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長野県の松本城は規模こそ大きくありませんが、世界中から非常に高い評価を受けています。この松本城の人気の秘密を探ってみたいと思います。
松本城は日本で国宝に指定されている5つの城の1つです。同じく国宝に指定されている姫路城は世界遺産にも登録されていますが、この松本城は姫路城のような華やかさはありません。
しかし、松本城は海外の日本向けガイドブックにも日本を代表する城として紹介されています。また世界の名城を紹介する海外のサイトでも松本城は頻繁に紹介されています。他の世界の名城と比べて、大きな違いはその小ささとシンプルさです。
同じく名城として紹介されるタージ・マハル(インド)、紫禁城(中国)、ノイシュバンシュタイン城(ドイツ)、プラハ城(チェコ)、ポタラ宮(チベット)などの豪華な作りとは対照的です。
松本城の外観を具体的にみてみましょう。大きな特徴は白と黒の色彩です。天守部分の上部壁面は白漆喰、下部は黒漆喰で塗られています。この外観から地元では烏城(からすじょう)とも言われることもあるようです。
背景の青空などに良く映えます。冬シーズンになると雪の白さと城の黒さのコントラスが綺麗です。極めて日本的な美を楽しむことができます。
また、戦国時代に戦闘を意識して作られた城なので、過度な装飾を排した実用的な美しさが追求されています。一方、太平の世の江戸時代に増築された月見櫓は少し優雅な造りになっています。
こぢんまりとした天守閣は外観5層の作りになっています。実際に中に入ってみると中3階があり、6層構造なのです。なんだか忍者屋敷みたいですね。
各階のフロアは天井が低く作られています。これは建物内で刀を抜けないための工夫だそうです。当時の日本人の身長は男性が150cm台、女性が140cm台とも言われています。現代の日本人にはとても狭く感じられます。
天守閣の中は柱がむき出しになっていて、建物の構造がとてもわかり易いです。天守閣に登れば、当時の殿様の気分で松本市内から遠く日本アルプスまで展望できます。
階段は非常に急になっているので、頑張って登りましょう。周囲に高層ビルがないので、天守閣頂上からの景色は圧巻です。
松本城はとても歴史のある城です。戦国時代には信濃守護の小笠原氏が城を築き、武田信玄や豊臣秀吉、徳川家康などの歴史的な戦国大名らの支配を受けます。
現在の城は戦国末期の大名、石川数正が1590年に整備したものです。家康から秀吉に寝返った数正は、城の色を秀吉の好みに合わせて黒くしたとも言われています。
なお、ここは現存する日本最古の天守閣なのです。日本国内には多くの天守閣がありますが、実はその多くは昭和以降に鉄筋で作られた模擬(復興)天守閣なのです。
松本城は何度か建築上の危機に陥っています。複雑な構造の上、木造建築は何百年も経つと傷みも出てくるのです。建物の傾きは過去の磔で処刑された人の恨みだという話もありますが、これは随分後に作られた伝説です。
この傾きには「明治の大修理」と「昭和の大修理」が有名です。明治の時には紐で引っ張って傾きを直し、昭和の時は一度解体して、本格的に修理を行なっています。
昔ながらの工法で、可能な限りオリジナルの素材を使っているので、鉄筋建てのように強固なものではありません。今では傾きは止まっていますが、一斉に多くの人が天守閣の片側に登ると、ボールが転がるぐらいの傾きが出るそうです。
ユーチューブ上では松本城を紹介する動画がいくつかアップロードされており、海外から多くのコメントが寄せられています。
現在、松本城は世界遺産の認定を目指しています。シンプルでコンパクトな城ですが、その認定の基準は十分に満たしていると思います。
保存状態も素晴らしく、文化的・歴史的な価値が非常に高いのです。特に明治以降、松本城を守ってきた地元の人々の努力を忘れてはいけません。松本城は信州の誇りなのです。
海外の城は石で作られているのに対して、日本の城(天守閣)は木造建築なのです。地震が多く、高温多湿の日本で、数百年も耐えられる木造の高層建築物が作られたのは驚異的な事です。
現存する世界最古の木造建築物が日本の法隆寺であるように、日本の建築技術は昔から世界のトップレベルだったのです。
現代では日本の建築会社が世界中の高層ビルや橋、トンネルなどの巨大プロジェクトを請け負っています。こられの基礎的な技術は長年日本で蓄積されたものなのです。
これからも日本と世界の宝である松本城を大切に保存していきたいと思います。
(参考)https://en.wikipedia.org/wiki/Matsumoto_Castle
世界の他のお城と比べると少しこじんまりさが際立つけれど、そこも日本っぽいかもしれない。お堀や石垣もセットでお城を見ると素晴らしさが引き立つ。
犬山城や丸岡城は無視しないでよ♪
彦根城の天守は膳所城のだし、熊本城の宇土櫓は宇土城の天守だったはず、たぶん犬山、丸岡も含めて松本より古いんじゃなかったけかな。
松本もきれいなんだけどね、最上層の階高がバランス悪いんだな。規模も小さいしね。
城は櫓じゃないんだよ。良さは縄張りと石組なんだけど、あえて、天守というのなら彦根、松江、姫路。
それに、松本と同じ別名の烏城こと岡山城、戦災で焼けたのがいかにもおしい。規模も50万石。見る方向で印象が違う望楼型、安土系の不等辺五角形の平面。
通ごのみの城だと思うけどね。
姫路城の方が好き
※2
へー。
彦根城の天守閣って膳所城からの移築だったんか。
びわ湖を船で渡って運んだのかな。
一回バラしてまた組み立てたのかな。
フランス人を姫路城連れてったら外は立派だけど中が何もなくて退屈と言われた。
奴には大阪城や岸和田城の方がよかったらしい
磔にされた人の恨みで…って、やっぱり真田丸に出てきたあの人?