日本の魅力を発掘するだけでなく、他国の環境・法律・文化などを見て、いかに日本が素敵な国かを見直すサイトになります。
「ゆりかごから墓場まで」という言葉に象徴される、高福祉が自慢のイギリス。「ゆりかご(生まれた時)」から「墓場(死にいたる)」まで国民は、国の福祉制度によって手厚く保護されています。
この言葉は、そんな心強い社会制度を象徴するために生まれました。その時期は、第二次世界大戦終了直後。スローガンを掲げて頑張ったのは、当時の労働党。そして、イギリスの誇る社会福祉制度の目玉は、NHS(国民保険サービス)と言えるでしょう。
何がスゴイかと言うと、治療費(歯科医療を除く)は全て「タダ!」。まさに太っ腹そのもの。ホ・ホ・ホ~んと???医療費の30%を自己負担している日本人にとって、これはヨダレのでそうな話です。
診療して、レントゲンを撮って、手術して、入院して、病室でご飯食べて・・・・、これみ~んなタダ。さすが大英帝国。自分で自分のことをグレート!(GREAT BRITAIN) と言ってしまうだけあって、やっぱり違う。
手ばなしで感心してしまうけど、ちょっと待って。「タダより高いものはない」と言う言葉もあります。えっ?でもタダならいいんじゃない?ホントのところ、どうなの?
日本同様、イギリスも救急車は無料です。だからと言って安心はしていられません。電話で救急車を呼べば、来てくれて当たり前だと思ってないでしょうか。
日本で救急車を呼ぶと通常、すぐ来てくれます。待たされたとしても、10分とか、そんなものでしょう。救急車内には専門スタッフ、そして機器が用意されています。手配と処置は、迅速・的確に行われ、手際の良さには舌をまくばかりです。
さて、イギリスではどうでしょう。ニュースなどで発表されている公式統計によると、電話をしてから車が到着するまでの時間が4時間とか5時間!?
5年くらい前は「早ければ3~4時間」。2~3年前の統計では「5時間??!!」。ン?何の統計だっけ?救急車の出動でしょ?エッ?出動に5時間?「救急」という言葉の意味がわからなくなりそうな所要時間です。
救急車のドライバーはボランティアな場合も多く、これにもちょっとビックリ。車内でどの程度の処置が可能か、心配になってきます。
具合が悪くなった時、かかりつけのクリニックや先生の診療を受ける。そういう方がほとんどかと思います。でも、もしこれが「出来ない」としたらどうでしょう。
イギリスでは通常、保険診療を受ける際、国営の医療機関を使用します。居住地域によって診療所が割り当てられているのです。日本の公立小学校や中学校に入学する時、近くの学校を選んで通う。そんな感じです。
日本の雑誌などで「選ぶなら、こういう病院・医師」みたいな比較記事をよく目にします。イギリスに、そういう記事はありません。医療機関や医師を選ぶ余地などないので、無意味です。
具合が悪くなったら地域の診療所へ行って診察を受け、それ以上の治療、例えば外科手術とかが必要な場合は紹介状を持って指定された病院へ行きます。病院も地域ごとに割り当てられているので、言われた通りの病院以外での受診は不可能です。
ましてや医師や診療科目を選ぶなど、これまたあり得ないお話。「まな板の上のコイにだけはなりたくない!」だったら暴飲暴食を控え、ヘルシー・ライフを自己管理するしかないでしょう。
政府がバックアップしている無料の定期健診があります。例えば一定年齢の女性を対象とする「マンモグラフィー 乳ガン検診」はその一例です。ここで経験談を一席。NHSから届いた親展レター。中身は「マンモグラフィー受診のお知らせ」。
お知らせレターに「検査受診のハンドブック」が同封されていました。一読してから来院するよう書いてあるので、ハンドブックに目を通してみると、後ろのページに注意事項が列記してあります。
ガーン!恐怖!!「インフォームド・コンセント(事前承諾)」なしに切られちゃう!ガン細胞みたいに写ったレントゲンの影がガンじゃない場合もあるだろうし。ガン細胞だとしても良性で摘出の必要がない場合もあるだろうし。
ガンを恐れる気持ちより、意味も無く切られちゃう可能性があることの方が怖くて。もう検査はやめよう、と思うほど。セカンド・オピニオンなんて夢のまた夢。
太っ腹(?)のイギリス医療制度NHSとは言え、歯科治療までタダということは無理らしく、こちらは有料です。イギリス人にとって、受診して料金を支払うという感覚はあまりないらしい。なんせ他の治療はタダなんですから。
そこで講じられた歯科受診システムが「前払い制」。日本だと治療が終了するたびに、受付に呼ばれて診療費を支払い、次の予約をとって帰るのが普通だけど。
イギリスはちょっと違います。アポをとるところまでは同じですが、そのあとが、ぜ~んぜ~ん違う。
アポの時間ちょっと前に受付に行って名前を確認。すると係りの方がニッコリ笑って「初診料前支払い、お願いします」。初診料を前払いしないことには受け付けてもらえません。
前払いを終了して一安心。これで痛む歯を診てもらえる、と思っていると、今度は用紙を渡されます。用紙には「かかった治療費・診療費全てを支払うことに同意・宣誓します」と書いてあります。
その宣誓書にサインして、それを持って治療室へ。医師に宣誓書を渡して、やっと診察椅子に座ることができました。口の中を覗きながら医師が話しかけてきます。
「治療法は2通りあるから好きな方を選んでね。一つは簡単で、あまり長持ちしないけど1万円。ちゃんと長持ちする方なら5万円。どっちにする?」
ビックリしちゃうと言うか、笑うしかないと言うか。1万円と言ったとしても、5万円と言ったとしても、そこで、もう一回「支払います」という紙にサインが必要。サインが終わって、ようやく治療へゴー!
日本の健康保険制度は、健康保険適用診療でトータルにカバーして治療を受けることができる制度です。こうした制度を持っている国が、世界にどのくらいあるのでしょうか。
病院間での競争もあるので、切磋琢磨の結果、サービスも向上しています。なによりも有り難いのは、患者の気持ちを大切に考え、そして患者の言葉・気持ちに耳を傾けてくれることです。
充実した医療制度の基、安心・安全な医療でヘルシー・ライフを享受できる社会。日本が常に、長寿命国としてランクされる理由が分かるような気がします。
救急車が5時間って、全然救急車じゃないし。ドライバーはボランティアって、たしかに常時ある仕事じゃないし、無料なら仕方ないかもしれないけどそこも医療費でカバーしてもらいたい。
アメリカとは間逆の方向に狂ってるなぁ
日本人で良かった…
日本も高齢化で、どんどんカネがかかるようになってる。
特に介護に回す金を削りまくるから、現場は悲鳴上げてるよ
日本の歳出はほとんどが社会保障費で、これは今後もどんどん上がっていく。高齢者の場合、軽い症状なら医療負担をあげるとかしてほしいんだが、ジジババは投票率が高いだけに、福祉予算は削りにくいと。
日本も終焉まっしぐらですな
手術が半年、一年先とかになるらしい
まぁ日本はマシな方だろ?
アメリカなんか盲腸で何百万だろ?
日本は底辺クラス以外は住みやすい所だw
いや、日本は底辺でさえ住みやすいだろう。
ナマポなんて医療費タダだぜ。
金もらえて飯食えて医療費タダのナマポ。
日本の医療システムって世界でも優秀なんだね…。
シャーロックよく無事だったなあ(^^;;
これからも自己負担分快くお支払いします!