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親日家デヴィッド・ボウイ!日本を愛した世界のトップアーティスト

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2016年イギリスのロックの巨匠、デヴィッド・ボウイが他界しました。20世紀を彼と共にリアルに生きた人々にとっては突然日蝕が始まったような衝撃だったことでしょう。

今回はロック・ミュージシャンとしての偉業は敢えて割愛し、それ以外の彼の側面をフォーカスしたいと思います。

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死んでもなお、偉大なロックスター

デヴィッド・ボウイは人種や男女の差を超えて愛されたカリスマ的なスーパースターでした。ロックスターでありながら、端正な顔立ちと高貴な、そして中性的な雰囲気、渋い声など数々の魅力を持っています。

左右の色が違う目と視線が合うと(直接会ったことはありません。あくまでも写真や映像だけですが)、ドキッ、ハッとするほどで、歳を重ねても魅力が衰えることはありませんでした。

彼の本名はデヴィッド・ロバート・ヘイウッド・ジョーンズと言います。1964年にプロデビューしますが、当時に同姓同名の歌手がいたため、デヴィッド・ボウイと名乗ることになりました。このネーミングは特筆すべき点です。

直接的には彼のお気に入りのボウイ・ナイフから来ていますが、そのナイフの名の由来はアメリカの西部開拓時代まで遡ります。

西部開拓時代の英雄で、メキシコからのテキサス独立戦争を指揮し、アラモ砦で戦死したジェームズ・ボウイ大佐に因んでいるのです。

実際のボウイ・ナイフは無骨なハンティング・ナイフなので、現代では実用的なものとは言えませんが、彼はこのナイフの持つフロンティア・スピリッツを自身の名前に受け継いだのです。

1960年~-1970年代、多くのロック・ミュージシャンがキリスト教的な道徳観への反発から仏教や東洋思想に傾倒しました。ザ・ビートルズがインド宗教や文化に傾倒したように、デヴィッド・ボウイもチベット仏教に触れます。

大の親日家で日本でも有名

アメリカのフロンティア・スピリットと東洋思想という相反する価値観に憧れた彼は、いつしか大の親日家になります。

彼は日本の芸術や美意識に深い敬意を持ち、歌舞伎の変身ワザ?の「早変わり」や化粧なども大胆に吸収しているのです。また日本人デザイナーの山本寛斎の服を愛用していました。

外国人が日本文化の模倣をすると滑稽に見えることが多いのですが、彼がやるとむしろ誇らしく見えました。それはメイクを歌舞伎役者の坂東玉三郎(五代目)に直接学ぶなど徹底したプロ意識があったからではないでしょうか。

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デヴィッド・ボウイは俳優としても活躍しました。日本との関わりのある作品では大島渚監督の「戦場のメリークリスマス」(1983)で、第二次世界大戦中にインドネシアのジャワ島で日本軍の俘虜となったイギリス軍少佐ジャック・セリアズ役を好演しています。

相方となる俘虜収容所の責任者の日本軍ヨノイ大尉を坂本龍一が演じました。戦闘シーンが一切ない戦争映画ですが、ベースには東洋の価値(武士道、神道・仏教など)と西洋の価値(階級意識やキリスト教など)のガチな衝突があるのです。

「戦場のメリークリスマス」のデヴィッド・ボウイと坂本龍一の出演シーンをまとめた動画にはたくさんのコメントが寄せられています。

この映画も音楽もとても素晴らしかった。多分、この映画の頃のデヴィッド・ボウイが一番輝いていたのではないかと思う。
デヴィッド・ボウイの冥福をお祈りします。
偉大なスターをまた一人失った。
シン・ホワイト・デューク(痩せた青白き公爵)安らかにお眠り下さい。
彼は本当に才能がありカッコ良かった・・・
坂本龍一の音楽が今ほど心に響いたことはなかったかも。デヴィッド・ボウイの死を追悼する音楽として悲しくそして美しい曲。たぶん、彼も天国でこの曲を聞いていると思います。
う・・・とても悲しい(;_:)
イギリスは彼の死を悼んでいます。
世界中も彼の死を悼んでいるわ。
彼の偉業に感謝の気持ちでいっぱいです。
彼よりもカッコいい人を知らない。彼と比べりゃ今の若者は・・・
心が安らぐ曲だな・・・これはなんて曲?
「メリークリスマス、Mr.ローレンス」って曲で坂本龍一が作曲している。
私の心の中ではいつまでも生き続けることでしょう。
デヴィッド・ボウイ・ロスになってしまった・・・落ち込んでいます。
この映画は私のお気に入りの1作品です。とても心に訴えかける内容で、曲も素晴らしかった。
彼は「地球に落ちてきた男」。彼は亡くなっていない。ただ元いた星に戻っただけ。
デヴィッド・ボウイの歌声はとても好きでした。もちろんその歌詞もね。
いい作品だね。この前地上波で再放送していたよ。
彼の曲を聴くたびに、若かった時代を思い出す。彼の曲は私の青春のBGMなのさ。
デヴィッド・ボウイも坂本龍一もいい男ね。
デヴィッド・ボウイのイメージはこの映画のセリアズ少佐の役がぴったりです。
彼はジギー・スターダストを辞め、シン・ホワイト・デュークを辞めて、何度も復帰した。また復帰してくるような気がしてならない。
初めての失恋以来のショックを受けています。子供の頃、まだ8トラック(カセットテープの前の再生機)の時代から彼のファンでした。
先週末はBBCラジオの番組は全てがデヴィッド・ボウイの追悼特集でした。こんなに影響力のあったアーティストを私は知りません。
多くの才能に恵まれた人でした。安らかに。

2000年には「20世紀で最も影響力のあるアーティスト」に選ばれるほどスーパースターですが、イギリス政府から送られた大英帝国騎士号(ナイト爵)を辞退しています。

この勲章を受け取ったロック・ミュージシャンもいますが、愛国者であっても、反体制・反既存の価値観のロック魂の筋を通したデヴィッド・ボウイは本当にクールだと思います。

デヴィッド・ボウイは2016年1月10日にニューヨークで亡くなりました。享年69歳。遺書ではインドネシアのバリ島での火葬または散骨を希望したと言われています。

ここは「戦場のメリークリスマス」で彼が演じたジャック・セリアズ少佐が処刑されたジャワ島から3km西に浮かぶ美しい島です。アメリカで火葬にされたことまでは公開されていますが、その後は明らかになっていません。

デヴィッド・ボウイの魂が彼の地で安らかに眠っていることを心から祈ります。

(参考)http://features.japantimes.co.jp/david-bowie-in-japan/
http://lcfaccessfashionbusiness.myblog.arts.ac.uk/tag/kansai-yamamoto/
https://en.wikipedia.org/wiki/David_Bowie

なんか生き方がかっこいい。自分の好きなこと、認めること以外はどんなに大きなことでも流されない人の強さを感じる。

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コメント一覧
  1. 日本の名無しさん
    2016年11月19日 11:13 PM

    親日家ってことは知ってたけど
    ここまで深い理解をしているとは思わなかった

  2. 日本の名無しさん
    2016年11月19日 11:39 PM

    1970年代前半のこの変な服のデザイナーは山本寛斎、原色のケバいメイクも日本人女性が担当、カメラマンも外人ミュージシャン御用達の日本人男性カメラマンが担当していたことが多かった。

  3. 日本の名無しさん
    2016年11月20日 12:48 AM

    戦場のメリークリスマスよりもラビリンスの方が印象に残ってる

  4. 日本の名無しさん
    2016年11月20日 4:08 AM

    オッドアイの人間って本当にいるんだね
    初めて見た

  5. 日本の名無しさん
    2016年11月20日 4:30 AM

    シルエットや影が革命を見ている

  6. 日本の名無しさん
    2016年11月21日 1:13 AM

    梅田って書いてある電車の前にいるだけなのに、なんなの
    このかっこよさw

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