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ドイツで、2016年2月9日に起こった二台の列車が正面衝突した事故で、調査によって衝撃的な事実が明らかになりました。
死者11名、多数のけが人を出したこの大事故、発生するまさにその直前まで列車の運行管理者であった作業員が携帯でゲームをしていたというのです。作業員はゲームをしていたことは認めていますが、注意散漫ではなかったと主張しています。
実際の事故現場
事故は午前7時前ごろに、ドイツのミュンヘンから南東におよそ60キロメートルの場所で発生しました。
線路は一本しかなく、道がカーブになっている場所で列車同士が正面衝突し、両方の運転手は死亡、当時の速度はおよそ時速100kmほどであったとのことです。
両方の列車合わせて約150名が乗車しており、この事故による死者は11名、けが人は80名以上と警察は発表しました。
ドイツの運輸大臣はニュースで次のように発表しました。
お互いの列車は衝突時にはおよそ時速100kmと推定され、片方の列車がもう片方にめり込んでいく形で衝突したと考えられる。
大臣は事故現場について「まったく悲惨な光景だった」と言及し、さらに「ここ数十年で最も大きな事故だ」、「こんなことが起こってしまうなんて全く想像できない」と驚きを隠せない様子でした。
ドイツでは、2011年に起きた列車事故(死者10名)を受けて、列車に自動減速装置を取り付ける対策を取り入れていました。
今回の事故の鉄道路線でもこの装置は採用されています。間違った路線を走っていたりすればこの装置によって未然に防ぐことができるはずでした。
鉄道会社によると、両列車には運転手と運転指導員が各二名ずつ業務についており、その状態で警告の信号に気が付かなかったという可能性は極めて低く、おそらく減速装置も作動していなかった可能性が高い、という推測がされています。
これを受けて政府は「少なくとも片方の列車は運行スケジュールとは違う時間帯に運行していたはずであるので、その詳細を調査するべきである」と発表しました。
そしてその後の調査で明らかになってきたのが『人為的なミス』の可能性です。列車や鉄道に関して技術的な問題はなかったとして、調査が続けられた結果、業務上過失致死の容疑で一人の男性が身柄を拘束されます。
調査によると、列車の運行管理者のこの男性は、事故が発生した午前の勤務の間、携帯を長時間使用しており、事故の直前までオンラインゲームで遊んでいた、ということです。
これについて男性は、オンラインゲームで遊んでいたことは認めていますが、それによって注意が散漫状態であったことは否認しています。
事故の検察側は、「重要な路線運行に対して十分な注意を払っていなかった可能性があり、それによって列車に間違った信号を送り、さらに緊急の指示も適切に行わなかった」と主張しています。
にわかに信じがたい今回の事故ですが、世界各地でも人為的なミスによる事故はいくつか起きています。
今回の事件について、海外の人たちの反応は一体どのようなものでしょうか。様々な声を紹介したいと思います。
その時のパイロットだってアルプスの山に突っ込んでいったらしいし、フォルクスワーゲン(ドイツの有名な自動車メーカー)だってガス排出量のテストで嘘ついてたし、今度は鉄道だよ。何百人の命を預かってるのに、仕事しながらゲームやらメールしてもいいって思ってる人間がいるのかよ。
あまりに悲惨な今回の事故、何よりも携帯のゲームが原因の可能性ということが許せないです。仕事中に携帯を触っていたことも信じがたいのですが、海外ではよく目にする光景のようです。
アメリカやカナダ、オーストラリアでもカフェやレストランの店員がごく普通に携帯をいじっている光景をよく見ます。比較的、こういうことは日本では少ないのではないでしょうか。
しかしながら運転中の携帯や、歩きスマホはすっかり社会問題になっています。そういったことが原因での事故も起こっています。
今回は特に、一日に何千人という人々の命に関わる仕事で、携帯ゲームをしていたという事実が信じられません。そして何より今回の事故で亡くなられた方、ならびにご遺族の方にご冥福をお祈りします。
(参考)http://news.sky.com/story/1677385/signalman-on-phone-game-
before-fatal-crash
http://edition.cnn.com/2016/02/16/europe/germany-train-collision/
これは言い逃れできない事故だな。一生償っても償いきれないほど悲惨。時速100km同士が正面衝突だなんてものすごいエネルギー量だ。
利己主義しかいない、海外の連中にふさわしい事故原因だな。
休憩中ならまだしも、仕事中にゲームなんてありえないだろ。