土地の売買が自由に出来ず資産とならなかった為、自由に売買出来る住宅で出来るだけ資産形成をしようと土地転がしならぬ、家転がしをするようになったのでやたら古さとかに価値を置くようになったと聞いた。
未だに封建制の名残が色濃く続くその話を聞いた時に、どんなに大変でもイギリスからアメリカに出て行きたいと思った人達の気持ちが何となく理解出来るわと思ったんで覚えているんだが…
個人的には災害の時の被害軽減、日常の使い勝手向上の為に家は建て直して新しくした方が良いと思う。
>>2
イギリスは基本的に昔と大して生活様式が変わっていないんだよ。
日本が西洋化したのとは違ってね。
だから古いままで使えるんだよ。
それに近代化する方が便利な部分(水周りとか)は、ちゃんと新しくしている。
「中古」と「アンティーク」じゃ受ける印象は段違いだよなあ
日本家屋以外の日本の住宅はアンティークには成り得ないのが寂しいところだが
でもやっぱり現実問題住むとなったら新しく機能的な家に住みたい
歴史的な美しい街並みを次の世代へも残さんとする姿勢は称賛に値する
日本じゃ古き良き街並みは京都くらいでしか見れないからなぁ
個人的にはアンティークとNEWの選択基準は物によるかな。ファッションや家具はアンティークでも良いが、住宅や車は消耗品の価値観だから新品を選択してしまうね。
街の写真見ても本当に雰囲気あるものなぁ
霧の時なんて本当に幻想的
面白い国だよなあイギリス
遠いけど旅行には一度行ってみたいわ
よく日本の大・中都市は戦災で燃えてしまったから古い街並みが残っていないなんてことが言われる、東京などは確かに大空襲を受けたからそういう理由が強いかもしれない、ただ京都は米軍が意図的に空襲地区から外していたので戦後に古い街並みがそのまま残ったにも関わらず現在の京都はずいぶんとマンションが多い、つまり京都ですら戦後に古い物を壊し新しい建物をたくさん建てたという事、京都にあれだけマンションやビルが多いと古都の雰囲気ではない。ヨーロッパ人は建物の外見はそのままで残し中身をリフォームして生活を楽しんでいる、日本人は古い物を大事にしない。これだけ長い歴史がある日本がそれでは情けない。
京都住みだけど、京都の家って京都の夏の暑さを凌ぐ方にしか特化してないから冬クッソ寒いんだよね
それに京都は昔から古いものが好きなわけじゃなくて新しいものが好きだぞ
なにが古都京都だか、、差別意識も強いし、京都は美化されすぎ
京都は日本の中では古い街並みが残ってる方だけどヨーロッパの都市に比べたら全然なんだよね・・世界的にあれだけ知名度がある都市なんだからもっと古い物を保存した方がいい、じゃないと世界から来た外国人ががっかりするかも。