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アメリカではハイハイをしている幼児向けに「ベビーモップ」という驚くべき商品を発売しています。この突拍子もない商品のアイデアは日本のお笑いコマーシャルだったのです。
このコマーシャルは食品メーカーが1990年代に日本で放送したものです。ズボラな若い主婦が、床をハイハイしている赤ん坊の服をモップにして、床を掃除させるシーンがあるのです。
2004年、このコマーシャルをインターネットの動画で観たアメリカ人が、赤ちゃんを掃除マシーンに変えるベビーモップを本当に商品化してしまったんです。
発売元によるとアイデアは日本のコマーシャルであっても、実際に商品化された例はなく、コピー商品でないことを法的に確認済だそうです。
以下が実際に日本で放映されたコマーシャル動画です。※CMはリアルに作ってありますが、あくまでもジョークです。
2012年の商品化以来、アメリカでは結構人気があるようで、現在でもブルーとレッドのモデルが販売されています。通販サイトのアマゾン(アメリカ版)などでも購入することができるんです。
ユニークなのがこのベビーモップの使用マニュアルです。「赤ちゃんを着せたまま洗濯をしてはいけない」とか「取っ手を付けて本物のモップのように使ってはいけない」などと説明してあるんです。
日本人にとっては、どこまで本気なのか、ジョークなのか分かりません。
また、発売元はこのベビーモップの5つの利点を強調しています。
値段は日本円で5000円ほどです。これが高いのか、安いのかは、判断が分かれるところでしょう。
素材にはヨーロッパの高級コットン100%と吸水性の高いマイクロファイバーが使われています。またドイツ製(またはアメリカ製)のハンドメイドだそうで、品質はかなり良いようです。
対象年齢は8~12ヶ月なので、赤ちゃんに床掃除をして貰えるのは実質4~5ヶ月ですね。
べターザンパンツ・ドットコムのホームページでは「床がピカピカになった」「前屈になる姿勢の苦痛から開放された」などと商品を絶賛する購入者コメントが紹介されています。
しかし、メディアや通販サイトのコメント欄などには賛否両論のいろいろな意見が寄せられています。
なお、日本のテレビコマーシャルがきっかけで開発されたベビーモップですが、日本では販売されていないようですね。たぶん、カワイイと思う日本人はいても、実際に掃除に使う人はいないでしょうし、使っていたら相当の非難を浴びるでしょう。
アメリカでの販売はともかく、世界からこれが日本の文化だと誤解されるのは避けたい気がします。
日本のテレビコマーシャルって日本人の独自の視点で作られたものが多く、海外では日本人とは違う感覚で受け止められることが多いようです。
(参考)http://www.dailymail.co.uk/femail/article-2226731/Now-baby-help-
housework-hilarious-floor-mop-babygro-goes-sale.html
http://newsfeed.time.com/2012/11/05/mop-romper-lets-your-baby-clean-
while-it-crawls/
http://www.amazon.com/BABYMOP-Cleaning-Rompers-Babymop-Original/
dp/B00F99WO2Y/ref=lp_9266631011_1_1?srs=9266631011&rps=1&ie=
UTF8&qid=1441506373&sr=8-1
さすがアメリカ!日本では冗談レベルでも本気でビジネスに結びつけるなんて。商品化にいくら費用かかったんだろう?ちゃんと回収できたのかな?
CMが先かどうかわかりませんが、unuseless japanese inventionsという日本の珍道具の本が元ネタなんじゃないですかね。未だにアメリカで発売されてる有名なネタ本なので、赤ちゃんモップは日本のアイデアとして知名度高いと思います