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日本の建設現場では、大工、土方、とび職、鉄筋工…それぞれの専門職に分かれて作業をしています。アメリカでも、ブロックはブロック職人、タイルはタイル、屋根は屋根、水道関係は水道関係…。
しかし、専門職に分かれておらず、ひとりの職人が建設関係の仕事の全てを請け負う国もあります。
ひとりでどんな仕事でもしてしまうので、すごい!と思いますが、特に詳しい専門教育や安全教育を受けているわけではないので、出来上がりに問題があったり、作業中の危険度も相当高くなったりします。
(この記事では、専門職にとらわれずに建設関係全般の作業をする方々を「職人」と表現します)
ペルーの職人の動画をご紹介します。どの現場でもこの方法で荷物を運ぶわけではないですが、こういう行為も容認されてしまうほど、現場には安全基準というものがないのです。
どんな仕事も請け負う職人は、安全に働くための道具、ヘルメット、手袋、ブーツ、ハーネス安全ベルト…といった基本的な道具もなしに作業します。作業服といえば、汚れてもいい服、ジーパン、日差しよけの帽子だけ!
マスクも使わないで作業するので、セメントや土などによる塵肺も相当です。こちらはセメントをバケツリレーで送る画像です。
ヘルメットや安全ベルトを支給されても、「身動きにくくて邪魔になる」と使いたがりません。従業員の安全を守るのは雇い主の責任ですが、職人各自も安全策を取る必要性を感じていないのが現実です。
それにしてもこういう状況が許されているのは、オーナーに責任があるよね。電動の機械を設置するとか、もう1人職人を雇って、上でこのバケツを受け取る人をつけるとか。いろいろやることはあるだろう。
安全対策とか安全のために費用を掛けるっていう文化がないんだよ。だけど、安全のためにお金をかける文化もあるっていうことを知っておかないと。そういう国が先進国なんだよ、やっぱり。
先進国なら、安全対策をしたり、仕事をもっと楽にする機械を設置したりするよね。それなのに、いつまでも原始的なやり方を貫こうとして。そういう意味で、「後進国」というか「進まない国」だよね。
何でもありな、無秩序な現場の様子に、驚きました。こういった意識の低さのせいで死亡事故が絶えないのは、なんとも悲しい現状です。それぞれの職人にも、無事に帰ってくるのを待つ家族がいることを忘れないで欲しいです。
(参考)http://planoinformativo.com/nota/id/388717/noticia/sin-seguridad-y-
poco-sueldo,-la-realidad-del-albanil.html
http://peru.com/mundo-latino/inmigracion/eeuu-albaniles-latinos-son-que-
sufren-mas-muertes-laborales-noticia-353629
http://www.cuanto-gana.com/cuanto-gana-un-albanil/
http://encuestam.info/notas/sector-obrero-el-mas-castigado-por-prolongada-
crisis-economica/
いったい何をし出すのかと思ったら、そんな高さからジャンプするなんてwこれを何回繰り返すか知らないけど、なんかベルトコンベア的なものを作ったほうがいいんじゃないかと。