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アメリカのアリゾナ州にはモスボールと呼ばれる軍用機を保管する用地があります。ここでは現役を離れた軍用機が錆びないように特殊加工されています。これにはしっかりした役割があるのです。
アメリカ・アリゾナ州の砂漠の中にあるデビスモンサン空軍基地では異様な光景を目にします。なんと4400機ほどの軍用機が真っ白な姿で草原に保管されているのです。
それはまるで繭(まゆ)に包まれたか、エジプトのミイラのように包帯で巻かれたかのような感じがします。窓も排気口もすべて白い素材(腐食防止剤)で覆われています。
これがモスボールと呼ばれる兵器の保存法なのです。繭のように覆うことで、機体の経年劣化を抑えるようにしているのです。また、乾燥地帯であるアリゾナは機体の保管には絶好の場所なのです。
ここにある飛行機は通常の軍用機と共に空軍に属する大統領専用機、通称エアフォース・ワンも保管されています。第二次世界大戦直後の1948年頃に生産が始まった軍用機から現役で活躍しているF-16やF-22まで保管されています。
これだけの飛行機を保管しているのはいくつかの理由があります。情勢が代わって、一度退役した機体が再び現役復帰する場合もあります。その他、部品取りや海外への中古機の輸出にも使われています。
意外かも知れませんが、何十年も前の軍用機でも欲しい国は結構あるんです。軍用機は非常に高価なので、新品を購入できない場合もあるのです。
例えば、ファントムの名前で親しまれるF-4戦闘機は1960年に運用を開始していますが、2015年現在でも現役です。もちろん、F-4が名機であったことは間違いありませんが、50年以上も現役で活躍できるなんてすごいですね。
また、ある国が運用を続けていても、生産国や開発国では既に生産を停止して、部品の供給ができない場合もあるのです。
そんな機体への部品提供もモスボールの重要な役割です。復帰や売却、部品取りに使われてない機体は、現役機の訓練用の標的機や鉄くずとなります。
アメリカのモスボールの様子はアメリカ軍の広報部隊によって紹介番組が作成され、ユーチューブ上で紹介されています。世界中の人々がこのユニークな保管法に関心を示しています。
モスボールは兵器を保存する仕組みなのです。だから保存されているのは軍艦や戦闘車両なども含まれます。軍事大国であるアメリカには多くの軍艦も保存されていています。最終的には鉄くずとなりますが、現役復帰する場合もあるのです。
例えば、1944年に完成した戦艦ミズーリは日本の降伏調印式が行われた場所として有名ですが、1955年に一度退役し、1986年に再就役しています(1992年に退役し、現在は記念艦として保存)。
アメリカほど大規模には行なっていませんが、航空自衛隊をはじめ、各国の空軍も同様の保存を行なっています。航空自衛隊の現役の偵察機・RF-4EJ改は一度退役してモスボールにしてあったF-4EJ改(F-4Eの日本仕様)を改造したものです。
また、海上自衛隊が2014年から配備をしているC-130輸送機も、アメリカ空軍がモスボールした機体をオーバーホールして購入したものです。
兵器の開発や製造には多くの税金が使われています。モスボールを上手に活用して税金を上手に使って欲しいですね。
(参考)http://www.dailymail.co.uk/wires/ap/article-3092346/PHOTO-ESSAY-
Arizona-site-holds-bones-4-000-planes.html
アメリカ空軍が保有している戦闘機の数がすごい。1機でもかなり高そうだから、これだけあったらかなりの額になりそうだ。そりゃ簡単には捨てられないな。
日本じゃ絶対無理な保管方法だよな。湿度、土地。
アメリカの凄い所はいざ戦争になったら、ここから現役復帰させるところ。
※1日本の自衛隊でもF-4をモスボール保存したりしてましたけど……
この手の記事って適当言う奴の多いこと多いこと
※2
日本だと相当金食うんだよ。常にエアコン掛けっぱなし状態。
こんな風に大量に屋外に置いておくなんてことはできん。
そのことを言ってるんだ。
モスボールの知識くらいで得意気に語られてもな。w
アメリカのボーンヤード、外国軍の航空機も「預かる」って「アルバイト」、やっていなかった?
スウェーデンの軍用機、ある程度、アメリカのこういう所で預かって貰っている様な。
日本の自衛隊機も、ある程度預かって貰えば良いのに。