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アメリカ、サンフランシスコで、あるユニークな食べ物が街角で大行列を作るほどの大ブームを呼んでいます。その名も「スシリトー」。
日本の太巻きをさらに大きいブリトーサイズ(10cm前後)にしたような外見で、アメリカ人にとって普段は高級な寿司と、一般的で人気のあるブリトーの特徴を組み合わせたアイデア商品です。
街頭やレストランで滅多に行列を作ることの無いアメリカ人が、並んでまで食べたいのはなぜでしょうか?
商品と同名のレストラン、「スシリトー」は、全米で、おそらく欧米諸国でも初めてこのユニークな商品を売り出したチェーン店です。
販売の主なターゲットは平日にランチを求める会社員ですが、彼らが貴重な昼休み時間を削ってまで並ぶのには数々のわけがあります。
商品がユニークで目新しい、ネタが新鮮でおいしい、ハンバーガーやピザなどに比べてヘルシーなランチである、注文してから会計までがとにかく早い、などの理由が挙げられます。
しかし第一の理由は商品自体が絶妙でインパクトのあるネーミングであることが挙げられるでしょう。
現在では、サンフランシスコ市内に4店舗、パロアルト市内に1店舗のチェーン展開をしており、まだまだ人気の冷めやらない様子です。
アメリカで「スシ」といえば一般的に巻き寿司(sushi roll)をさし、「スシ」と「ブリトー」はどちらも「巻く」ことに共通点があると言えます。オーナーであるピーター・イェンさんは、新商品の生まれたきっかけをこう語ります。
スシリトーが商品として完成するまでに、オーナーとメインシェフの二人は、いかに中身を崩さずに、巨大な寿司を巻くことができるのかを求め、試行錯誤を重ねました。
「私たちはまず、ご飯に混ぜる酢を変えました。米も特別なものに変えました。海苔もスシリトー用に特別に作らせたものを使用しています」とメインシェフ、タイ・モーラーさんは言います。
メキシコ料理であるブリトーは、小麦粉を原料とした薄皮(トルティーヤ)の上にスパニッシュライス他、いろいろな具を乗せて巻いたものですが、スシリトーはご飯と具を海苔で巻いているので、素材的にはほとんど「スシ」に近いと言えます。
日本の太巻きと大きく違っている所といえば、アメリカらしいユニークな具材が巻かれているということです。
メニューにある名前もそれぞれ、「芸者のキス」「悟り」「サーモン・サンバ」「すもうクランチ」など、遊び心が満載で、折り目正しい日本の寿司というよりは、ラテン系のブリトーのイメージを彷彿させなくもありません。
メニューの名前もオリジナリティーたっぷりで絶妙ですが、中に入れる具も名前に負けず劣らずユニークで手の込んだものだと言えるでしょう。
蓮根チップスやアスパラガスの天ぷら、きゅうりのなます、赤タマネギや赤キャベツの漬物など、野菜系のネタが充実しているので、寿司好きはもちろん、サンフランシスコのヘルシー志向の人々をも惹きつけていると言えそうです。
すべてその場で巻かれるので作り置きがなく、巻きたての海苔の食感も楽しめます。
あらゆる人々がスシリトーにどれほどハマっているのかは、以下の反応からも窺えます。
とにかく長蛇の列だけど、列の進み具合は早いから待つのはそこまでバカバカしくない。私的にお勧めなのは “芸者のキス” 。他には “サーモン・サンバ”、“サトリ”を試してみて。
普通に美味しかったですよ!どちらかというとおにぎりに近い感覚でしたね!大きさも結構大きいので、お腹もいっぱいになります。友達とシェアして他の種類も何個か食べましたが、比較的全部美味しかった!日本人にもうける味では?
はっきり言って、僕にはぞれぞれの具材がどんな味でどこに入っているか見当つかなかったけど、すばらしく手の込んだ巻き寿司でした。一口ごとにおいしさが伝わってきましたよ〜。
サーモン・サンバが一番好き。照り焼きサーモンとサクサクのアスパラガスの天ぷらと、シャキシャキしたきゅうりと、本当にいい味付けのネギソース、例えるなら味のメリーゴーランドか!?
その場で巻いてくれるから、自分の好きじゃない具材を入れないでもらうことができるんだ。
日本を代表する食、寿司は、もはやアメリカの食文化において欠かせないと言っていいほど定着しています。
その反面、アメリカではすでに「 futomaki roll(フトマキ・ロール)」として紹介されている太巻き寿司は、ほとんどの人が「いったい何のことだろう」と首を傾げてしまうほど、その意味は浸透していません。
オーナーであるイェン兄弟の作り出した斬新なネーミングは、本来は寿司好きしか食べないような太巻きを、「ブリトー」の名前を入れる事で、誰もが楽しめるカジュアルな食べ物に変えたと言えます。
実際には、ブリトーの食材は一切入っておらず、寿司というよりはいわば巨大な「変わりノリ巻き」とも呼べるようなスシリトーですが、その味には驚くほど多くの人が魅了されています。
そして、スシリトーを筆頭に現在では同じコンセプトの類似商品が、全米の主要都市を中心に広まりつつあります。
その人気を見る限り、海苔巻きだけではなく、日本のソウルフードとも言えるおにぎりさえも具材豊かにすることによって、多民族国家アメリカで、すなわち世界の食文化の中で受け入れられる可能性が充分にあると言えそうです。
私たち日本人が愛してやまない「ご飯と具材を海苔で包んだ食べ物」が、このまま勢いに乗って全米のあらゆるコンビニエンスストアで見かけられる日もそう遠くはないのかもしれません。
(参考)http://www.wsj.com/articles/SB1000142405311190359110457647
0500897889290
http://www.yelp.com/biz/sushirrito-san-francisco
http://www.tripadvisor.com/Restaurant_Review-g60713-d5085701-
Reviews-Sushirrito-San_Francisco_California.html
http://www.yelp.com/biz_photos/sushirrito-san-francisco-4?select=Pf6Q-DW-
0NhwMk8Qj7mgpA
http://www.yelp.com/biz_photos/sushirrito-san-francisco?select=
6ealJ90y0t6onpY1fdywqw
http://www.sushirrito.com/
ネーミングセンスがすごい! 日本の巻きずしより具が多くておいしそうな感じがする。これは行列できても不思議じゃない。日本でもスシリトー来てくれないかな。
和食、寿司、おにぎり、鍋も日本酒も抹茶・緑茶も、健康志向と知的イメージ、日本文化という特別感に叶う。
一方スシリトーは無国籍風味がより強く、ファストフード、ジャンクフードに近い扱いからは離れられない感じ。
米の薄さを見ると、生春巻きやモノホンのブリトー寄りな味わいだろうな
野菜も入っていて美味しそう
おにぎらずと巻き寿司の中間ぐらいの感じ?
語呂が悪いわボケw
海外の寿司にしては美味しそう
リスペクト無しの劣化版寿司という訳ではなく、アメリカ人なりの寿司のローカライズなんだろうなと思わせる
完成度がどうのと言うより、アメリカ人が好きだろうなという感じ満載
ただ、鮭の照り焼きって囧rz
ファストフードの寿司として先祖返りした感じ。
そりゃ具を食いたいよな
日本でもパンにはなんでもぶっ込んで売ってるし
外人はこういうのがヘルシーに見えるのかね
おにぎらず人気だしスシリトー(語呂わるい)来るか?
固定概念にとらわれないのは良いと思う
日本もそうやって食文化を発展させてきたしね
ラーメンにしたって豚骨で出汁を取るなんて中国人には思いつけなかったろうし
要は手巻き寿司の大型版って事かな?
それで海苔とかがサイズ変更に伴って魔改造されてるって事?
ちょっと食べてみたいかも