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イギリスの番組、アニマルプラネット(世界中の生き物の生態や生活を放送するテレビ番組。アメリカ、イギリスを始め世界中で人気)は今回オーストラリアにある無人島近くで、巨大魚を撮影するはずでした。
船に乗り込み、いくつかの島々が見えてくると向こうから何かが泳いで来ます。それは一人の全裸の男性でした。彼は60時間もの間全くの飲まず食わずの状態で、「死ぬ覚悟をしていた」と語ります。
発見と同時に撮影された映像の一部、字幕「スタッフ:飲み水をあげたほうがいいんじゃないか?」
様々な川や海の生物の生態を紹介する『リバー・モンスターズ』という番組の取材班は、今回巨大なハタを調査するためにオーストラリア北部にある無人島へ向かっていました。
大小さまざまな島々が散在するこの海域の中、釣りのポイントへ近づいていくと一人のスタッフが岩の上に一つのクーラーボックスを発見します。この時点では、みんな「映画みたいな漂流者がいたりしてね」と冗談を言っていたそうです。
少しして別のスタッフが近くに本当に人がいることに気が付きます。すると小さな洞窟から一人の男性が飛び出し、海に飛び込みました。
男性は「何か飲み物をくれ!飲み物をくれ!」と何度も叫びながら大きく手を振っていました。すぐさまボートを出して、男性を引き上げ、飲み水を渡します。
クルーのボートに乗り水を飲む男性
救出された男性は趣味で漁師をやっている男性で、船から牡蠣を採りに海に入り、遭難してしまったと話します。男性はおよそ60時間もの間、水や食べ物を口にせず、熱中症、脱水症状の状態であったことが分かっています。
彼は救出の直後に、「砂浜のあたりをうろうろしていたんだ。ウミガメの巣とか空のペットボトルとかがいっぱいあったから、一つくらい水が残ってるやつがあるかもって。でも水は無かった。カメはたくさんいたんだけど」と話しています。
絶望的なほどの気温と直射日光の状況下で、彼は「死ぬ覚悟をしていた」と話します。
専門家によると、普通の人間は日常の平均的な気温の中だと、飲まず食わずで100時間が限界で、涼しければもう少し長く、直射日光の中だと短くなるそうです。まして真夏では、海で数時間泳いだだけでも十分脱水症状になる可能性もあるそうです。
今回のこの島は、毎年この時期になると一日の平均気温はおよそ43℃にもなり、今回もしこの男性の発見が遅れていたら、最悪の結果になっていたかも知れません。その後男性は病院で適切な治療を受け、体調も完全に回復しているとのことです。
当初取材班のスタッフたちは「映画みたいに漂流者が出てきたりして」などと冗談を言っていたとのことですが、本当に映画のような今回の救出劇。その後取材班は今回の出来事を番組で放送し、大きな話題になりました。
驚きの救出劇に海外の人たちはどのような反応をしているのでしょうか。海外のさまざまな声をご紹介していきたいと思います。
海で遭難するなんて本当に考えたくない話です。あんなに水に囲まれているのに、砂漠よりも飲み水が無いとも言われるそうです。
日本でもサバイバルの番組などを見たことがあるのですが、山であれ森であれ、自然に出向く人達はやっぱり緊急時の知識というのはものすごく大切だと思います。
それにしても今回の男性本当に助かって良かったです。個人的に、いつか海釣りにチャレンジしたいと思っているのですが、行くのはサバイバルの知識を身につけてからにしたいと思います。
(参考)http://www.huffingtonpost.com.au/entry/tv-crew-finds-castaway-
river-monsters_us_5716260ce4b0018f9cbb02e9?section=australia
http://www.insideedition.com/headlines/15927-tv-crew-saves-castaway-
after-spotting-him-on-deserted-island-he-was-ready-to-die
海外コメントにもあるけど本当に運がいい男だと思う。写真を見る限り元気そうだけど、死にそうだったのかな?この回を放送したところがすごい。