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本州と北海道を結ぶ青函トンネルは日本の国家プロジェクトでした。経済や産業の発展に貢献しただけでなく、この工事で蓄積された日本の土木技術は世界中に認められ、賞賛されています。
1988年に開通した青函トンネルは本州と北海道を結ぶ全長53.85kmの世界最長の海底トンネル(陸底部を含む)です。毎日約50本の電車が通過し、年間200万人の人々がこのトンネルを利用しています。
青函トンネルの総工費は6900億円以上掛かった超巨大プロジェクトだったのです。
ヨーロッパの英仏海峡トンネル(全長50.5km)と比較されることがありますが、青函トンネルの深さは2倍以上あるんです。英仏海峡の水面からの深さは100m、一方、青函トンネルの深さは240mなんです。
歴史をさかのぼると、この巨大プロジェクトの構想は大正時代にもあったそうです。けれど、当時は実力を伴わない夢物語とされ、なかなか進みませんでした。
具体化のきっかけになったのが、1954年に起きた「洞爺丸事故」です。津軽海峡を通過した台風の影響で、青函連絡船の洞爺丸が転覆し1155名が犠牲になるという大惨事が発生したのです。
天候に左右されず、安全にたくさんの人を輸送する鉄道トンネル案が本格的に議論され始めたのです。そして遂に1961年にトンネル工事が始まるのです。
このトンネル工事はとても難航し、完成までに34名の工事関係者の方が犠牲になっています。とても強い水圧の下(英仏海峡トンネルの2.5倍)、硬軟複雑な岩盤を掘るのは大変だったのです。
これらの難問に対して日本の技術者達は試行錯誤を繰り返し、新しい技術を開発・導入していくんです。
例えば「岩盤注入」。これはトンネルを掘る岩盤の周辺(3-5倍)をミルクセメントと呼ばれる特殊な液体を注入して固め、この固めた岩盤を繰り抜いていく工法です。
これは「先進ボーリング」と「吹付けコンクリート」と並ぶ青函トンネルの「三大技術」と言われています。
1985年、北海道側からと青森側からの2つの坑道がつながります。この最後の貫通爆破のスイッチは東京の首相官邸に繋がれ、当時の中曽根総理大臣が爆破ボタンを押したそうです。
工事開始から22年目、日本中が注目した劇的瞬間だったんですね。そして内装工事や線路敷設などを終え、1988年に正式開業します。
青函トンネルには海底駅というユニークな施設がありました。海底トンネルの北海道側と青森側の2箇所の地下約150mの場所(日本一の深さ)でした。
トンネルの保守点検と見学用に作られた駅だったのですが、残念ながら現在は廃止されています。でも緊急避難用の拠点として設備は残され、ベンチやトイレのほか、防寒シート、飲料水なども保管してあるそうです。
2015年4月に青函トンネル内で発生した電車の故障の時は、乗客のみなさんは旧海底駅を経由して地上に避難しました。
この巨大トンネルは維持するのも大変なんです。その1つが浸水(湧水)の汲み出し作業です。浸水と聞いて驚く人もいるかも知れませんが、別に事故や欠陥じゃありません。
トンネルの壁は大量のセメントでしっかり固めてありますが、強い水圧によってセメントの中から水が染み込んでくるんです。この汲み出す量はなんと20t/分もあるんです!
さて、この青函トンネルの動画や紹介文を見たか外国人はいろいろなコメントを寄せています。一部を紹介していきましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=juLq4RyXTAI(英仏海峡トンネル動画)
青函トンネルの完成は日本の土木工事が最高レベルであることを世界に知らしめました。そしてこの工事で蓄積した技術や知識を携えて、日本企業は世界中の海底トンネル工事の現場で活躍していくのです。
英仏海峡トンネルの工事においても日本企業が日本製のトンネル掘削機(シールドマシン)と共に参加して、数々の難工事をやり遂げたのです。
また、アジアとヨーロッパを結ぶトルコのボスボラス海峡の海底トンネル工事も日本企業が参加しています。今後の更なる活躍に期待したいと思います。
(参考)http://www.unmissablejapan.com/underground/seikan-tunnel
http://lipikazuo.blogspot.jp/2009/08/seikan-tunnel.html
http://ajw.asahi.com/article/behind_news/social_affairs/AJ201311050017
結構前に作られたものだと思ってたけど、いまだに世界一の長さを誇ってるなんてさすが日本の技術だと思った。トンネルの水の汲み出しってのが少し恐い気もするけど、その量にも驚いた。将来的には沖縄にも繋がるのかな?
修学旅行で関門トンネルを歩いた、詳細忘れたけど、そちらも海水を汲み上げてるって話を聞いてビビった記憶ある。
青函トンネルのプロジェクトXは作品の中でも最高峰だったわ
英仏海峡トンネル完成の写真に、熊谷組が写ってたよ。
一方、関門トンネルは、海底とトンネルの深度差が最も浅い所は、5mしかない。
ダムの内部でも水が染みでてくる位だからなあ
フランス側から難民(偽装)が入り込んでイギリス側が激おこらしいね。あのトンネル。ゲートや柵破壊して入ってくるらしい。
日本に凄い技術があるのは分かったよ。
日韓トンネル議員は全員アタマおかしいのもね。
あれから結構大きい地震があったし、あと何年持つなんて誰にもわからんだろう
ちょっと怖いな
大陸と繋ぐとかとんでもない。
絶対に歩いて密入国する奴が多発する。
どうしても作るならトンネルに窒素ガスを充填するくらいの最低限の防御策は必須。
このページ一切更新ないな(´ヮ`;)
今考えると凄いよね。
凄いね
凄い
わたしは、66歳です。少6の時に東京オリンピックで日本の国家プロジェクト凄さ体感しました。今日妻連れ初めてとうります。34名のご冥福祈りながら。感謝!
水が染み出す場所を特定するんじゃなくて、海底で水が染み込んでいってる場所を見つけて、そこにマイクロサイズの微細な粒子を流し込んで行けば、いずれ詰まって水がトンネルから染み出す量を減らせないかな。
海水は無理に止めると負担がかかり亀裂で青函トンネルが崩壊するから、
私事ですが,以前に仕事で青函トンネル内で作業車の修理をしました、湿度が高いそして列車🚃通過すると騒音が大きく大変な場所です
日本の技術は素晴らしく感じました工事関係者の思いが感じました、
今、青函トンネルを通過しています。振動はほとんど感じません。自分は、新青森から乗って、新函館北斗で降ります。こんな経験は、めったに出来ません。男の珍味丸干し蛍いかと、蒸しほや食し、ビール飲んでます。
第二青函トンネルの話が出ているけど、こちらのトンネルは寿命ということなのですかね。いつかは寿命が来るのはやむを得ないと思いますが、まだ早いと思いますね。
日本は楽しいです