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レオナルド・ディカプリオも協力!Googleが世界の違法漁船をまるごと監視

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限られた水産資源の保全のために世界では漁業に関するルールを作っています。しかし、これらのルールを無視して違法操業を行う漁船が多く、深刻な国際問題になっています。

この問題解決に大きな期待が寄せられているのがインターネット企業のGoogleのサービスです。

年々増える違法操業

乱獲や違法操業が深刻化している要因の1つは世界人口の急増です。世界人口は1961年に30億人でしたが2013年には72億人を超えています。過去50年間で世界人口は2倍以上に膨れ上がったのです。

また日本食の普及などでシーフードの消費が増えました。世界の一人あたりの水産物消費量も過去50年間で2倍になっています。

本来、海洋資源には自然回復力があり、適度な漁業は問題ありません。しかし、獲り尽くしてしまうと漁ができなくなり、回復までに長い年月がかかったりするのです。

違法操業の被害は漁業全体の35%を占め、その額は2兆3千億円を超えると推定されています。これはとても深刻な事態です。

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漁業資源については世界各国や国際機関がルール作りや交渉を行い、協定国にはそれを守る義務があります。

しかし違法・脱法の当事者の中国が常任理事国となっている国連は完全に機能不全状態です。被害を受けている国々では拿捕した中国漁船をその場で爆破する動きが広がっています。

国際機関が機能しない中、Googleが問題解決をサポートしています。ご存知のようにGoogleは、Google MapやGoogle Earthで誰でも世界中の地図情報を提供している民間企業です。

「みんなの目」で違法操業を取り締まれ!

Googleは海洋資源保護団体Oceanaと環境保護団体SkyTruthと協力して10億円規模のプロジェクト、グローバル・フィッシング・ウォッチリスト(GFW)で世界中の漁船の状況を誰でも監視できるようにしたのです。

違法漁船などの犯罪を白日の下に晒すことで、予防する効果が期待できます。現時点で世界中の35,000以上の漁船を同時にオンラインで監視しているのです。

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GFWのマップでは領海や排他的経済水域(EEZ)も表示されているので、違法操業も分かりやすく可視化されるのです。ズーム機能もあるので、特定の海域を詳しく調べることもできます。

また船の国籍は色別で表示も可能です。例えば、青はスペイン船籍、緑は日本船籍、赤は韓国船籍という風になります。

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これらは全てGoogleオリジナルの技術という訳ではありません。一定サイズ以上の船舶の動きはAIS(自動船舶識別装置)と衛星で把握できるようになっています。

AISは海上で互いの位置を情報交換するシステムで、安全のためにAISをオンにして航行する義務があります。

違法漁船中に故意にオフにすることもできますが、オン・オフにすれば逆に不審船としてマークされ、またオン・オフのポイントから動きも特定されます。

このように膨大な情報を収集・分析し、そして視覚化しているのがGFWサービスの特徴なのです。漁船の動きから、漁法や漁具まで解析できるなんて凄いですね。

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またタイムライン機能もあるので、過去に遡って時系列的にどの漁場でどのような活動が行われているか把握できるのです。禁漁期間に操業している漁船の実態も監視できます。稚魚を根こそぎ奪っていく悪質な違法漁船もいるのです。

GFWには政府機関も注目

GFWにはアメリカ国務省などの政府機関も連携を深めています。なお、GFWの主な出資者の1人がハリウッド俳優、レオナルド・ディカプリオです。彼は自身の財団を通じて6億円を拠出しています。

彼は環境保護の活動家としても有名で、これまで60億円を世界中の環境保護活動に寄付しています。

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この画期的なプロジェクトに対して多くのコメントが寄せられています。

凄いシステムだな。誰でも世界中の漁船を監視できるなんて。
その内、プライベートヨットの動きもモニターされるかも!?
素晴らしい!これは偉大な非軍事スパイウェアだ!
これは水産資源の保護の為に必要な取り組みです。Google頑張れ!
レオナルド・ディカプリオは桁違いのお金持ちだからね・・・・・
↑私は彼のファンです。もちろん彼の自然保護活動にも賛同しています。
違法操業をする者の中にはGFWをハッキングして情報操作をするかも知れない。情報管理を徹底して欲しい。
シーフードは好きだが、違法操業は人類の敵。彼らが獲ってきた魚を流通させてもいけない。
レオナルド・ディカプリオはこの活動によって後世に名を残すかも。
現在は魚群探知機で魚の場所がすぐに判る。これが乱獲の現況だ。
乱獲の結果、私たちは魚が食べられなくなる。先の事も考えようぜ。
監視システムができれば、それから逃れるシステムもできるだろうね。ステルス漁船とか(笑)
これによって違法操業は撲滅されるだろう。
もう地球上にプライバシーなんて存在しないね。
確かに漁船の動きは衛星で判るだろうけど、その動きで漁の状況まで判るなんて・・・
GFWでGoogleはどんな収益が得られるんだ?
有名人の動向を全て監視するシステムもできたりして^^;
合法でもライバルの水産会社の船がどこで活動しているか把握できるね。
この地図を見れば、どこが良い漁場かすぐに判る。逆に悪用されないだろうか・・
GFWにドローン技術を使えば、より効率的に違法漁船を監視できるだろう。
Googleの監視システムへの取り組みは評価するが、違法操業を取り締まる法体系も整備すべきだ。
これは正しい技術の活用法だ。いい仕事しているぞ、Google!
徹底した監視社会。スカイネット(ターミネーターに登場した自我を持つコンピューター)社会は近いか?
船がAISをオフにすることは可能だが、それは非常に危険な航海になる。
↑軍艦はAISをオフにしていることが多いが、AISに依存しない独自の航行や警戒システムを持っている。
グランドバンク(北アメリカ東海岸の好漁場)の水産資源も大幅に減っている・・・
イギリスのニューイングランドも好漁場だが水産業も打撃を受けている。漁業は完全な自由競争には適さない。
このシステムは世界全体の大型漁船の9割を監視できるらしい。
海の防犯カメラだね。

なおGoogleには違法操業を取り締まる権限も手段もありません。できるのは事実を分かりやすく情報公開することだけです。提供された情報を基に私たちや政府がどのように動くかが重要になります。

GoogleMap感覚で使えるので一度試してみて下さい。結構ハマりますよ。

GFWは自国で海洋監視システムやコーストガードを持たない小国にも恩恵をもたらしています。

既に太平洋に浮かぶ人口10万の小国キリバスはGFWのデータを基に違法操業の実態を把握し、禁漁区の設定を行っています。今後もGEWを利用する国や組織は増えるでしょう。

(参考)http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-3791593/DiCaprio-
unveils-free-technology-spy-global-fishing.html#comments
http://globalfishingwatch.org/map

60億も環境保護に寄付するなんて、さすがディカプリオだ。この技術はすごい。これを応用してオーストラリア沖に墜落した飛行機とか探せないのかな?

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コメント一覧
  1. 日本の名無しさん
    2016年11月21日 11:15 PM

    韓国の漁船はGPS
    付けてない(付けたくないニダ)
    ので無意味

  2. 日本の名無しさん
    2016年11月22日 1:34 AM

    これは素晴らしいシステムだ。日本は中国漁船の不法操業対策が急務だから是非活用して欲しい。

  3. 日本の名無しさん
    2016年11月22日 12:17 PM

    やっと世界が原口氏に追いついたな

  4. 日本の名無しさん
    2016年11月24日 3:41 PM

    台湾の違法漁船は全部駆逐しろ!

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