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ディズニーとツタヤのおかげか、日本でも「海賊」のストーリーは大人気。でも現代の海賊は、そんなにロマンチックなものじゃありません。
ソマリア沖の海賊と戦った英国海兵隊がこのほど、その功績を称えるメダルの着用を禁止され、物議を醸しています。
AK-47(1947年式カラシニコフ自動小銃)やロケット・ランチャーで武装した、略奪や殺戮を行う武装勢力です。
メダルを授与したのはNATO(北大西洋条約機構)で、着用を禁止したのは英国軍の高官たち。着用禁止の理由は、「大して危険な任務ではなかったから」。
こうした危険な集団を相手に、船を破壊し武器を奪った兵士たちの勇敢な行為は、軍高官にとって「『危険』な任務の遂行」とはみなされなかったようです。
数カ月の間ソマリア海域を巡回し帰国した兵士たちは、その勇敢な行為と業績に対してNATOから表彰(メダル)を受けたわけですが、その栄誉あるメダルの着用を禁止され、兵士たちの怒りは頂点に達しています。
さて、この事実に対して、世界の人々はどのようにコメントしているのでしょうか。
近年、こうした海賊による活動は活発化しており、今年1月にも、ソマリア沖でイギリスの豪華客船が狙われるという事件が起きています。
ソマリアの海賊は有名ですが、実は世界各地に海賊は出没しているのです。その顕著なものを見てみましょう。
世界中の海賊による事件や事故の50パーセント以上がこの海域で起きている。貨物船、豪華客船、個人が所有するヨットなど、そのターゲットには見さかいがない。
同国のマラッカ海峡は、かつて海賊による攻撃が最も盛んだった場所。以前より治安は良くなったとされているが、まだまだ注意は必要。
ナイジェリアを含む西アフリカ沿岸全体では、近年、海賊の攻撃が増加。このまま措置が取られなければ、ソマリアと似たような状況になるとされている。
海賊の狙いは、西アフリカ沿岸域の油田とそれに関わる石油貿易船。ただし貨物船もターゲットにされている。
近年、減少しているとされているが、それでもまだ海賊の攻撃が一定数で行われている。特に、同国第二の都市であり最大の海港でもあるチッタゴンへと向かう船が狙われるという。
2008年11月、セーリングを楽しむ個人所有のヨットが、武装した3組の海賊に襲われた。ヨットに乗っていた2人のうち1人は死亡、もう1人は重傷を負った。以降、同国沿岸は危険地帯とされている。
昨年だけでも9件の攻撃が報告されており、コンテナ船やタンカーがターゲットとなっている。特に危険とされている地帯は、マラッカ海峡、ティオマン島、および南シナ海。
同国で最大の商業港であるサントス港付近に出没。ヨットや船、カタマラン(双胴船)などが狙われている。
同国最大の都市アビジャンでは、海賊による攻撃が急激に増加。ターゲットの多くは石油タンカーで、船を乗っ取り、乗組員を人質に取って、身代金を要求する。
同国の事実上の首都コトノウの港は、西アフリカで最も危険な港とされている。海賊による攻撃は残虐で、これまでに多くの船員がけがなどの被害に遭っている。同国とナイジェリアによるパトロールの強化で、こうした事件は減少に向かっている。
プライベートのヨットさえも狙われてしまうというのですから、海外旅行の際には、日本のように安心して遊べない海もあるというわけです。
さて、NATOなどの国際機関から授与される国際記章(メダル)については、「一般的に従軍記章として授与され、戦果によって授与されることは少ない」と定義されているようです。
英海兵隊は、勇敢に戦っただけでなく、2009年から2013年の4年間だけでも108人の海賊をとらえ、17隻の海賊船を破壊するなど、みごとな戦果を上げており、人質の解放にも力を尽くしています。記章の受領には十分値する功績です。
それでも、メダルの着用を禁止する軍の高官たちは、兵士たちに一体何を期待していたのでしょうか?
(参考)http://www.dailymail.co.uk/news/article-2614095/Marines-fought-Somali-pirate-gangs-barred-wearing-medals-missions-werent-risky-enough.html
http://travel.amerikanki.com/pirate-hotspots-to-avoid-on-your-travels/
海賊なんて映画やマンガの世界だと思ってたら、まだまだ現役だったなんて!もしかしたら忍者もどっかにいるかもしれない。見えないだけで!このメダルが着用禁止なら、いったいどんなメダルなら着用できるんだ?
AK-47ってロシア製の銃だろ。ったく、ウクライナの親露派の件しかり、ソマリアの海賊の件しかり、ロシアはろくなことしないな。
ソマリア海賊の始まりは元漁師たちで、内戦で権益が崩壊した漁場を外国船が掻っ攫ったかららしい。マグロが主でもちろん多くの海産物が日本に来てた。
魚が取れなくなった漁師たちは海賊を始めたわけだ。
俺たちの日常が海賊出現の一端になってることで、色々考えさせるわ。