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2014年に台湾で「KANO」(邦題「KANO_1931海の向こうの甲子園」)という映画が公開され大きな話題になりました。
この「KANO」(嘉農)とは嘉義農林学校(現:台湾の国立嘉義大学)の事。日本統治時代の1931年、台湾代表として甲子園に出場し、準優勝した嘉農野球部の実話を映画化した作品です。
日本同様に台湾や韓国でも野球はとても人気があります。これは日本統治時代に日本人が野球を両国に普及させたためです。
甲子園と言えば日本中の高校球児の目標となっていますが、1940年まで外地(台湾、朝鮮、そして関東州)からも代表チームが参加していたのです。甲子園は外地の高校球児にとっても憧れの地だったのです。
映画の舞台の嘉農は台湾南部の嘉義市にあります。この街は1906年の嘉義大地震でほぼ全壊し、台湾総督府によって近代都市として再生されたのです。1919年、台湾総督府は台湾の農業発展の人材育成のために嘉義農林学校を設立。
日本は発展のためには教育が最優先課題と考え、内地同様に外地でも積極的に初等・高等教育に力を入れていたのです。これは欧米各国が植民地に行なった愚民化政策とは対照的です。
例えば、京城帝国大学(現:ソウル大学校)は東京、京都、東北、九州、北海道に次ぐ6番目の帝国大学として、台北帝国大学(現:国立台湾大学)は7番目として設立されました。現在、嘉義農林学校は国立嘉義大学として存続しています。
1928年、嘉農野球部に日本人の近藤兵太郎が監督に就任します。彼には出身校の松山商業高校を甲子園のベスト8にさせた実績がありました。
嘉義商業高校の簿記教諭として働きながら、日本人と台湾人、高砂族の混成チームである嘉農の野球部を指導したのです。
1931年、嘉農野球部は新監督就任の僅か3年で台湾代表として甲子園に出場し、準優勝を果たしました。その後も嘉農は春夏通算5回の甲子園出場する偉業を達成したのです。
この映画「KANO」には大ヒットした台湾を中心に多くのコメントが寄せられています。
映画では近藤監督役を永瀬正敏が好演、大沢たかおや坂井真紀ら日本と台湾の双方の役者が起用され、外国人が作った日本の映画でありがちな、不自然なシーンやセリフはありません。
映画監督や選手役には野球経験を重視した人選が行われています。そのため野球をプレイするシーンも見応えがあります。
学校では日本語、仲間同士では台湾語や客家語、アミ語を話すシーンなども日本統治下の台湾を忠実に再現されています。そのため台湾映画でありながら、セリフの9割以上は日本語です。
また、日本人利水技術者、八田與一など台湾の発展に寄与した人々がいたこと、そして台湾の人々が今でも彼らに感謝をしていることを知ることができます。この映画は先人に誇りを持ち、今まで以上に台湾が好きになること間違いなしです。
もちろん熱血スポーツ映画としても楽しめます。DVDでもリリースされているので、映画館での上映を見逃した方にも是非観て欲しい作品です。
(参考)http://fcuenglishonline.blogspot.jp/2014/04/kano-movie-review.html
http://blogs.wsj.com/scene/2014/03/18/qa-kano-director-umin-boya/
この記事を読んでから映画見たけど良かった。この映画を見ると台湾のインフラ整備を日本がサポートしていたのが理解できる。
イーチニッサンアキラーさん
kano、福岡の3箇所、上映期間も短く平日が主とした、
奇妙な感じでした。
大沢たかおの名前が漢字表記で馴染みがないから一瞬「だれ?」ってなった(笑)
観てみたいなぁ、この映画。TSUTAYAにあるかなぁ?
朝鮮も、一時でもロシアに統治されていれば違ったかもね。
日本からアメリカへのぬるま湯リレーだったからなぁ…
※4
1000年も中国の属国で蹂躙されてたのに、中国には歯向かわず、
おとなしい日本にしか因縁をふっかけない現状を見ても
ロシアに統治されていようがいまいが、朝鮮人は今と同様に
ただのクズだったと思うよ。
折角だから、台湾も入れて50校で大会始めようぜ
映画関連が衰退してるとは言え、もっと告知し上映会場を増やせば良かったのに
テレビで放映して欲しいが中韓に配慮するマスコミでは無理かな
今さらDVDを宣伝しても上映当時のあんなお粗末な日本のプロモーション活動じゃ売れないわ話題にならないわで市場から淘汰されてしまうのは目に見えてるから、せめて全国の中学、高校で文化祭だか芸術鑑賞会の類いでこの映画を見せるのが教育上非常に好ましいと思うのだが。忘れ去られた史実を次世代に継いでゆくという意味でも。
まれにみる、心のあるいい映画だった。
戦場に消えていかざるをえなかった球児たち、かわいそうだよね。
望まない兵士となって、偶然立ち寄った嘉農の練習グラウンドを走る対戦校の元投手。
もう戻らないあの日々を踏みしめるかのような、あのシーンが好きだったなぁ。