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2014年4月にナイジェリアの北東部の町、チボックの学校が過激派グループの武装集団に襲われ、200人以上の女子生徒が誘拐されるという事件が起こりました。
約50人もの男が車でチボックの町に乗り込み、家々や商店、中学校に火をつけただけでなく200人の女生徒たちを監禁、拉致したそうです。目的は女生徒たちが教育を受けないようにするためということですが、実情は性奴隷にするための拉致だと言われています。女子生徒たちを外国に送り、12.5ドルで売りに出したとの情報もあります。
その後も同一集団によるものとみられる学校襲撃、生徒の誘拐事件、殺人は続いています。一連の事件を通して現在以下の問題が社会問題になっています。
5月になり、公立学校は2学期が始まるが、学校に行く生徒はいない。国内の10,500,000人以上の子たちは学校に行っていない。識字率は低くなり、これからも増え続けるであろうことが社会問題になっている。
テロリストグループの主張は「西洋の教育は罪」であり、国を腐敗させているという。政府が西洋の教育を施すという害悪をやめるまで攻撃を続けるという。イスラムの教えではないものは罪で「女子は教育を受けてはならない」と主張している。
脱出に成功した子どものインタビューがありました。「学校に戻って勉強してお医者さんになりたい。でも学校には怖くて戻れない」また、子供を持つ親の声も切実です。「怖くて子供を学校に行かせられない」「家にいるべきではないけど、学校に出すわけにも行かない」「違う地域に移住するにも資金がない」。
世界中から怒りと恐怖のコメントが集まりました。
時代や国によって正とされる考え方や道徳が変化することがあります。日本でも、現代人には理解できない思想、たとえば「男尊女卑」「男女七歳にして席を同じくせず」という言葉が正とされてきた時代もあったそうです。
「西洋風の教育は害悪」という考え方は、何百年も経った後の時代に見るとひょっとすると正しい、ということもありうるかもしれません。しかし何が悪で何が善であるかを人に強制したり、力尽くで排除することは間違っています。
物事を正しく判断するためには教育が必要だということは間違いありません。大人は子供に、公正な判断を下せる能力が育つ教育を施す責任があることを決して忘れないようにしましょう。そして大人自身が公正で偏見のない考え方を育むことも忘れないようにしなければなりませんね。
(参考)http://cnnespanol.cnn.com/2014/05/16/como-boko
-haram-trunca-el-futuro-de-los-ninos-en-nigeria/
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=10152059242562644&set
=a.132943482643.103334.89613772643&type=1&theater
http://www.unicef.or.jp/children/children_now/nigeria/
sek_nige11.html
「西洋風の教育は害悪」という考えは、「男尊女卑」を守るために言い訳にすぎないように見える。
まず平等に教育を受け、それから西洋風の教育が悪いかどうか考えてもいいと思うが、何の教育も受けないまま判断するのは何の知識もないまま判断するのと同じで意味がないと思う。
女子は教育を受けてはならないなんて文言は、コーランにあったっけ?
ボコ・ハラムはイスラームを悪用したただの嘘つき。
教育は男女とも義務です。