自分の国を捨て、危険な旅をしてまで他国に保護を求める難民はあとを断ちません。
政情不安のキューバからは、難民が下の写真のような状態でアメリカに向かいます。
このすし詰め状態の簡易船で、キューバからアメリカまで、なんと10日間の船旅です。持ち物はなく、シャツとズボンという身一つの旅。まさに救助を求めた避難です。
アメリカのキューバ人難民に対する特例
「ウェット・フット・ドライ・フット」というキューバ難民を保護するための法律があるのをご存じですか?
アメリカ領内の陸地にたどり着けば(ドライ・フット)アメリカ滞在が認められますが、海上で保護された場合は(ウェット・フット)送還されてしまいます。
この法律により、1年経てばアメリカの永住権も取得できます。その間も、仕事をしたり、税金を払ったり、運転免許を取得することもできます。
これほどの優遇処置はキューバ人難民に対してだけです。そのため、アメリカに上陸できればまさに命拾い、自由を得た開放感で、辛い船旅の疲れも吹っ飛びます。その瞬間を市民がビデオで撮影しました。
キューバ人優遇政策「ウェット・フット・ドライ・フット」。最近、この法律が変わるらしいという噂が流れ、多くのキューバ人がアメリカへ駆け込み入国しています。しかし船旅の危険があることから、この状況が続くことを危惧されています。
- この動画を見て涙が出ました。僕の兄弟であるキューバ人がアメリカに到着できて、本当に良かったと思います。
命をかけて、夢を叶えるためにアメリカに旅をしつつ、道中で亡くなってしまった同士よ、家族に神のご加護がありますように。僕も同じように旅をしました。彼らの体験したことすべてを、この身で体験しました。(アメリカ在住)
- 生きて無事に到着できて本当に良かった。プエルトリコ人はキューバ人とともにあります、兄弟たちよ。
- この旧式のボートって、まるでコロンブス時代のものだね。しかも、コロンブスと違って、16世紀の貧しいバージョン。
- すごい。まさに、「自由」を獲得した瞬間だね。しかし我らベネズエラ人は、どこに保護を求めればいいんだ?
- このボートに核爆弾を積んで、カストロ議長とその家族に向けて送り返したいね。
- ↑憎むことと、正義を混乱するなよ。
- キューバ人とベネズエラ人は、似ていると思う。求めているのは、自由、より良い生活、つまり単純に、生きていきたいっていうだけなんだ。ベネズエラは、より良い生活を求めて海外に移住する意味での先進国。
- マイアミに更なるゴミが集まった。
- ↑ゴミだと思うならゴミでもいい。だけど、我らキューバ人はアメリカに合法的に定住できるんだ。それに比べて君たちメキシコ人は、アメリカに入っても不法移民でしかいられない。それなら、タコス食べにメキシコに帰れよ。
- キューバ万歳。だけどアメリカ万歳、とは口が裂けても言えない。アメリカのしてきたことには賛同できないことも多いからね。キューバ難民は、夢を叶えるために、キューバ政府から逃れてきているんだ。
- 生きて到着できれば、それでいいんだよ。不法だろうが、合法だろうが、生きていてくれてよかった。国から逃げていく人にとって、何よりも優先されるべきなのは、人間らしく生きていけること。
- なんで命をかけて、こんな危険な旅をしなければいけないんだ。なんでアメリカ政府にビザを発給してもらって、合法的に、安全に入国しないんだよ。それでこそ、アメリカンドリームっていうやつだろう。
- ↑アメリカ政府がビザを発給しないんだ。ビザ発給は、はっきり言ってビジネス。例えば、アメリカに住んでいる友達を訪問したいだけ、というキューバ人の家族にビザを発給してくれなかった。だれが正式にビザを持って入国できるって言うんだい。
- 10日の船旅って、最悪。特にこんなボートでありえないよ。
- ↑全くだ。ニュースによれば「無事に到着」って言っていたけど、船旅を3日もすれば具合悪くなるって。10日だよ、考えてみてよ。
こういう不法入国を手伝うビジネスがあるんだよ。そのビジネスの犠牲者。もっと安全な方法が存在するのに。この種のビジネスは、貧しい人の命を犠牲にして、フロリダ州で急成長しているんだよ。
- 政府は国境を警備しないといけない。陸と同じ、海上も。もしこんなボートでマイアミビーチに到着できちゃうなら、ほかの国の戦闘機やテロリスト、麻薬組織だって自由に行き来している証拠じゃないか。
- こうやってアメリカに入国するのはキューバ人だけじゃないぜ、メキシコ人、中央アメリカ人の数はすごい。
- スペインにもアフリカ人移民問題があるよ。移民問題は、すべて腐敗した政治家のせい。ここスペインは、移民を受け入れずに殺してしまおう、っていうのが、アメリカ人のキューバ人に対する態度と違うよね。
- 生きて到着できて本当に良かった。だけど絶対、すぐにキューバに帰りたくなるよ。アメリカは永住権はくれても、その先の将来がないもん。昔は良かったんだけどね。(アメリカ在住)
- ↑君にとっては、難民に将来はないって言うかもしれないけれど、それでも、今でもアメリカはキューバ人にとってパラダイスなんだよ。キューバで地獄を見てきてるんだからね。
- ↑同感。僕は世界中を旅してきて、キューバという廃墟も見てきたよ。だけどここニューヨークも状況が変わって、昔みたいではないんだ。移民には仕事がない。もしあったとしても、まるで奴隷扱い。昔はよかったんだけど。
難民の旅の危険を実感する人からの、「生きていてよかった」というコメントには心を打たれます。自由とより良い生活を求めて、危険な旅もものともせず、こんなに多くの人が旅を強いられる世界の現状。
近年では、日本の、移民・難民受け入れも議論されています。でもそれは高齢化社会に向けて働き手を充実させる、といった、日本の利益に傾いていないでしょうか。
そもそも難民政策とは、救済・支援する国際社会の義務。難民のひとりひとりに命があり、家族や生活があることを、こういったニュースを目にする時にはぜひ考えてください。
(参考)http://www.elnuevoherald.com/noticias/sur-de-la-florida/
article2219892.html
http://www.panorama.com.ve/contenidos/2014/09/24/noticia_0155.html
http://www.rpp.com.pe/2015-08-07-estados-unidos-repatria-a-36-
inmigrantes-cubanos-interceptados-en-el-mar-noticia_824497.html
難民の問題はキューバだけでなく世界各地で起こっているけど、なんとか元を絶たないと永久に難民が出続ける。どうにか悪い人間だけが裁きを受けてこういう状況がなくなってほしい。
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同情して助けてあげたい…難民を受け入れてあげたい…という気持ちを裏切られないか不安。
恩を仇で返す様な移民・難民はいりません。
現在の日本やEUを見る限り、同情や国際社会の義務だとか使命感で安易に受け入れるのは、自国民を危険にさらす行為なので反対です。
その国の文化・風習・法律を守ることができ、働く意欲のある人間のみにしぼるべき。
国際社会の義務にも優先順位があるよね
自国の利益を後回しにするなら難民に費やす分をもっと悲惨なアフリカの子供たちにでもばらまいた方が命を救われる人数は多いと思う