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世界には様々な結婚の“カタチ”が存在します。アメリカやヨーロッパのように比較的開放的な空気の中で自由に結婚相手を選べるところもあれば、家系や血統が重視されるところ、親の意志で結婚が決まるところなど、その土地によって習慣は様々です。
どのような形で決まるにせよ、結婚はすべての関係者にとって喜びの時であり、幸せな家庭を作ることを誓うものです。実際それが結婚の目的ともいえるでしょう。
しかし多くの人が知っている通り、世界にはまだ一夫多妻制度が存在している国があり、その一つがアフリカ・ケニアのマサイ族です。
彼らの結婚にまつわる様々な習慣はとても興味深いもので、私たち日本人がもっている結婚に対する概念をある意味で覆すものでしょう。
実はマサイ族の結婚、乳児の時にすでに口頭の約束で取り決められ、その目的は物質的経済的安定です。本人たちの意志ではなく、すでに家族の間で決められているということです。
プロポーズの際も物を言うのはどれだけの家畜を持っているかで、なんと男性は、妻よりも家畜を愛していることを公に表明するまでになるそうです。
つまり結婚に際して、女性は男性の家の財産の一部とみなされることになります。
一夫多妻制の掟として、男性は何人の女性とでも結婚でき、条件は彼女たちすべてを養うことができ十分なお金を残せることです。妻はそれぞれの家に住み、彼女たちの間で家事やその他の家の仕事を分担して行います。
一方で女性も結婚関係外で他の男性と関係をもつことを許されており、条件は自分の夫と同じ年であること、結婚関係は続けること、そして夫が、年老いていくにつれてすべての妻の必要を満たすことができないという理由からそれを認めている、この三つを満たしていることです。
ここまで考えてみただけでもこの結婚制度に疑問がわきますが、さらに驚くべき実態が…。なんと夫は、同じ集落に住む友人男性が必要としている場合、その必要を満たすために自分の妻を貸し出すということが可能なのです。
結婚の際に、花嫁は花婿の家族から侮辱と家畜の糞をもって迎えられるという習慣がありますが、彼女たちに待ち受けている耐えがたい生活を考えると、強くなるために当然必要な儀式なのかもしれません。
ある注解者は「彼女たちの生活には多くの試練と困難が待ち受けている」と述べているのも理解できます。
結婚は女性にとって苦難の始まり、この制度について世界はどう考えているのでしょうか。
もちろんこの制度だけじゃないけど、とにかく世界共通の教育とか基準を設けるとか、抜本的な改革しないと女性はいつまでも苦しみ続けるよ。
昔は子孫を残すため、家系を守るために多くの人々に受け入れられていた一夫多妻制ですが、世界が開けてくるに伴い、その利点よりリスクに目が向けられるようになり、現在では大半の国で一夫一妻制が取り入れられています。
一夫多妻制の意義や目的はさておき、女性の人権が守られているのかという点に疑問が生じるのがアフリカの現状です。
一日も早くすべての人が同等に扱われることを願うとともに、自由意思が尊重され、結婚の意義が法によって守られ、道徳教育がきちんとなされている日本に生まれたことに感謝できそうです。
(参考)http://www.enfolang.com/internacional/costumbres/relaciones-de-los-masai.html
一夫多妻制度だとすでに愛情などなく、仕事に近い人生のパートナーという感覚になっているんじゃないかな?と思う。
お金が最も重要という感じが表に出て、そこに愛情や人権が全くないように感じられるので、結婚に対する考え方が全く違うことに驚く。