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ある土曜日、パリ近郊のある街で、複数の男性が誘拐の容疑で職務質問を受けました。ところが尋問を受けたこの男性グループ、実はちょっと訳ありでした。
武器を使って相手を脅した嫌疑がかけられたこの男性たち、実は誘拐犯などではなく、近々結婚する予定の男性の男友達からなるグループで、この騒動は近々結婚する未来の新郎のために開かれた独身さよならパーティーの演出だったのです。
日本ではまだなじみの薄い独身さよならパーティーとはどんなものなのでしょうか? また、誘拐犯に間違えられたこの騒動の顛末はどんなものだったのでしょうか?
結婚が決まると欧米の若者たちはよく、仲良しグループを集めて独身さよならパーティーを企画します。
気ままな独身生活もこれでいよいよ最後、自由な身のうちに思いっきりハメを外しておこうと、未来の新郎、新婦は男女に別れてそれぞれの仲良しの友達グループと独身最後の夜を過ごすのです。
パーティーの際、みんなでお揃いのTシャツを身に着けたり、仮装して夜の街に繰り出したりするグループもあり、気心の知れた同性の友達同士、思い思いの楽しいひと時を過ごします。バーやレストランに繰り出して、とにかく派手に騒ぐのです。
同性同士で街に繰り出すので、未来の新郎、新婦とその友人たちは人目を気にすることなく、思いっきりはしゃぐことができ、パートナーやその友達が不在のため、パートナーには絶対秘密の過去の恋バナなども堂々とできてしまうというわけです。
この騒動はある土曜日、パリ近郊の街で起こりました。まず、地域の住民たちが驚きの場面を目撃したことから騒動は始まります。その場面とは、一人の男性が覆面を被った男数人によって拉致される場面だったのですから、さぁ大変。
足と手首を縛られた被害者の男性が小型のトラックに乗せられたところを目撃した複数の住民は直ちに電話で警察に通報しました。通報を受けて駆け付けた警察官によってこの男性グループはすぐに発見され、警察への出頭を求められました。
警察署で取り調べをしたところ、誘拐だと思われていた騒動が実は未来の新郎とその男友達による独身さよならパーティーの余興だったと判明しました。
現場では、豚の仮装をした新郎が足と手首を縛られて、武器で脅されていましたが、この武器はもちろんおもちゃ。遠目では本物の武器に見えたのでしょう。
仲間内でのただの悪ふざけのつもりが、森の中とはいえ人目につく場所で行われたために周囲の住民を驚かせてしまう結果となりました。
警察署での取り調べのあと、この度の過ぎたいたずらの犯人たちは無罪で解放され、おもちゃの武器は所有者に返還されました。
このあきれた騒動について、フランス人たちはどのような感想を持っているのか聞いてみましょう。
日本の場合とはちょっと違った欧米での結婚式直前の日の楽しみ方でしたが、この騒動の主人公たちはハメを外しすぎて、ちょっと残念な終わり方になってしまいました。
せっかくの楽しい独身さよならパーティーが警察署で終わりを迎えることになるとは新郎はちょっと気の毒な気もしますが、やはりちょっとイタズラが過ぎたようですね。
フランス人たちからは同情の声も集まりましたが、大半は保守的な意見で、周りへの迷惑を考えない行動を批判する辛口なものでした。結婚式直前のイベントということもあり、なんでもありの無礼講のイメージがあっただけに、ちょっと意外な反応でした。
日本のみなさんはこのフランスでの騒動を反面教師にして、新郎、新婦にドッキリを仕掛ける時は周りの目にも配慮して楽しみましょうね。
(参考)http://www.directmatin.fr/lol/2015-09-07/le-rapt-etait-en-realite-un-
enterrement-de-vie-de-garcon-710235
http://actu.orange.fr/une/l-enlevement-etait-en-fait-un-enterrement-de-vie-
de-garcon-afp-s_CNT000000dKqXr.html
http://www.metronews.fr/info/viroflay-yvelines-le-kidnapping-etait-en-fait-
un-enterrement-de-vie-de-garcon/moig!DawKq4L3RJtwI/
この警察沙汰も含めて余興だったのかも!通報したのは仲間うちだったりしてw警察もコスプレで。