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ハリウッド映画が好きな人ならばアメリカ大統領専用機「エアフォースワン」を知っている方は多いでしょう。世界で最も重要な人物を乗せている世界一有名な機体なのです。今回はその謎に包まれたエアフォースワンを紹介しましょう。
エアフォースワン=アメリカ大統領専用機というイメージがありますが、実はボーイング社の747型機をベースに特注されたVC-25(747-2G4B)が正式名です。
エアフォースワンとは大統領が搭乗している機体を示すコールサイン。戦闘機であれ、輸送機であれ、大統領が搭乗していればエアフォースワンということになります。
エアフォースワンはアメリカ空軍に所属し、そのパイロットや医師を含め全て空軍のスタッフです。
もちろん彼らはアメリカ空軍の精鋭ばかり。命がけで大統領を守るという強い使命感とプライドを持っています。またアメリカ空軍が全面的にエアフォースワンを支援しているのです。
実はVC-25は2機あり、大統領の海外訪問の際は控えの機体も飛んでいます。ニュースでは大統領がタラップから降りるシーンだけが放映されますが、他の機体もしっかり待機しているのです。以下は2機当時に撮影された珍しい写真です。
政治的な影響力が大きく、常に世界中で戦争しているアメリカ大統領は敵国やテロリストから最も狙われる存在。そのためエアフォースワンの飛行には細心の注意が払われています。
基本的に民間機の飛行ルートは公開されていますが、VC-25のルートは完全非公開です。また2機のVC-25のどちらに大統領が搭乗しているかは分からない仕組みになっています。
その機体にも工夫が施されています。まずはその平凡なデザインでしょう。どこにでもある民間機とほとんど変わらず、これをVC-25と識別するのはとても困難です。
また、燃料の予備タンクや空中給油受給装置もあるので、急な目的地の変更にも柔軟に対応できます。正式に公表はされていませんが、対空ミサイルへの警戒・防御システムなどもあるそうです。
機内には執務室や寝室などがあり、大統領が通常の実務を行えるので「空飛ぶホワイトハウス」と呼ばれることもあります。
側近との打ち合わせはもちろん、核兵器の発射ボタンの操作もここからできるのです。その他、医療設備もあり緊急手術も行えます。
VC-25は日本の政府専用機と同等のものだと言われることがあります。航空自衛隊所属のB-747が2機配備されているという類似点はありますが、VC-25は大統領のプライベートジェット機です。
このため政務だけでなく、個人的な休暇や遊説に使うことも認められます。一方、日本の政府専用機は国家に属するので、皇室や政府要人、自衛隊の輸送のほか、邦人救出などにも使われます。
エアフォースワンほど有名ではありませんが、マリーンワンのコールサインを持つ機体もあります。これはアメリカ大統領が搭乗するヘリコプターやオスプレイで、海兵隊(マリーン)に所属しています。
大統領は長距離の移動にはエアフォースワンを、中・短距離の移動にはマリーンワンを使っています。
なお副大統領が乗っている機体にはエアフォースツーのコールサインが与えられ、正副大統領が同時に移動する際は別々の機体に搭乗することになっています。
いずれかの大統領に緊急事態が起こっても、国の統治に支障がでないようになっているのです。
VC-25を紹介したユーチューブ上の動画にはたくさんのコメントが寄せられています。
ハリウッド映画でVC-25はよく登場します。主な作品ではハリソン・フォード主演の「エアフォース・ワン」(1997年)やチャニング・テイタム主演の「ホワイトハウス・ダウン」(2013年)など。
「エアフォース・ワン」では大統領自身がテロリストと闘うという型破りなストーリーが話題になりました。
飛行機の機体整備は非常に重要ですが、VC-25の整備は特に入念に行われています。たとえ大統領のフライトがなくても、毎日整備点検は行われ、定期に徹底検査も行われます。乗客ナンバー1番の大統領を運ぶ機体には全く隙がありません。
(参考)https://en.wikipedia.org/wiki/Boeing_VC-25
http://blog.tfw.jp/archives/201011-1.html
エアフォースワンが2機あるなんて初めて知った。写真の左側の人物ってオバマ大統領かな?
あのカラーリングは、ケネディがレイモンド・ローウィに依頼したと聞いた。(ラッキーストライクのパッケージデザインの人)
あと、ドラマのザ・ホワイトハウスではハリソン・フォードの映画のセットを使い回した。
て位の知識かな。