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アメリカのあるカップルは、自分たちで小さな家を作り、トラックで牽引しながら北米を旅しています。アメリカ開拓時代のドラマ「大草原の小さな家」をイメージさせる彼らの挑戦に、多くのアメリカ人が共感しています。
この旅に挑戦しているのはギヨーム・デュチールさん(30)と彼女のジェナ・スペサードさん(28)、そして愛犬のサリーちゃん。2人はエンターテイメント業界の裏方スタッフとして働いていましたが、2年前にネット上のサイトで知り合いました。
彼らには小さな家を作り、旅行ジャーナリストとして全米を旅行する夢がありました。その夢は1年半後に実現します。仲間たちの協力を得て、小さくお洒落な、そして移動可能な家が出来上がりました。
家が完成した2人は、それまでのサラリーマン生活に終止符を打ち、中古トラックで家を牽引して旅に出ます。
住み慣れたロサンゼルスに別れを告げ、デュチールさんの出身地である南部イリノイ州に向かいました。そこから北上してカナダへ、また南下してフロリダに移動しています。
これから1年かけて、アラスカ州からコロラド州への移動を計画しています。経済的に余裕があればコロラド州から先の旅を続けたいと考えています。
2人の生活はスペサードさんの旅行ライター、デュチールさんの旅行写真家としての収入、小さな家作りを教えるセミナーからの収入、そして彼らの挑戦を支援する全国からの募金で賄われています。
この旅を通じて、サラリーマン時代には味わえなかった素晴らしい経験をしています。
旅先の広大な自然はもちろん、全く違う価値観の中で生きている人々にも出逢います。彼らは経済的な豊かさよりも、自由や生活を楽しむことを大切にしています。そしてデュチールさんたちを温かく迎え、支援や応援をしてくれています。
仕事をしながらの旅なので結構忙しいそうですが、2人は今の生活がとても充実していることに満足しています。
アメリカではキャンピングカーで移動生活をしている人をよく見かけます。デュチールさんたちが敢えて木造の小さな家を建てたのは、彼らなりのこだわりと信念があったからです。
キャンピングカーは一見生活しやすく見えますが、コストを抑えるために安い素材を使われていることが多く、そのためオールシーズンをキャンピングカーの中で生活するのは結構厳しいそうです。
また長期間の生活をするには、それなりの快適性が必要だそうです。 2人はこの旅を通じて、環境と財布に低負担な小さな家でのライフスタイルを提案しています。
この家の大きさはわずか38平方メートルしかありません。多くのアメリカ人は収入の1/3~1/2を家の維持費に使っているそうです。家を小さくすることで、この維持費を大幅に抑えられるのです。
デュチールさんたちの挑戦はいろいろなマスコミで取り上げられ、インターネットに多くのコメントが寄せられています。
「大草原の小さな家」は1970~80年代のアメリカの人気TVドラマです。日本でもNHKで放映されていたので、ある年齢以上の人なら知っているかも知れません。西部開拓民のインガルス一家が力強く生き抜く物語で、アメリカ人の原点とも言えます。
いまのアメリカ人にも、この開拓精神はしっかりと受け継がれています。 だからこそ、デュチールさんたちの挑戦が生まれ、たくさんのアメリカ人が2人に共感や支援を惜しまないのです。
住んでいるのはとても小さな家ですが、彼らの庭はアメリカ大陸全体なんです。旅の様子は2人のHPで公開されています。関心のある人はネットを通じて一緒に旅を楽しんでみては如何でしょうか。
(参考)http://www.buzzfeed.com/emaoconnor/tiny-house-giant-
journey#.pwqmPO3pw
http://www.dailymail.co.uk/news/article-2964572/Couple-hits-road-125-
square-foot-tiny-house-wheels-year-long-transcontinental-North-American-
journey.html
http://tinyhousegiantjourney.com/
こんな家が走ってきたら絶対話題になりそうだし、面白いと思う。とてもオシャレな家なので、女性にも人気が出そう!欲しいって人も多そうだな。
大草原の小さな家はドラマよりも本が先ですよ。家の中がかなりそれっぽいですね。