日本の魅力を発掘するだけでなく、他国の環境・法律・文化などを見て、いかに日本が素敵な国かを見直すサイトになります。
海外で注目を集めている、日本のコタツ。最近、そのコタツにまつわる、日本とイランの意外な共通点が知られるようになりました。それは、なんと、冬の風物詩、コタツです。
コタツそっくりの暖房器具が、イランや、スペイン、アフガニスタンにもあり、話題になっています。イランでは名前も少し似ていて「コルシ」、スペインでは「ブラセロ」、アフガニスタンでは「サンダリ」と呼ばれています。
特にイランでは、見た目も使い方もコタツそのものです。
コタツのようにテーブルにかけた布団の上に乗せる板こそありませんが、ヒーターのついた四角い低いテーブルに布団のような布をかけ、足を入れて寒さをしのぐ風景はまるで日本のように見えます。
意外にも雪の多いイランでは寒い日も多く、コルシに集まり家族団らんを過ごす文化があります。
調査によると、コルシの起源はコタツとは別の20世紀ごろとされますが、発祥の地や語源などの詳しい調査結果は明らかにされていません。暖房以外の目的では、冬至の重要な儀式道具としても使われます。
ヒーターやエアコンの普及した現在でも、素晴らしい日本の発明品として、コタツは、海外の人々を驚かせています。
コタツの起源は、14世紀ごろで、囲炉裏の炭火で調理したのが起源といわれています。囲炉裏はそれほど暖かくないので、人々は麻の着物を着込んで、厳しい冬の寒さを耐えなければなりませんでした。
木綿の栽培が普及し始めてから、木綿の着物を着るようになりましたが、第二次世界大戦後、人々の暮らしがようやく豊かになるまで、コタツにはヒーターも布団もついていませんでした。
ヒーターやエアコンの普及でコタツを囲む習慣が少しずつ減る一方で、海外の人々には「ウォシュレット」のような今どきの便利グッズとして話題になっているコタツ。そう、コタツも今や、日本人のものだけではなくなってきたのかもしれません。
海外で、日本のコタツを見た人々の反応をご紹介します。
海外の人々にとっては、コタツの外見や温かさ、快適さは特別新鮮なのでしょう。
イランにコタツが昔からあったことは日本ではあまり知られていません。しかし、なぜ、日本やイランには当たり前のようにあり、ほかの寒い国にはないのでしょうか。
一つには、床に座る習慣のない国が多いからでしょう。しかし、掘りゴタツの座席のように、椅子付きといえるようなものもあります。海外で床に座るのに抵抗がある人々にも、これら様々なコタツが伝わっていくのかもしれません。
また、日本人がコタツになんの違和感も感じないのは、コタツ文化の背景にある囲炉裏の文化が遺伝子レベルで日本人に浸透しているからかもしれません。
今のように布団のかかった温かいコタツができたのはここ最近のこと。最近ではコタツにこだわりを持つ人や、インテリアとしてのセンスも求められ、家具調コタツやクッション付きコタツなど様々なコタツに進化している日本のコタツ。
子どものとき寒い日にコタツに入ると、いつでもほっとしたのを思い出します。
コタツに入り、かつての囲炉裏文化や、厳しい寒さと貧しさに耐えてきた日本人の忍耐力や知恵、受け継がれてきた家族団らん、そこから生まれたコタツに一層誇りを持ち、先人に思いを馳せながら、これからも大切に受け継いでいきたいと思います。
(参考)https://jp.globalvoices.org/2016/01/15/39511/
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20131209/256854/?rt=nocn
http://www.yukawanet.com/archives/3538641.html
http://www.bellemaison.jp/ep/srvlt/EPFB00/EPFB0005/dProdDtlShow?BELN_
SHOP_KBN=100&KAT_BTGO=A12605_441_2013_MM&SHNCRTTKKRO_KBN=CT
写真見たら日本のこたつに似ていてビックリした。こたつなんて日本だけだと思ったけど違ったんだぁ。