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今や働く女性は当たり前、社会を動かすような責任のある立場で働く女性も増え、先進国では晩婚化が進んでいる。
2012年の日本人女性の平均初婚年齢は29.2歳。30歳が結婚適齢期と言われていた時代は遠い昔の話となってしまった。そしてシングルマザーの数も確実に増加している。
社会的に女性はどんどんたくましくなっていっている、それが現代社会の流れともいえよう。
しかし南太平洋に浮かぶ小さな島に、これとは真逆の文化を今でも守り続けている先住民族がいる。人口およそ2,500人ほどのティウィ族というオーストラリアの先住民族だ 。
ティウィ族の間では、女性は年齢に関係なくいつでも妊娠できると信じられている。この信仰からか、子供は父親なしで生まれてくるべきではないとの考えが強く、すべての女性は結婚しなくてはならないというシステムが作り上げられたと言われている。
新しく生まれてきた女の子は、一般的に20代以上の男性と婚約をする。生まれたばかりで60歳の男性と婚約するケースもあるそうだ。早い場合はまだお腹の中にいるうちから婚約者が決められることめずらしくないという。
しかし婚約をしていても、女性は14歳になるまでは婚約した男性と同居してはいけない。さらに女性の婚約者である男性が死亡した場合は、別の男性と婚約しなくてはならない。
そしてこの全ての婚約は女性の父親によって取り仕切られている。はじめの結婚相手も、2度目があるとしたら2度目の結婚相手も、女性の結婚に関わる全ての決定権は、その女性の父親が握っているのだ。
ティウィ族は一夫多妻制も認めている文化で、権力のある男性が亡くなったときなどは、100人の妻がいたこともあったそうだ。その中には、14歳未満で同居はしていないが、婚約した状態の少女も多くいたという。
婚約する相手に選ばれるのは、父親が利益になりそうだと思える人物や将来有望と見込んだ人物だそうだ。そう聞くと、戦国時代の政略結婚を思い出す。しかしそれは、まだ日本人が刀を持っていたような時代に当たり前だったことだ。
働くことや結婚に対しての考えやスタンスが自由になった現代で、ティウィ族のように親が決めた結婚相手と生涯を連れ添っていける人はいるんだろうか?とふと思ってしまう。
(参考)http://en.wikipedia.org/wiki/Tiwi_people
http://www.everyculture.com/Oceania/Tiwi-Marriage-and-Family.html
生まれたばかりで60歳の男性と結婚するのはつらすぎる。14歳になるまで同棲はないと言われても、14歳なんてまだまだ子供でやりたい事もあるだろうに。。。