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USAフォー・アフリカ「We Are The World」あの名曲はこうして生まれた!

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1985年のアフリカの飢餓や貧困救済のチャリティー・プロジェクト「USAフォー・アフリカ」は世界の音楽史に残る一大イベントに発展していきます。この曲にはトップアーティスト達の熱い想いが込められているのです。

音楽でアフリカを救おう!

若い方はご存じないかもしれませんが、1980年代のアフリカは干ばつなどで大飢饉に見舞われて多くの人々が亡くなったのです。エチオピアでは100万人が餓死するという悲惨な状況でした。

そんな中、アイルランドの歌手ボブ・ゲルドフが立ち上がります。

1984年には彼と彼に共鳴したイギリスのトップアーティストらがチャリティー・プロジェクト「バンド・エイド」を結成し、「Do They Know It’s Christmas?」をリリースして大成功を収めます。

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これに刺激を受けてアメリカでも独自のプロジェクト「USAフォー・アフリカ」(United Support of Artists for Africa)が立ち上がります。

プロジェクトにはシンディ・ローパーやダイアナ・ロス、ティナ・ターナー、スティービー・ワンダー、ビリー・ジョエル、ボブ・ディラン、レイ・チャールズなど1980年代を代表するトップアーティスト達が参加したのです。

このチャリティー・ソングが名曲「We Are The World」でした。

名曲誕生

この曲はライオネル・リッチーやマイケル・ジャクソンが4日間かけてコンセプトについて話し合い、ライオネル・リッチーの案を基にして、マイケル・ジャクソンがソロからコーラスまでをわずか2時間半で完成させたのです。

これが1985年1月22日のことでした。

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曲の完成から1週間後の1985年1月28日、歴史的なレコーディングが行われます。直前の「アメリカン・ミュージック・アワード」授賞式が終わると参加者達は私服に着替えて秘密裏にスタジオへ結集。

数日前に完成した曲のデモテープは発送されていましたが、ほとんどのメンバーはスタジオに入るまでこの曲を知りませんでした。今日のようにインターネットで瞬時に音源を送信できて、どこでも簡単に音楽が聴ける時代ではなかったのです。

異様な熱気の中、練習とレコーディングは12時間通しで行われ、全てが終わったのは翌朝8時でした。

後年、ライオネル・リッチーは直前の授賞式で5部門の賞を獲得したにも関わらず、当日の出来事はレコーディング以外全く覚えていないと語っています。

このチャリティー・ソングは発売当初から大きな話題になり、世界各国でNo1を記録する大ヒットになりました。世界のラジオ局が同時にこの曲を放送したイベントを覚えている人もいるかもしれません。

シングルの売り上げは全世界で2000万枚以上のセールスを記録。この曲の印税(6300万ドル)は全てアフリカの飢餓や貧困で苦しむ人々の為に寄付されたのです。

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大成功のチャリティーコンサート

この大ヒットを機に、アフリカを救おうという社会的な気運が更に盛り上がります。1985年7月13日には世界中のミュージシャンを加えた20世紀最大のチャリティーコンサート「ライブエイド」が開催されました。

英米のメイン会場には17万人以上の人々が集まり、世界中で19億人がライブ放送を観たと言われています。アメリカ会場のJFKスタジアムでは35℃の炎天下の中で10万人の観衆が「We Are The World」を熱唱したのでした。

永遠の名曲「We Are The World」の動画には多くの人がコメントを寄せています。

USAフォー・アフリカの理想の方向に人類は進んでいるのだろうか。
アメリカは平和のために多くの人を殺し、憎しみの連鎖を築いてきた。
心から美しいと思える曲とビデオ。
彼らの声は違うけど、それぞれ感動的な声をしている。
私たちは同じ星で生活しているので、なぜ貧困がなくならないのでしょうか。
スティービー・ワンダーの声が好き!
ダイアナ・ロスもこの曲に参加していたんだ・・今日初めて気が付いた。
80年代の偉大なミュージシャン達による、より良い世界への願いが込められている。
この曲の歌詞には時を超えて共感を覚える。
これは私の大好きな曲です。
今日、アメリカはもう世界を救うことができないでしょうね。近頃は世界が昔に増して物騒になってきている。
どうしてしまったんだろうね。世界は・・・あの頃は本気で世界を救えるような気がしていたのに・・・
今の世界は悪に満ちている・・誰がこんな世界に変えたのよ!?アメリカのせい?
この曲を聴くとなぜか涙が溢れてしまう。
このプロジェクトに参加しているほとんどのシンガーが第一線を退いている。
↑マイケル・ジャクソンが生きていたら、まだ活躍していただろう。
僕はまだ15歳だけど、学校でこの曲を聴きました。やっぱりプロモーションビデオを観る方が迫力ありますね。
あの時代、本気で音楽が世界を変えられると思っていました。
2.14秒のところで歌っている歌手は誰?無茶苦茶かっこいい!
↑その渋い声はブルース・スプリングスティンだと思います。
私は1990年生まれだから、この曲がリリースされた時の盛り上がりを知らない。
世界中にラブ&ピース!
マイケル・ジャクソンが今でも恋しいです。
シンディ・ローパーが出ているよ。懐かしい!
ジョージ・マイケルにも参加して欲しかった。私は彼のファンなの。
↑ジョージ・マイケルはイギリス版のプロジェクトに参加しているよ。
ついつい一緒に歌いたくなる(笑)

全世界で記録的な大ヒットしたこの曲ですが、悲しい現実があったことも見逃せません。

全ての印税を寄付するアーティストたちのチャリティー・ソングだったにも関わらず、正規の著作権を支払わない海賊版レコードやカセットが大量に製造され、市場に流通したのです。

その多くが著作権意識の乏しく発展が遅れていたアジア諸国で違法コピーされていたのでした。

今も受け継がれる、音楽で世界を救う活動

USAフォー・アフリカから25年が経過した2010年に新たなプロジェクトが立ち上がりました。31万人以上の死者と多くの被災者を出したハイチ地震へのチャリティー・ソング「We Are The World 25 Years for Haiti」として復活したのです。

このレコーディングには前年に他界したマイケル・ジャクソンのストック音源に加え、ジャスティン・ビーバーら総勢70人以上が参加しました。世界の貧困を救いたいという想いは今もアメリカのシンガーたちの中に受け継がれています。

(参考)http://edition.cnn.com/2015/01/28/entertainment/feat-we-are-the-
world-30-years-where-are-they-now/
https://en.wikipedia.org/wiki/We_Are_the_World
http://www.phillymag.com/ticket/2015/07/12/live-aid-1985/
http://www.usatoday.com/story/life/music/2015/01/27/we-are-the-world-
30th-anniversary/22395455/

10万人も集まるなんてさすがアメリカの団結力は違う。ボランティア精神も高い国なので、よい影響が世界に広まればいいのに。

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