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受刑者よ、減刑のために本を読め!あるイタリアの刑務所で実際に施行されている面白い取り組みに対する反応は…
英国の刑務所では、受刑者たちに読書を禁じている一方で、イタリアの刑務所では、受刑者たちが、1冊につき3日減刑されるという面白い法律が施行されています。
そもそも、この取り組みは、地元マフィアのカモッラとして知られているカラブリアという南イタリア地域の刑務所で導入されているのですが、なんと、受刑者たちは、読んだ本の数に応じて、1年に最大48日間まで減刑が認められています。しかし、それには一定の条件があるようです。
当局によると、読書による減刑は刑務所職員により承認されなければならないのですが、承認をうけるためには、それぞれの本が400ページ以上で、それは16冊に相当するものでなければならないそうです。またその本には漫画や絵本は除外されます。
このユニークな取り組みを提唱したのが、地方議会の文化長官であるマリオ カリギウリですが、彼曰く、
この新しい地方の法律によって、受刑者たちは適切な指導、監督の元で、読書にいそしみ、そして減刑を勝ち取ろうとしているのです。この政策は、6か月以上服役する全ての受刑者たちに、1年に16冊まで読むことで、最高で48日の減刑が与えられています。
受刑者たちにとっては、読書をすることで、減刑になるのであれば、受刑者たちの誰もがそのようにするかもしれません。現時点では、カラブリアの刑務所のみで導入されていますが、政府としては、将来的にこの初の試みがいかにうまくいき認められ、全国的に導入されていくことを願っているようです。
そして、息の詰まるような刑務所内にいる受刑者たちに、少しでもホッとできるような空間を与えてあげられるのではと考えています。政府はこの取り組みに対して、きちんとした結果がでると自信をもっています。
イタリアの刑務所は実際には60,000人ほどの収容スペースしかないのですが、ヨーロッパの中でも屈指の人口80,000人もの最も混雑した刑務所となっており、結果として、その数を減らそうといくつかの政策が導入されてきたのです。
今年初めに、ドメニク・ランカドールという逃亡者のギャングがイギリス、ロンドン西部にあるアクスブリッジで逮捕されましたが、彼はその際に、刑務所内の状態が人権に違反していると主張してイタリアからの身柄引き渡し要求を、うまい具合にかわしています。
また昨年11月にはイギリスの受刑者たちに書籍を制限項目として導入しましたが、これに対して法務省に、苦情がきているようです。
この制限は、イングランドとウエールズの一部で導入されましたが、それは受刑者たちに対してドラッグを取り締まるために試みたものでした。しかし、受刑者たちは、小包で送られてくる書籍が彼らのリハビリにつながる鍵になると主張して、以来当局ともめています。
また同じようなケースとして、ある女性受刑者は読者を禁じていることに対して不満をもち、それは詩人界の中で名誉ある賞をいくつも受賞したスコットランドの詩人でもあるキャロル・アン・ダフィーの一連の作家に対しても、国家の魂を傷つけるものだと、法務省に訴えています。
しかしながら、司法長官であるクリス・グレイングは彼女の手紙を開示しつつも、受刑者たちにドラッグに溺れないようにしていくためには、本の差し入れは禁止していかなければならないとして、その政策を擁護しています。政府はまた受刑者たちが、囚人用の図書館を使用可能としており、本購入の資金を調達することで、維持し続けているようです。
この記事に対して以下のようなコメントがよせられています。
(参考)http://www.dailymail.co.uk/news/article
-2623518/Turning-new-leaf-Italian-prisoners
-sentences-reduced-three-day
国が変わると考え方も変わるわかりやすい例だと思う。本を読んでいるうちは悪いこともできないし、イタリアの法律はとても面白い。48日は結構大きいので進んで読書をしてしまいそうだ。
読書感想文みたいなの提出させなきゃ意味なくね
※1
それくらい君でも分かる位なんだから、彼らもとっくに知ってるだろう。記事にわざわざ載っていないだけで。
・闢邪集
・西洋紀聞
・啓蒙とは何か
・ツァラトゥストラはかく語りき
・シオン賢者の議定書
・共産主義における左翼小児病
・我が闘争
・反ソヴィエト「右翼トロッキー派ブロック」の公判記録
・猶太思想及運動
・学術維新原理日本
・儒教の独逸政治思想に及ぼせる影響
・ファッショか共産主義か
ここらへんは必読だね。