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年に一回のビックイベントの一つ、お正月。日本では初詣に出かけ、ご来光を拝み、家族で年に一回の新年を祝います。ニューヨーク・タイムズスクエアやパリ・凱旋門でのカウントダウンを始め、どの国でも、みんなこの新年を祝います。
東南アジアで現在最も注目を浴びている国の一つ、タイ。タイでは、国民の90%がタイの仏教を信仰しており、人々の生活の隅々に深く根ざしております。
仏教国・タイはどんなお正月を迎えるのでしょうか。仏教国らしく、厳かにしめやかに新年を迎えると想像しがちです。
そんな仏教国のイメージを覆す、過激で楽しい?タイのお正月「ソンクランフェスティバル」をご紹介いたします。
タイでは4月から6月まで平均気温35度以上、1年の中で一番蒸し暑い、暑期に入ります。この暑期に入る4月の13日から15日がタイのお正月となり、通称・ソンクランフェスティバルがタイ全土で行われます。
期間中、官公庁を初め、ほとんどのオフィスや商店は閉まり、ほとんどのタイ人が家族と一緒にこのソンクランフェスティバルを祝います。
期間中、高齢者や僧侶を敬う儀式が行われ、一年間の悪業を流すと言う意味も含めて、仏像やご近所同士で水をかけ合うのが伝統となっております。
ソンクランフェスティバルは、別名・水かけ祭りと呼ばれ、この悪業を水に流すと言う意味に端を発しておりますが、今では、どれだけ悪業を流せば気が済むの?と言いたくなるくらい、ど派手に水を掛け合い、お祭りを楽しみます。
このお祭りはタイ全土で行われ、都市部になると人が多い分、過激さが増しバンコクのカオサン通りやシーロム通りでの水かけ祭りは世界的にも有名なほどです。期間中、町に繰り出す際は、濡れずに通り過ぎるのは不可能と思った方がいいでしょう。
このタイで一番暑いこの時期に全身ずぶ濡れになるまで水を掛け合うのは童心返ったように楽しく、気持ちのいい遊びになります。
この水かけ祭りに参加するに当たり、用意するものは、水鉄砲(期間中どこでも販売しております)、濡れてもいい服か水着を着用。
人によっては、水が眼に入るのを防ぐため、ゴーグルを持参する人もいます。日本にはタイに比べてより高性能な水鉄砲が販売されてるので、こちらを購入して、タイへ行くのもいいかも知れません。
水は会場に行くと手に入るので、特に用意する必要はありません。外へ一歩踏み出したら、既にお祭り開始です。メイン会場へ行く前から開始です。
街を歩いているだけで、車の荷台から。またすれ違う歩行者から、前から後ろから、容赦なく水を掛けられる事でしょう。でも決して怒ってはいけません。期間中は無礼講なんです。こちらも負けずにどんどん反撃しましょう。
メイン会場へ行ったら、既にそこはもう修羅場です。360度四方八方から水が飛んできます。ある人は高性能水鉄砲で。ある人は洗面器やバケツ、蛇口につないだホースから、容赦なく水を発射してきます。
水をかけるだけでなく、白いパウダー水に溶かしたものを顔に塗ってきます。無傷で帰ってくることは不可能に近いです。ほぼ全身ずぶ濡れ、真っ白になってしまいます。
期間中はタイ王室の方、僧侶以外は全員無礼講、誰に掛けてもOkです。会社の上司から警察官にいたるまで、知ってる人も知らない人も、自分以外全員が攻撃対象です。
日ごろ怒られてる上司に思いっきり水を掛けても、もちろんお咎めなし。無礼講です。このお祭りでは怒った方が恥ずかしいんです。ですので、みなさん容赦ありません。
交通整備のため出動している警察官も、わずか30分で全身ずぶ濡れ、顔はパウダーを塗られ、顔の原型が分からないくらい。普段はおっかない警察官にも、みなさん容赦ありません。
警察官も無抵抗です。交通整備で身動きの取れない警察官の股間目掛けて放水する人もいます。でも無礼講ですから、警察官であっても怒ってはダメなんです。
一応危険防止のため、氷を投げること。車やバイクの運転手目掛けて水を掛けるのは禁止されてます。それ以外は犯罪でない限りは、何でもOkです。
タイ人の皆さんはとにかく、楽しいことが大好きな国民ですから、水かけのみならず、お酒を飲み、車から爆音で音楽を流し、踊りを踊りながら、水掛けをします。楽しいことぜんぶまとめてやってしまおうって事なんでしょうね。
この水掛祭り、今ではタイの皆さんだけでなく、外国人の方々も参加するようになりっております。もちろん外国人の方も、無礼講です。掛けるのも掛けられるのも、容赦なしです。
このお祭りに現在では約50万人もの外国人が参加しております。無邪気に水をかけあい、まるで子供の頃の泥遊びを思い起こさせる楽しさは、万国共通のようです。
実際に参加した外国人の方の声です。
このように、世界中の皆さんから、この水かけ祭りを楽しんでる模様が伝わってきますね。
日本人は、お祭りであってもある程度の節度を守って楽しみますが、このタイのソンクランフェスティバルに関しては最低限のルールはあるものの、一部の人を除いては、誰に水をかけても無礼講と言うところが、日本にはない面白い部分ですよね。
しかも老若男女、タイ人も外国人もほぼ全員が参加します。もしタイへのご旅行を検討されてる方は、このソンクランフェスティバルに参加してみるのも面白いかも知れませんね。
(参考)http://www.bangkok.com/information-festivals/songkran.htm#
面白そう!タイのような暑い国にはこんなイベントが必要だと思う。でも年に1回なんて寂しいんじゃないかな?
本当の意味での無礼講なんだね
素敵なお祭りだなぁ
今年のソンクラン行きたかったけど、日程的にソンクラン期間中に入ることになるんで宿に着く前に荷物水びだしにされたら嫌だか止めたけど、バックパッカーはこの祭りに合わせて結構行くね。
タイの男の子も一番好きな祭って言ってたし。
自分はロイクラトンが好きだけど。