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第二次世界大戦中、日本海軍はとんでもなく大きな潜水艦を開発します。戦闘機も格納できる潜水空母だったのです。近年、深海で発見されて話題になったこの潜水艦は、戦後の潜水艦の運用思想に大きな影響を与えたのです。
日本海軍の伊400型は第二次世界大戦における最大の潜水艦でした。この大きさになった理由は2つあります。
アメリカ西海岸を直接攻撃できるような航続距離が必要だったこと、そして戦闘機を3機収納する潜水空母だったためです。理論上は日本を起点に世界中のどこでも作戦行動がとれるという、スーパー潜水艦だったのです。
この潜水艦と同時に開発が進められたのが、艦載機の「晴嵐」です。伊400型の筒状格納庫に収納できるように特別に開発された戦闘機です。
主翼がコンパクトにたためる画期的な構造で、別付けのフロート(浮き舟)がありました。ジャイロスコープ(測量器)などの高価な機器も搭載していたんです。
実戦では帰還に必要なフロートよりも爆弾や魚雷の量が重視されて、機体を破棄してパイロットのみの回収が想定されていたようです。この晴嵐1機のコストは零戦の50機分なので、かなり勿体ない感じもします。
潜水艦の強みは水中で活動する隠密性です。水上に浮上してしまえば、軍艦や飛行機の的になってしまいます。だから晴嵐の発艦は伊400型にとって非常に危険なことだったのです。
3機の晴嵐を素早くカタパルトから発艦させるために、さまざまな独自の技術が投入されています。もちろん、搭乗員達の技量が高かったことは言うまでもありません。
2隻の伊400型だけが実戦投入されます。アメリカ本土への細菌攻撃やパナマ運河破壊作戦も検討されたようですが、効果的な作戦が定まらず、最終的に晴嵐に特攻命令が下ります。
しかし作戦行動中に日本は降伏し武装解除となります。戦時中、アメリカ軍は日本軍の作戦や兵器についてかなり詳細な情報を把握していましたが、この伊400型の存在には全く気が付きませんでした。
戦後になって伊400型を見たアメリカ軍関係者は度肝を抜かれたそうです。伊400型は徹底的にアメリカ軍によって調べられ、その軍事機密がソビエトに渡る前に海没処分されちゃいます。
あまり知られていませんが、伊13型も晴嵐2機が搭載可能な潜水空母でした。こちらは肝心の晴嵐の配備が間に合わないまま実戦投入されています。1隻は作戦行動中に撃沈され、もう1隻は戦後に接収されて海没処分となります。
伊400型の性能やハワイ沖に眠る様子を紹介したドキュメンタリーやニュースには世界中から多くのコメントが寄せられています。その一部を紹介しましょう。
ドイツやアメリカの潜水艦の運用思想は、敵の商船などを無差別に沈めてしまい、補給を断って経済的に相手を追い詰めるものでした。
そのために同じ型の潜水艦を効率的に大量生産したのです。アメリカ軍の主力のガトー級潜水艦は改良型も含めて200隻も作られているんです。
一方、日本は凝ったタイプの潜水艦をいろいろ作ります。それぞれの潜水艦は素晴らしいのですが、開発や製造には時間と労力、コストが余分に掛かり、また乗組員の育成も大変だったのです。
もし戦争前に伊400型が完成して、十分な隻数と適切な運用できていれば、歴史は大きく変わっていたかも知れません。
戦後、アメリカは伊400型そっくりの弾道ミサイル潜水艦を開発します。格納庫には弾道ミサイルを入れ、発射台から発射されるシステムです。
現在では原子力動力と小型弾道ミサイルの開発で弾道ミサイル潜水艦の形状は変わりましたが、深海を自由に航行し、必要なときに必要な場所から陸上の敵を攻撃するという伊400型の運用思想は今も生き続けています。
(参考)https://en.wikipedia.org/wiki/I-400-class_submarine
http://www.dailymail.co.uk/news/article-3062833/First-look-inside-wreck-
WW2-Japanese-mega-submarine-big-hangar-room-three-BOMBERS.html
http://www.hawaii.edu/news/2015/04/28/dive-discovers-missing-aircraft-
hangar-of-sunken-wwii-era-japanese-submarine/
今でも影響を与えている伊400型は、さすが日本の潜水艦だなぁと思う。海外コメントでも日本を擁護するものが多く、読んでいてスカーっとするものがたくさんあった。
最後のコメント、どこの國か分からないけど弁護有り難う、リメンバーなんて言ってるけどリメンバーしなきゃ忘れちゃう、それが雨公だからな
解析された技術がのちの戦略ミサイル原子力潜水艦の運用思想へと繋がっていったんだね。
今これ作って欲しい。
真珠湾攻撃って宣戦布告が間に合わなかった事から「日本の卑怯な攻撃」扱いされてアメリカの世論が戦争に傾いたって言うけども
仮に宣戦布告が間に合っててもアメリカ人の対日世論はそこまで大きくは変わって無かったと思う
どっちにしても攻撃受けちゃってるからね
戦闘機ではなくて攻撃機な
戦闘機は飛行機と戦う飛行機
爆撃機は地上、水上の目標を水平飛行しながら攻撃する飛行機
攻撃機は地上、水上の目標を降下しながら攻撃する飛行機
アメリカに負けたのは物量の差
日本とアメリカの国力が同じならアメリカなんかフルボッコ
>6
そうだよね。
日本が米並みの科学技術と品質管理と資源産出と工業地帯、加えて何が何でも戦争に勝とうとする総力戦思想があれば引き分けには出来たと思う
民間人に意図した無差別攻撃はやってないけど風船爆弾でアメリカの民間人死んでんだよね
まぁ数人だけど
※6
プラス山本五十六が生きてたらワンチャンあったかもね
記事で書いてるように、日本軍は男らしくないだかなんだか知らないけど補給線狙わない戦法だったから同じ国力でも最終的に差をつけられて負けてたと思うよ
八木レーダーの件といい万歳戦法といい日本軍って自ら窮地に追い込むの大好きだから・・・
※9
×補給線狙わない
▲補給線狙えない
○補給線狙ってもしょうがない
米の補給線を本気で遮断しようとしたら潜水艦用魚雷だけで国が傾くで
それくらいだったらより手がかかる軍艦沈めた方がマシ
※10
横からだけどその言い分日本軍の台詞まんまだね
補給線より軍艦?そんなわけないわ