日本の魅力を発掘するだけでなく、他国の環境・法律・文化などを見て、いかに日本が素敵な国かを見直すサイトになります。
2016年5月7日に「メイジーの誇りをかけたグラベルライド」というファンドレイジングのためのロードバイク競技が米国カンザス州で行われました。
グラベルライドとはオンロード用の自転車で林道などを駆け抜けるロードバイクスポーツのことで、最近比較的新しいスポーツとして日本でも楽しまれています。
あなたはこのファンドレイジングのための競技に名付けられた「メイジー・デボラ」という女性をご存知でしょうか?
メイジーは米国カンザス州エスクリッジという小さな町に生まれました。そして人生も後半に差し掛かった50代の初めに、子供たちのためのプールを作りたいと一念発起します。
以来、30年以上もかけて、彼女はひたすらアルミ缶をリサイクルセンターから集め続けて寄付金を募りました。
周囲の人々の中にはそんなメイジーを「キチガイメイジー」などと揶揄する者もいましたが、そんな言葉の刃さえも、彼女の情熱の妨げにはなりませんでした。
メイジーは集めたアルミ缶600万個を現金に換えたり、ワイルドベリーを収穫して作ったホームメイドのジャムを売ったりして、稼ぎ出したお金をコツコツと貯め続けたのです。
さらにカンザス州から73,000ドルが寄付されて、10万ドルもの資金を貯め、 2001年についに彼女は「メイジーのコミュニティ・スイミングプール」をオープンさせました。この時、メイジーはなんと齢83歳になっていました。
一体何が中傷にも負けず、メイジーを「アンストッパブル・パーソン」にさせたのでしょうか?
メイジーには夢を語り行動力に移す力と自分を信じる信念、子供たちを助けたいという誠実さ、たとえどんな状況でも成功へ導く勇気がありました。
それこそが蔑まれても障害を乗り越える力や目的に向かって突き進む情熱をも彼女に与えていたのです。
メイジーがプールを完成させた後、彼女がアルミ缶を集めていた高速道路に栄誉を表して「メイジー・デボラ・ハイウェイ」と名付けられました。
またファンドレイジングを始めてから40年が経っても、メイジーは施設の維持費のためにアルミ缶集めをやめていません。今では彼女の支持者たちが缶を拾い集めてメイジーの元に届けてくれるようになったようです。
今回、カンザス州で行われる「メイジーの誇りをかけたグラベルライド」も、プールの維持費としてファンドレイジングのために行われるものなのです。
彼女は子供たちのためにプールを本当に作り上げてしまったのだから。彼女のプールを維持するためにこのグラベルライドに参加することでチャリティをしたいんだ。
メイジー・デボラはエスクリッジと云う町の名も無きいち市民でした。
海外では慈善事業と言うと、ハリウッドスターのアンジェリーナ・ジョリーやミュージシャンのマドンナが、途上国の子供たちを養子にしたり、多額の寄付をすることが派手にメディアを賑わせてきました。
しかしメイジーのように地味にアルミ缶1個6セントと云うほんの僅かな額で寄付金を募るその途方もない労力を慈善事業につぎ込む信念の女性の活動は、日本であまり報じられません。
日本では慈善事業をただの慈善事業の枠に止めず、フェアトレードを通してバングラデッシュのような最貧国を支援してきたマザーハウスの山口絵里子代表に続く社会貢献女性起業家が活躍してきました。
2010年にオープンした東京都虎ノ門の難民ネイリストが活躍するサロン「Arusha(アルーシャ)」の岩瀬香奈子代表もそんな女性企業家の一人です。
彼女たちにも、メイジーを「アンストッパブル・パーソン」へと突き動かした「誰かを助けたいという誠実さ」や「夢を実現する情熱」が通ずるものがあります。
メイジーの偉業にも目を見張りますが、それを新たな「ビジネス」にまで高めさせた日本人企業家の存在に、同じ日本人として誇りを持てるのではないでしょうか。
セレブという億万長者ではない、いち市民だった日本人女性たちが貧困や難民問題に対して社会貢献起業活動で収益を上げながら支援する。
そんな日本人女性たちの行動力にも注目し、顧客として利用することで社会問題の解決に私たち一人一人が国際協力する。そんな日本社会にしていきたいものですね。
(参考)http://www.kansascyclist.com/events/GravelRideForMaisiesPride.html
http://www.virtuesforlife.com/6-virtues-of-an-unstoppable-person/
http://www.wibw.com/home/headlines/Gravel-Bike-Ride-Raises-Money-For-
Eskridge-Swimming-Pool-207059491.html
http://www.cbsnews.com/news/stories-with-a-heart/
http://www.cbsnews.com/news/making-a-splash/
10万ドルのうち7万3000ドルはカンザス州からの寄付だったら、この婆さんは30年もかけて2万7000ドルしか集めてないじゃないか。パフォーマンスって大事なんだなって思った。
空き缶拾いで2万7000ドル貯めりゃ
人の心を動かすには十分だろ
コメントの薄っぺらさに定評のある管理人
金額じゃないよ。あんた哀しいね。
良い記事なのに管理人自ら貶めるとはびっくり。