日本の魅力を発掘するだけでなく、他国の環境・法律・文化などを見て、いかに日本が素敵な国かを見直すサイトになります。
外国産のお菓子、というと皆さん何を思い浮かべますか?
色とりどりの着色料、サイズが大きい、こってりバタークリーム、香水っぽい匂い…色々あると思いますが、ダントツで多い意見は「甘すぎる!」で、そのレベルを「激甘」「殺人級」などと表現する人もいます。
もちろん味覚は個人個人で違いますし、砂糖が手に入りやすいかどうか、その国の食文化などでも変わってくるでしょう。そして甘いものを食べる事が、生活のちょっとした楽しみの一つでもあるのは日本でも同じ。
美味しそうなクッキーやチョコレート、食べてみて全然甘くなかったら、楽しくないです。ですから甘いものは、世界で最もヘルシーな食文化と評される日本人の食生活の中でも、それなりの位置を占めているのです。
ただし、その許容できる、楽しめる甘さの限度というものもしっかりと存在していて、そのラインを超えないよう、あるものがブレーキをかけてくれるのです。それは…
日本では子供の頃から、「甘いものを食べ過ぎると虫歯になるよ」「太るよ」とお母さんに言われて育っていきますから、スタイルを意識する年齢になる頃には、甘い物や油の多い物を食べ過ぎないようにしたり、しっかり歯を磨いたり、自分で気を付ける習慣がすでに身についていますよね。
もちろん海外、英国でも甘い物の食べ過ぎが良くない事は、誰もが知っています。
それでも、成長期の子供が砂糖いっぱいの炭酸飲料を毎日飲んでいたり、学校のお弁当箱にチョコレートバーやポテトチップス、エナジードリンクが入っていたりします。
たとえホームメイドのケーキだったとしても、そのレシピには日本人なら半分に減らしても十分甘い、そんな大量の砂糖が含まれているのを見ると、子供の肥満問題が深刻化し、ますます低年齢化しているのが理解できる気がします。
英国ハフィントン・ポストはWHO(世界保健機関)による報告を引用し、次のよう述べました。
加工食品や高カロリーで栄養価の低い食品、加糖飲料などが増量サービスされ、ますます購入しやすい価格になり、子供の食生活から新鮮な食品、水を飲むという習慣を追い出してしまった。
肥満の問題は、この惑星で起きているすべての紛争より高い代償を払うことになる。銃は使われていなくてもこれは一種の戦争であり、人々の健康をじわじわと蝕み、若死にさせているのだ。
現在“英国の子供たちの30%が肥満、オーバーウェイトである”とされています。子供の食生活、特に砂糖の摂取量についての改革が、早急に必要なのです。
ここ数年、テレビやメディアで著名なシェフ、ジェイミー・オリバー氏が、子供の肥満問題に取り組むキャンペーンを行っていることを、ご存じかもしれません。
学校給食を改善し、子供たちの肥満をはじめとする健康問題、また健康な食事について数多くの講演をこなし、彼は国民の意識向上に大きく貢献してきました。
そして英国政府に、砂糖を多く含む食品に対する20%の課税を提案してきました。つまり、この案が採択された場合、これまで60ペンス(約96円)で手に入った炭酸飲料が、72ペンス(約116円)になるという事。
こうすることで、砂糖の多い食品をむやみに買わなくなる、そして、それが砂糖摂取量の制限につながっていく、という事です。
確かにここまで切羽詰まっては、思い切った行動が必要だ、多少の値上げも仕方ない、とオリバー氏を支持する人々がいる一方、それに反感を表す人も非常に多いのです。
では、人々のコメントを見てみましょう。
先日ついに砂糖税導入案が採択されたというニュースが話題になりました。
提案者ジェイミー・オリバー氏は「皆さん、やりました!!これは世界に波紋を投げかける重大な出来事です。子供たちの健康はビジネスより大事です…」と歓声を上げました。
2018年から実施されるこの砂糖税は、ソフトドリンクに対するもので、100mlのうち5g砂糖を含むもの、また10g以上含むものと二つのカテゴリーに区分されており、それぞれに応じた税金がかかることになります。
この予想外の発表は、もちろん大反響を引き起こしています。2016年3月17日付のテレグラフ紙は、
と書いています。
いかがでしょうか。皆さんはどう思いましたか?言うまでもなく、何が理由であっても増税は歓迎されませんよね。が、ここに挙げた人々の反応に、私自身はその国民性を垣間見た気がしました。
健康のためにどれだけ譲歩する気があるか。健康でありたい、けど好きなものを食べて楽しみたい、そのバランスをどう取るか。
日本人との意識の違いを感じると同時に、ふと頭の中で『自分に甘い』という日本語表現がよぎったのは私だけでしょうか…
(参考)http://www.huffingtonpost.co.uk/2016/01/26/who-sugar-tax-child-
obesity_n_9077206.html
http://www.theguardian.com/society/2016/jan/25/childhood-obesity-
commission-world-health-organisation
http://www.telegraph.co.uk/news/uknews/12196452/Jamie-Olivers-sugar-tax
-criticised-as-people-point-out-the-high-sugar-content-of-his-recipes.html
http://www.nwemail.co.uk/news/barrow/Evening-Mail-debate-Will-a-sugar-
tax-make-a-difference-to-Britains-obesity-problem-c94969bf-dc06-4957-
9e31-21e2a7b255b8-ds
砂糖税の発案者がジェイミー・オリバーだったなんて。甘党の人達から嫌われるだろうなぁ。コメント見てても、もう中毒になっててヤバい。
「デブが多い」→「そうだ砂糖を禁止しよう」とか、安易な悪者作りと排除の短絡思考は危険だぞ。
肥満は減らず昔ながらのケーキ屋やパン屋の大量閉店を招き、大企業だけが儲かる結果になるんじゃないか?
EU離脱の件といい、全然こりてないな、この国
食に関しては日本という環境、アジアである事に感謝してる
あちらは大量の砂糖と塩、油で料理を誤魔化してる部分も大きいんだよな
つーか、なんでお菓子を食べる時に甘い飲み物とか飲むんだろう。紅茶も砂糖無しの方が旨いと思うんだけど。
※1
そこまで事態は逼迫していると見るべきだろう。それだけ、この問題を放置し、先送りをしてきたツケってやつだな。
まぁ、急進的な変革は必ず保守の抵抗を受けるものだが、成果がでれば必ず支持者は増え時とともに抵抗は沈静化する。
中途半端な妥協案では、解決に結びつかないことも多い。そりゃ妥協案=折衷案なんだから当然だわな。
それに、企業に気を使ってばかりじゃ政治はできない。規制には企業努力で対応するものだ。日本人はそれができないから、ブラック企業が増えるんじゃないか?規制はチャンスでもあるのだから。
薬の副作用でもさすがに100キロ以上にはならないと思うんだけど…
生クリームにはお砂糖入れないお国なのにねえ
甘い物は極端に甘いね
砂糖税は何カ国かで導入されてるが、今のところ目立った成果はない…というか肥満対策は建て前で、単に増税目的らしい。
甘い物は大好きだけど健康に気をつけていれば太ることは無い。余程自己管理能力が無い人じゃなきゃ食べ過ぎで太るって起こらないと思うんだけどなぁ…
課税税を作って
庶民が国家から金を取れるようにしましょう
イギリス人はアメリカ人のように食べる量が多いって感じはしないな。
やっぱり質が悪いのかな
野菜が少ないし(種類が少ない)ね。
スーパーで売ってる甘いお菓子は日本の二倍程甘いけど、量は多くないんだよね。
砂糖から人工甘味料に換えるのは間違いないだろうね
タバコの喫煙率下がったら、砂糖税くるぜ?w
健康とは人生をつまらなくする
摂りすぎた砂糖と油の塊が腸を塞いで排泄できない子供とかがいる国だもんな。
対策は必要だよ。
禁酒法の二の舞だな
砂糖だけじゃない、揚げ物、スナックにも課税しないと解決しない
明らかに少数派であろう「薬の副作用で肥満になった人」を例に引き摺り出すとことか
まぁ外人※大半に言えることだけど正に「脳脂肪」
いいんじゃないの?好きなだけ太れば