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原作 亜樹直(あぎただし)、作画 オキモト・シュウによるマンガ『神の雫』は2004年に連載が開始された日本のマンガです。ワインの世界を舞台とし、推理小説の風味を効かせたこのマンガは日本中で人気となりました。
そしてこのマンガの人気は国内にとどまらず、中国、韓国などでも売り上げを伸ばしました。このマンガは2008年、パリの本の見本市 (Salon du livre) でフランスの人たちに紹介され、その後もワイン大国フランスの読者を大いに魅了しています。
このマンガの中ではフランスのワインも数多く登場しているのですが、実はこのマンガ、フランスのワイン市場に好影響を及ぼしています。
フランスのワイン文化は歴史と伝統を重んじ、コンクールでの評価により安価なテーブル・ワインと高価なワインに明確に区分されます。
高級なワインを語るにはソムリエが使うような洗練されたボキャブラリーを習得せねばならず、ワインの世界は一部のエリート層のものとされてきました。
そんなエリート層のフランス人たちにとって、フランスのワインを輸出するということはフランスの名高い伝統文化を輸出することに他なりません。
しかしながらフランス人の大多数を占めるのは普段使いのワインを飲みなれている一般大衆。高級なワインなど無縁なものなのです。
フランスは世界のワイン市場で重要な位置を占め続けてはいるものの、ここ数年、国外への輸出量が明白に減少しています。
近年他国のワインが数多く進出してきたことや、新しいマーケティング手法の出現などの理由で、フランス産のワインは以前のように威光や名声だけに頼って世界のワイン市場で幅を利かせることが難しくなってきました。
2009年のデータでは、不景気もあって、シャンパンの売り上げが前年比の-27,2%になったのをはじめ、ボルドー産のワインでは-23,2%、ブルゴーニュ産のワインでは-22,5%、ボジョレー-16,2%など軒並みに輸出量が減少し、危機的な状況を迎えています。
フランス産ワインの輸出業者はこの苦しい状況の中で選択を迫られています。一つ目の選択肢は、これまでのやり方を貫き、さらにフランス産ワインのプロモーションのためにその名声やエリート志向を前面に出すやり方です。
そしてもう一つの選択は今までのやり方を改め、一般大衆目線でプロモーション活動を行っていくやり方です。しかし、これまでの伝統に誇りを持っている人々にとっては大衆文化をワインの世界に持ち込むことは冒涜行為に値します。
しかし、日本人の考え方はもっと柔軟なようです。『神の雫』の作者はためらうことなくワインと大衆文化を融合させ、ワインの味を表現するにあたり、一般庶民の人たちが日常的に使うボキャブラリーの範囲でぴったりの表現をみつけだしてきました。
たとえば1999年産のシャンボール・ミュジニーを『原生林の生い茂る森の中を蝶が二匹飛び交い、その奥には大きな泉が佇んでいるイメージ』と表現したり、2001年ヴィンテージのシャトー・モン・ペラをイギリスのロックバンドQUEENにたとえたり。
このようにこのマンガは楽しみながら学べるワインの入門書としての役割も果たしています。このマンガのことをできの悪いソムリエ用の教本だ、と悪く言う人もいるでしょう。
でも海外をも巻き込み、フランスのワインをたちまちに有名にしたこの業績はもう無視することはできません。
たとえば韓国では2006年のはじめにこのマンガの韓国語版が出版されたのですが、100万冊の売り上げを達成し、その影響を受けて韓国でのブルゴーニュ産のワインの売り上げが30%近くアップするという好影響を及ぼしました。
このように『神の雫』で取り上げられたワインの売り上げは軒並み上昇しています。
このマンガはワインのエキスパートの目からみてもでたらめなところがなく、ワインのラベルは厳密に再現され、物語の中で語られるワインに関する逸話についても正確です。
このマンガの作者は一般の人にもわかりやすくワインを語るすぐれたテクニックを持ち合わせており、物語のおもしろさもあって読者をぐいぐいとワイン世界へ、しかも専門的な領域にまで引き込むことに成功しました。
これまで少数の知識人のものであったワインの世界をみんなの手の届く存在にしたこのマンガの業績は大きいのです。
ここで『神の雫』へのフランス人の賞賛の声を聞いてみましょう。
『神の雫』の中で提案されている、形式にとらわれずに純粋にワインを楽しむ姿勢はフランス人にも好評のようですね。
フランスではこれまで、よいと思うものを提案するだけで、市場にニーズにはあまり関心を持っていませんでした。
しかしながら『神の雫』の中で主人公の神崎雫がしているように、顧客に合わせたワインの提案をするやり方にはフランス人も学ぶべきものがあります。
グローバル化が今後もますます進み、フランスのワインは市場で他国のワインと競い合ってゆかなくてはなりません。
この厳しい国際競争をフランスのワインは勝ち抜いていけるのか、伝統一辺倒の古いタイプのフランス人には『神の雫』を読みながら、じっくり考えていただきたいものです。
(参考)http://lexpansion.lexpress.fr/actualite-economique/les-gouttes-de-
dieu-le-manga-japonais-dont-nos-vins-sont-les-heros_1412499.html
http://www.lepoint.fr/culture/les-gouttes-de-dieu-manga-premier-cru-17-11-
2010-1263639_3.php
http://www.telerama.fr/livre/un-manga-du-meilleur-cru,30503.php
http://www.20minutes.fr/strasbourg/1536947-20150215-viticulture-vins-
alsace-font-bulles-manga-gouttes-dieu
http://www.amazon.fr/Gouttes-Dieu-Vol-1-AGI-Tadashi/dp/2723463400
ますます日本とフランスの繋がりが強くなりそうな話題だった。フランス人はマンガの中に侍やヤクザの登場を期待しているのがわかった。
キバヤシは本当にワイン好きだからな
ニコ生でもよくワインを飲んでうんちく語ってるし
全巻読破してるけど、まだどれも飲んだことが無いです…
ヨーロッパだとアルコール表現はうるさいからこういう題材の漫画は
企画されないのかな
夏子の酒も読んで日本酒も輸入しておくれ
朝鮮料理にイタリアワインが合うとか大嘘だぞ
やはり伝統的なマッコリかプーワインが1番合う
ドラマは酷かった。
ワインよりブランデーが好きです
絵は上手いけど、最近こういうウンチクマンガ面倒臭いんだよ。頭が働かないと内容が入らなくて話が見えないんだ。前置きもあるし。気軽に読める方が好きになってきた、最近はね。
亜木直ははよサイコドクター続きかけよ
ザルなのだが、なぜかワインを飲むとダメ。美味しく呑みたいのにな…好きなのに…片思いだよー
ドラマは嵐の相葉だっけ
下手そうだったけど
なんでもかんでも無理矢理ワインに合わせようとして違和感が凄いから苦手だ
ただ確かに好きな人は好きだからなー
ドラマは亀梨くんだよ。
シュタインベルガーをボトルでたのむ
ふ~ん。C.C レモンが一番だよw。
ウイスキーが好きです
神の雫=チノちゃんのおしっこ