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隕石といえば宇宙からの贈り物としてコレクター垂涎のアイテムです。宇宙飛行士でなくても大宇宙を身近に感じる事ができますよね。
巨大な隕石落下は地球生物に存亡の危機を与えますが、他方では貴重な地下資源を残しています。しかしバリンジャー・クレーター(別名:メテオ・クレーター)ではほとんど資源が発見されなかったのです。
巨大な隕石の落下跡は隕石孔(クレーター)として地上に残ります。その隕石のサイズは大きくなくても、落下速度から巨大なエネルギーを持っています。
私たち人類がこれまでに発見している世界最大級のクレーターは南アフリカにある直径190kmのフレデフォート・ドームと言われています。
約20億年前に直径10kmを超える大隕石が落下し、そのエネルギーは広島型原爆の58億倍だったと考えられています。現在でこそ、深さは50kmほどですが、落下当時は300kmもあったそうです。ちょっと想像を絶する大きさですね。
フレデフォート・ドームは世界遺産にも登録されている貴重な地球史の痕跡ですが、そのインパクトで、近隣がかき乱されて豊かな金鉱脈を形成したと言われています。
この隕石のおかげで2007年まで南アフリカは世界トップの金産出国でした。それ以外にもクロムやマンガン、プラチナ、ダイヤモンドなどの希少資源にも恵まれています。
フレデフォート・ドーム以外に世界一のニッケル鉱のサドベリークレーター(カナダ)やダイヤモンド鉱のポヒガイ(ロシア)、石炭鉱のリース(ドイツ)なども隕石落下の影響により豊富な地下資源が形成されたことが知られています。
また多くの油田でもクレーターの痕跡が発見されているのです。クレーターと地下資源との関係は古くから注目されていました。
アメリカ・アリゾナ州の砂漠の中に巨大なバリンジャー・クレーターがあります。5万年前に落下した隕石の跡で、その直径は1.2km以上。
長い間、この隕石孔は火山の火口と考えられていました。64km西にはサンフランシスコ火山帯があり、アメリカ地質研究所も公式見解として火口と認めていました。
1891年、地質学者のダニエル・モロー・バリンジャー博士はここが火口ではなく、隕石孔であるとの論文を発表します。
クレーターの周辺部からは30トンもの隕鉄が発見されていることから、クレーターの内部には1億トンもの鉄が存在すると考えました。
博士の会社はクレーターを買い取り、掘削を開始します。膨大な資金と27年の年月をかけて掘削されましたが、予想に反してほとんど何も出てこなかったのです。
掘削中止の直後、博士は心臓発作で亡くなります。不運にもビジネスとして成功しませんでしたが、地質学者としてその名を残すことになったのです。
このバリンジャー・クレーターの話は天文学ファンだけでなく、多くの人々の関心を引いています。
それにしても何故この隕石孔からは鉄や希少資源が発見されなかったのでしょうか。
現在の研究では実際に落下した隕石の大きさ20~30mとバリンジャー博士の予想よりも遥かに小さく、隕石の大半は爆発の衝撃で蒸発してしまったと考えられています。
時速4万kmという驚異的な速さの隕石が半径14km~22kmを荒野に変え、1億7,500万トンもの岩石を掘り起こしました。このエネルギーは広島型原爆の150倍の規模だそうです。
バリンジャー・クレーターの保存状態は素晴らしく、地球上で最も美しいと言われています。その理由は雨が少なく浸食が進まなかった事と、鉱物資源が無かったために掘削が行われなかったためです。
この美しい隕石孔は世界中の観光客を魅了し続けています。有名なグランドキャニオンやセドナから車で2~3時間の砂漠の中にあります。時間が許すならレンタカーで訪問してみましょう。
(参考)https://en.wikipedia.org/wiki/Meteor_Crater
https://en.wikipedia.org/wiki/Daniel_Barringer_(geologist)
http://www.amusingplanet.com/2013/07/the-incredible-barringer-meteor-
crater.html
自分を信じて進んだ道が失敗になった典型。止める人がいたかいないか知らないけど、他人の意見は聞かないと大変なことになるな。
見識浅い記事多いな
中高生か
ものすごい迫力があって関心しました。
バリンジャークレーターについて詳しく学ぶことができて嬉しかったです😄
ものすごい迫力があって関心しました。
バリンジャークレーターについて詳しく学ぶことができて嬉しかったです😄
大きな隕石は高原を一瞬で荒野に変えていることを知って原爆も同じ感じだったんだと思いました♬