私たち日本人にチップの受け渡しの習慣がないのと同じくらい、アメリカ人にとっては、サービスを受けたらチップを渡す、という習慣が深く、深く根づいています。
そんなアメリカですが、チップをなくそうという動きもあり、チップの習慣がなくなれば、アメリカ人の生活はどう変わってしまうのか、大きな注目を集めています。
チップをなくそうという動きの背景
従業員の給料は基本的に同じなので、顧客と直接接するウェイターの稼ぐ金額と、裏方の仕事、例えばシェフの稼ぐ金額には2倍以上の開きがあると見られています。これを平等にしようという声が上がっています。
ウェイトレスも、チップ目当てに、客のセクハラまがいの発言にガマンする必要もなくなります。また、黒人は白人より受け取るチップが少ない、などの差別的な問題点もありました。
このように、従業員の公平を期しての決断になりました。
あるレストランでは、明細に20パーセントのサービス料を含めて請求をします。店が受け取るサービス料を、ウェイターだけでなく、シェフを含め、すべての従業員の給料を平等に上げることが可能になります。
アメリカの習慣を根底からくつがえす問題なので、慎重に行動したい、と、オーナー側が注目しています。
- サービス料込の金額を提供することで、お客の支払う実際の金額は変わらないものの、商品の値上げと見る顧客が、離れていくのではないか
- これまでの習慣通り、チップをウェイターに渡す店にお客を取られてしまうのではないか(それくらいチップの習慣は、アメリカ人にとって切っても切り離せない習慣)
- 求人についても、多くの人はチップ目当てでウェイターに応募するので、チップをもらえない職場は求人にも影響するのではないか
など、経営者側の心配もあるようです。
チップをもらわなくてもハッピー!
この新しいシステムのもと、実際に働きはじめたウェイトレスによると、チップなしでも満足しているそうです。
チップによって売上のよい日と悪い日の心配をせずに、安定的に給料をもらえますし、不平等感が薄れて、シェフを含め、従業員同士の連帯感も強まったといいます。
このように利点が強調されて、大手のチェーン店などからチップをなくそうという動きは始まっています。とはいえ、全国的には、まだまだ様子見、という段階のようです。
それでも、チップを渡したいという顧客も後を断ちません。
既にサービス料が料金に含まれているレストランでは、クレジットカード支払いの伝票に「サービス料はすでに含まれています。どうしてもチップを渡したいと思われる方は、それをご理解した上で、金額をご記入ください」と記載をすることにしました。
- アメリカの平均的なサービスの質は、ヨーロッパのサービスの足元にも及ばないよ。
- アメリカのマイアミで、まるで法律で決まっているかのように、絶対に払わないといけなかったのにはびっくりしたよ。あるレストランでチップを払い忘れたら、ものすごい問題になったんだ。
- チップ廃止、賛成。だって、チップのせいで、ウェイターはまるで乞食のようにお金をせびりながら働いてるんだぜ。オーナーはわずかばかりの給料を払えば、責任逃れしているし。だから、チップよりも時給を上げよう、っていうのに賛成。
- 僕も同感。チップは廃止すべきだよ。従業員をバカにした制度だと思う。
- それぞれの国や地域に、それぞれの習慣や制度があるよね。どれも完全じゃない、それぞれの国の人にしかわからないところもあるよね。ただ、変わるのが大変。
- アメリカのレストランは、本当に最悪なサービスしかしてくれないよ。ニューヨークに行ってみれば分かるって。
- アメリカは自由の国なのに、チップを渡すのは強制だなんて、ちょっとどうかと思うよ。
- 最悪なサービスしかしないウェイターに、チップを強制的に渡さなきゃいけないなんて、本当に納得できない。
- アメリカのレベルのウェイターがスペインにいたら、あっという間に解雇されちゃうけどね。
- 僕もチップに反対。だって2回支払いするようなものじゃん?客が従業員の給料も払うっていう感じ。結局、得するのは店のオーナーだけ。フィンランドやスイスみたいに、チップを禁止すべきだと思うね。スペインでもサービス料は取るけど、ウェイトレスだけじゃなくて、裏方のみんなで分け合うんだ。
- チップって不平等だと思うよ、だってウェイターだけ、「わあ、美味しそうな料理、ありがとう」って感謝されて、お金までもらえるでしょう。でもその料理を作ったのはコックだよ。
- スペインでは、サービス料が料金に含まれているんだ。
- アメリカでも、銀行や、水道関係、電気関係にはチップはないよね。そういうところこそ、本当のサービスの質や人間の質が見えるというものだよ。チップをもらえなくても、一生懸命働くか、どうか。
- チップは、従業員にやる気を起こさせるんだよ。まるで自分の店のように、一生懸命働くよね。そしてお客が来れば、チップももらえるわけだから、もっと頑張るようになる。
それに比べて、チップを個人的に渡す制度がないスペインでは、客が多いと、働く量が増えるから、ウェイターはイヤイヤ働いていてる。アメリカのいいウェイターは、チップだけでスペインのレストランのウェイターの1ヶ月分は貰えるらしい。
- ↑アメリカでチップの習慣で、みんながハッピーなら、なんで今さら変えないといけないんだろう。
- チップって、心からのもののはずなのに、強制力が働くよね。「今夜のサービスはいかがでしたか」「とても良かったよ、ありがとう」っていう会話の後、必ず「じゃあチップは?」って。感謝を金で示せ、って言われている感じ。
- チップなんてなくなればいい。だってウェイターの立場がいつも不安定だよね、顧客の気分や、財布事情によって左右されちゃうなんて。
- ロンドンでは、誰も、絶対にチップを強制はしない。もちろん、伝票にはチップを書くスペースはあるけどね。
- 給料をもらっているのに、なんでチップまで要求するの。
コメントを見ると、日本以外でも、チップになじまない文化の欧米人もいるんですね。
アメリカでチップがなくなれば、単純に、アメリカ旅行のストレスが1つ減る、という単純な問題に思えますが、アメリカ人にとってはなかなか単純ではないようです。
サービスの質や従業員のモチベーションにも関わりますし、オーナーにとっては経営にも関わる習慣。簡単に制度を変えるわけにもいかなさそうです。
(参考)http://economia.elpais.com/economia/2015/08/26/actualidad/
1440592946_853083.html
チップは本当に面倒なので、今後中止の方向で動いていってほしい。雇い主はちゃんと労働者が生活できる金額を給料で払えばいいだけなのに、何か他に問題でもあるのかな?
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結局サービス料は取るのね
日本とアメリカではサービスの意味合いが根本的に違うんだろうな
チップ貰うこと前提の給与体系だからな
>>結局サービス料は取るのね
勘違いしているようだけど日本でもサービス料は支払う代金に入っている。
今回の話はアメリカでもサービス料を内金にしようかという話。
本当に素晴らしいウェイターには悪い気がするな。給料減ったりするだろうし。まー痛み無くして改革なしだろうが。
チップには税金がかからないから、今までは脱税をしているのと同じ。
恐らくそうした脱税を許すのではなく、これからは、きちんと納税をして貰うことで税収を上げたいというのが、本当の理由なのだと思うね。
まあ、一生懸命働いて旨い飯を作っているのは厨房の人間なのに、見栄えが多少良くて料理を運ぶだけの人間の方がチップを貰っている結果、給料が高くなったりしたら、そりゃあ、ギスギスしてくるに決まってるわな。
料理人が頑張っても報われないので、料理人を目指したりする人間が少なく、アメリカのメシマズがなかなか改善されない理由の一つになっているらしい。
そもそも日本においてもあの「サービス料」っては理解できんわ。
本来はチップの分を経営努力で捻出すべき。
チップって18%が基本だっけ?消費税も高いのからゲゲって思う事もある。
まぁ、文化だから楽しむけどね。
チップ自体より、チップのために常に小銭用意しとかないといけないのが本当に面倒くさい。特にこちらは旅行客だからさ、余ったら換金するためにできるだけお札で残したいのに崩しとかないととっさのチップ払えないのが本当にうざかった。
チップ習慣ある人たちはそこは面倒じゃなかったのかなー支払いは日本よりずっとカード文化なのに小銭持ち歩かなきゃいけないなんて。
そもそもいくらぐらい出せば良いのかわからんし廃止してかれると助かるわw
今後は芋を渡せよ。
ポテトチップって事で。
日本は黙って取るだけだな
ホテルへ車で乗りつけて、移動してもらうだけで説明なしに5000円
居酒屋バーでは500円 夜遅く食べると1割増と
海外で、チップを払いたいというサービスに出会ったことが無い…
面倒くさいからチップ制度はやめて欲しいわ
昔は外国のホテルで、まくら銭として
1ドルくらい置いてたけど、
今でも有るのかな?
注文をとって、料理を出すだけの労働サービスの対価が、料金の20%は高すぎる。外国人客だとロクに会話もないし。
タクシーのチップは本当に謎。運行サービスを買ってサービスの対価として料金を払うのに、さらにチップというサービス料が必要なのは意味不明。