日本の魅力を発掘するだけでなく、他国の環境・法律・文化などを見て、いかに日本が素敵な国かを見直すサイトになります。
外国人から「アイラブキンツギ」「ワット イズ キンツクロイ?」と聞かれてどのくらいの人が金継ぎのことについて説明できるでしょうか?
器が割れたり欠けたりした時にかけらを漆で張り合わせしばらく置いて、継ぎ目を金粉で装飾して・・・通常、一般的な日本人はやらないでしょう。
今、日本独自の器の修理技術が海をわたって世界の芸術家や音楽家、幅広い世代に注目を集めそして高い評価を受けています。日本古来の伝統工芸技術金継ぎは熟練の技と時間が要します。
しかし海外では、日曜大工用具キンツギキットや金継ぎのデザインを利用した器やネイルのアートなど文化が違う国の人々が日本の金継ぎに注目しています。
金継ぎは、日本だけに伝わる器の修復技術です。古くは縄文時代に始まったと言われています。
16世紀室町時代ごろ、茶の湯が盛んに行われるようになり、欠けたり、割れたりした茶器を修復するのにこの技法が用いられるようになったと言われています。
修復手順は、かけらの継ぎ目同士を天然接着剤の漆で特殊な道具を用いて接着していきます。長い時間をかけ乾燥させ、継ぎ目の表面を平らにしていきます。乾燥しきったところで蒔絵と同じ方法を用いて継ぎ目を隠すように金粉をあしらっていきます。
この工程は非常に手間がかかり熟練した技が必要です。天然接着剤の漆は、英語ではlacquerとよばれますが、この技術の呼び名は海外でもそのままキンツギという愛称で今親しまれています。
本格的にこの金継ぎの技術を習得するには相当な月日と金粉などの費用がかかります。
道具が手軽にそろえられる手頃な価格の日曜大工道具のキンツギ修理キットが売れています。日本からキットをわざわざ取り寄せて器をキンツギで修理しているようです。
キットへの海外の反応はどうでしょう?
日曜大工金継ぎをするために、海外ユーザーの中には、わざわざ器を壊してから始める人もいるようです。金継は物を大切にする心からくるものですが、認識がずれることもしばしばあるようです。
様々な用途目的の器のセレクトショップが登場しています。欠けてしまった部分を金で丁寧に装飾するゴージャスでキュートなデザインが海外の若い女性を中心に人気です。
修理を自分でするのは面倒だけど、デザインがお気に入りという外国の人には喜ばれることまちがいありませんね。
金継ぎの魅力は、器を修理する技術だけにとどまりません。根底に流れる哲学は、若い世代にもアメリカンロックを通して発信されています。
アメリカの人気ロックグループのデス・キャブ・フォー・キューティーの2015年3月に新しくリーリスされたCDタイトルは「KINTSUGI」。
「キンツギという言葉が、僕たちにすごく大きく響いた、それはここに収録されている曲を完璧に言い表している」ベーシストのニック・ハーマーは語ります。
器だけでなく、そのデザインを様々な形で用いる外国の方も登場しています。
ついに、体に金継ぎをアートする芸術家も登場しました。
日本の文化の中で長い時間をかけて育まれてきた修復技術金継ぎは、今や世界の音楽家、芸術家、陶芸家、ネイリストらあらゆる方面で活躍するアーテイストを魅了し続けています。
たとえ器という物であってもその出会いは、茶の湯の精神一期一会そのもの。割れたりかけたりしても、修復してよみがえらせ、以前より価値を高めてその器で客人をもてなすおもてなしの心は、この先もキンツギを通して発信され続けるでしょう。
日本の誇る金継ぎは、世界中の芸術家らによってより多くの人々へ広められ、さらに進化していくことでしょう。
(参考)http://en.wikipedia.org/wiki/Kintsugi
http://www.instructables.com/id/DIY-Faux-Kintsugi/
http://humade.nl/products/new-kintsugi-1
https://www.etsy.com/shop/KintsukuroiGifts
http://wmg.jp/artist/dcfc/news_61439.html
http://ladycrappo.com/post/111110206891/kintsugi-or-kintsukuroi-is-the-
japanese-art-of
http://www.nytimes.com/2014/01/09/garden/curves-ahead-paved-in-
gold.html?_r=0
https://www.etsy.com/listing/196931780
http://www.amazon.com/dp/B00H8YHO1E
http://deathcabforcutie.com/home/
きんつぎのネイルは、爪が割れてるようで痛々しいwきんつぎがデザイン的に良く見える場合と悪く見える場合があるのがわかった。日本のものだけじゃなく、洋風の器などもきんつぎが似合うものがあると思う。すぐ捨てちゃうんじゃなくて、高価なものなら再利用できたらなぁ!
金継ぎを見たら真っ先に思い浮かぶのがスキャットマン・ジョン
普通なら短所であるはずの吃りを利用して素晴らしいスキャットを披露してた
キンツギネイル大好きだけどなぁ!
男性と女性で好むネイルが違うのは理解している。