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世界中に空前のビリヤードブームを引き起こした映画「ハスラー2」

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1986年、日本がまだバブル景気の真っ最中だった頃、『ハスラー2』(原題:『The Color Of Money』)が世界中で大ヒットしました。ビリヤードの賭け勝負師をポール・ニューマンとトム・クルーズが見事に演じています。

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原題の『The Color Of Money』は、直訳すれば“お金の色”ですが、アメリカン・スラングでは“ビリヤード台”の意味。ビリヤード台に貼られているラシャ(クロス)とアメリカのドル札が同じ緑色だからです。

因みに、1961年の前作『ハスラー』(原題:『The Hustler』)は“やり手”とか“詐欺師”と言った意味。アメリカでは掛け勝負をするビリヤード・プレイヤーの事を指します。普通のビリヤード・プレイヤーの事をハスラーというのは誤用です。

カッコいい勝負師の世界

この映画はタイトル通りに、掛け勝負の世界で生きるビリヤード・プレイヤー達を描いています。

勝負の世界から足を洗い普通の生活をしていた伝説の元ハスラー、エディは、若く才能に恵まれたハスラーのヴィンセントに出会い、勝負師としての熱い血を再び掻き立てられます。

エディは自身の持つ全てをヴィンセントに伝授しようとしますが、やがて師弟は男の意地を賭けて激突することになります。

この映画はアメリカの作家、ウォルター・テヴィスの小説が原作です。大学院を卒業後、高校や大学で講師を務めながら小説ハスラーを書き上げました。作中のリアルな描写は、彼が学生時代にビリヤード場で働いていた経験が基になっているのです。

なお、ハスラー2でトム・クルーズが演じたヴィンセントは原作には登場しません。小説を読むなら、全く別のストーリーと割りきった方が楽しめるでしょう。

アメリカ、2大俳優の競演

エディを演じたポール・ニューマンは1980年代から2000年代を代表するアメリカの俳優。大学在学中には兵役で沖縄戦にも参加しています。その後、イエール大学大学院とアクターズ・スタジオで演技を磨きます。

ブロードウェイの舞台で実力が認められますが、映画では作品に恵まれませんでした。しかし、交通事故で急逝したジェームス・ディーンの代役で、『傷だらけの栄光』の主役に抜擢され大ブレイクします。

日本でも日産スカイラインやAGFブレンディなどのCMでもお馴染みでした。俳優以外にもレーサーや事業家、社会運動家として活躍。そして2008年、83歳で他界しています。

一方、弟子のヴィンセント役のトム・クルーズは10代からアイドル人気でハリウッドデビュー。下積みの長かったポール・ニューマンとは対照的ですね。

しかし、若造っぽさが抜けないトム・クルーズの演技はポール・ニューマンの魅力を際立出せています。同じく、翌1988年公開の『レインマン』でもダスティン・ホフマンの弟役として、ダスティン・ホフマンのアカデミー主演男優賞に貢献。

まさにラッキーボーイですね。その後はミッション・インポッシブル・シリーズのイーサン役を演じるなど、若さを失わない名俳優として第一線で活躍しています。

この『ハスラー2』には公開から30年ほど経ちますが、今日でも多くの根強いファンから支持されています。

今から観るとトム・クルーズの格好も髪型も超ダサイ・・でもあの時代は最高にイケていたんだろうね。
「俺の髪型はバッチリ決まっているぜ!」(笑)
ポール・ニューマンがハスラーに出ていた頃、トム・クルーズは生まれてもいない。
ポール・ニューマンの役は最高!ボス的な雰囲気がにじみ出ている。
このトム・クルーズとポール・ニューマンのコンビは最高だった。今となってはポール・ニューマンの死を惜しむばかりです。
トム・クルーズの演技は大きすぎ・・何だか頭の悪い猿みたい(笑)
↑今のジャスティン・ビーバーもあんな感じだろ。
こんなにスクリーンではしゃいでいるトム・クルーズを観ることはもうできないね。
ポール・ニューマンは渋すぎ!!
この作品は過小評価されすぎている。今、見直してそう感じる。賞はポール・ニューマンぐらいしかとっていない。
トム・クルーズはラストサムライのシーンでも棒術を使っていたぞ(^o^)
トム・クルーズが踊りながらビリヤードをするシーンは印象深かった。子どもの頃に観た時は、とてつもなくカッコ良かったのに、今観ると気恥ずかしくなる・・・でもトム・クルーズは今でも輝いている役者です。
ハスラー2の主題歌はエリック・クラプトンの”It’s In The Way That You Use It”(邦題:ザ・ギフト)だったんだね。今気がついた。
この曲はエリック・クラプトンがこの映画の為に作ったのさ。彼のアルバム、オーガストに収録されているぜ。
フィル・コリンズやBBキングの名曲も使われているわ。80年代を鮮明に思い出す映画ね。
トム・クルーズとポール・ニューマンの2人ばかりが注目されるけど、ジョン・タトゥーロもトム・クルーズと一緒に出ている。ここではフィル・コリンズのワン・モア・ナイトが流れている。
実は私はこのシーンが一番好きなんだけど(笑)
私の一番のシーンはトム・クルーズとポール・ニューマンがもめている時に、ホテルの部屋で半裸状態のメアリー・エリザベス・マストラントニオ。彼女はとっても綺麗ね。
ビリヤード好きには堪らない映画だね。ポール・ニューマンはレジェンドさ。
ポール・ニューマンもトム・クルーズもこの映画が一番輝いている。
フォレスト・ウィテカーも端役で出ているね。彼が大好きなんだ。

この作品でポール・ニューマンはアカデミー主演男優賞を受賞しています。彼はそれまでに前作『ハスラー』を含め6回もアカデミー主演男優賞にノミネートされていましたが、61歳で念願の頂点にたったのです。

その他、トム・クルーズの恋人役を務めたメアリー・エリザベス・マストラントニオが助演女優賞、ボリス・レヴェン(『サウンド・オブ・ミュージック』など)とカレン・オハラ(『羊たちの沈黙』など)の2人が美術賞にノミネートされました。

この作品が与えた社会的な影響力は大きく、世界中で空前のポケット・ビリヤード・ブームになりました。その経済的効果は計り知れないでしょう。日本でもビリヤード場が次々に開店し、そこも超満員の状態が続きました。

ハスラー気分でマッセ(斜め上からの回転ショット)に挑戦し、ラシャを破いて弁償させられた方もいるはず(笑)映画を見逃した方は、ぜひDVDなどで観ることをおすすめします。あなたの眠っていた勝負師、ハスラーの血が騒ぐかも知れません。

(参考)http://www.imdb.com/title/tt0090863/
http://mentalfloss.com/article/69929/17-bankable-facts-about-color-money

こんな昔からトム・クルーズが活躍していたなんて、まだ現役でスパイ役を演じられているのがすごいと思う。ハスラーに詐欺師なんて意味があるのには驚きだ。

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コメント一覧
  1. 日本の名無しさん
    2016年10月5日 11:01 PM

    ビリヤードというと
    いま欧州マスターズがブカレストで開催中なわけだが
    はたしてどのくらい見てる人が居るのだろうか

  2. 日本の名無しさん
    2016年10月5日 11:10 PM

    ヴィンセント役のトム・ハンクスw
    みんな、もうあら探しは俺がやっといたから後は内容に関するコメントだけにしとけよ。

  3. 日本の名無しさん
    2016年10月5日 11:47 PM

    ポール・ニューマンは1980年代から2000年代を代表するアメリカの俳優

    もっと前から活躍してるよ

  4. 日本の名無しさん
    2016年10月6日 3:33 AM

    カラテやフリークライミングなんていいから、なんでビリヤードが五輪競技なならんのかわからん
    スリークッションとナインボールの、世界最高峰のプレー見たいよ

  5. 日本の名無しさん
    2016年10月6日 2:21 PM

    当時、映画のヒットとビリヤードブームを受けて、栃木県宇都宮市のボーリング場にもビリヤードコーナーができました。笑

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