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世界一かわいいアイドルの死。わずか16年の生涯に全世界が泣いた

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和歌山県紀の川市にある、和歌山電鐵貴志川線貴志駅の売店。当売店で飼われていた「たま」は、貴志駅の正式な駅長を務めたことで話題になった猫だ。

莫大な経済効果 たま駅長

最後の人間の駅員が2006年に退いた後、猫としては初の正式な駅長に就任し、2007年からおよそ10年間にわたって、多くの旅行者を呼び込み、地元経済において消費拡大をもたらしました。

当時、当路線は、経営悪化により廃線寸前まで追いやられていましたが、「たま駅長」の人気にあやかって考案された娯楽施設の設置や、和歌山電鐵の制服を着用してさらに人気を集め、観光地として一躍脚光をあびるまでなりました。

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この美しい三毛猫は、訪れる人々の間で大人気となり、あっという間に口コミが広がって、メディアに取材されるまでになりました。

一年以内にこの貴志駅は有名になり、さらに2007年には運よくABCニュースという海外の番組で、たまの存在における経済的な効果について調査されました。

たまが地元経済にもたらした額は、なんと11億円でした。たった一年間で見積もっても、5万5千人の観光客が貴志川線にやってきたのです。人々が、世界一可愛い駅長を一目見ようとしたことは疑いありません。

世界にまで報道、たまの死

和歌山電鐵ではたまが16歳、人間でいうと80歳で死去したことについて、その少し前から鼻炎になり、飼い主に病気の看病をされていたことを明らかにしました。死因は心不全とされています。知らせは、世界中で報道されました。

まず聯合や新華社など中国・韓国のメディアが報じると、翌日にはCNN(米)、BBC(英)のテレビニュース、AP通信やAFPなどのニュース配信、さらにデイリーメール(英)、ウォールストリートジャーナル(米)、ツァイト(独)、リベラシオン(仏)、ラヴォス(西)、ニューデリーTVニュース(印)、京郷新聞(韓)など、海外の有力メディアがたま駅長の死を報じました。

その後も、ニューヨーク・タイムズ、ワシントンポスト(米)、ガーディアン(英)、ABCニュース(豪)など錚々たるメディアで、葬儀の様子も交えて大きく報じられました。

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たまの葬儀は貴志駅で行われました。その死を悼む人々が、花束を駅に残しています。和歌山県知事もお悔やみのメッセージを送っています。

その内容は、「たまは日本と海外で大いに人気を博しました。たまの死に際し、私は深い悲しみと感謝の気持ちを覚えます」というものでした。

売店の猫を初の正式な駅長として任命、生きたマスコットキャラクターとして起用し、路線存続の生き残りと復活をかけた和歌山電鐵の作戦は大成功しました。

たまには「スーパー駅長」「ウルトラ駅長」「和歌山電鐵社長代理」「和歌山県勲功爵」「和歌山県観光招き大明神」ほか、様々な肩書が送られました。

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駅長たまが亡くなったことを受けて届いた海外からのメッセージを紹介します。

自分も通勤で使っていたローカル路線の駅に猫がいたのを思い出すよ。いつもプラットホームの上で寝ていて、通行人は猫を避けなきゃいけなかったけどね!
あらら、かわいそうな猫ちゃん。
彼女をもし一目見られるなら、ここへ行ってみたかったな。かわい子ちゃん、さようなら。
安らかに眠れ、たま。
いい話だけど、胸が張り裂けそうだ。安らかに眠れ、たま。
美しい猫だ。うちのエヴィにそっくりで、涙を誘うよ。
猫は、私の人生になくてはならない存在。たまの写真を見ると、古代文明でどれほど愛されたか想像するのは簡単だ。
肌の色や、宗教や、地図上にひかれた線といった、ばかばかしいことで心の扉をお互いに開かない閉鎖的なこの世の中でたまがしたこと、それは要するに、ただあるがままでいただけなんだけど、一匹の動物が我々の心を一つに戻してくれたわけだ。
たま、ジューシーでのんびりしたネズミがいつもたくさんいるところにいますように。みんなが君を恋しがるでしょう。
たくさんの人にとって、素晴らしい動物かつ友人でいてくれて、ありがとう。たまちゃん、あなたが忘れ去られることはないでしょう。感動した。本当に。
きれいな猫、はあ。
読みながら涙があふれてきました。日本人は本当にペットに感謝する人たちみたいですね。
とてもきれいな猫だね。
たま、やすらかに。きれいな目をしてる!
どうして目が熱くなるんだろう、周りに煙もないのに。
悲しいことだ。
この猫の話、アニマルプラネットで見たよ。
彼らがまた新しい駅ネコを飼えるといいね。
安らかに眠れ、たま。虹の橋を越えて、空の大いなる駅へ行け。
安らかに眠れ、美しい猫よ。
この暗がりの中で、我々はすべての運命を理解し、何かをしなければならない。それはヒトまたはネコであることが何を意味するのか時間をとって考える必要を私たちに示しています。 自称猫の恋人。
常に軽快な若手女優のような角度で帽子を着用してる。「ベストショット!」な写真がほしいです。
この記事を見てすぐにT.S .Elliotの「Skimbleshanks」を思い出しました。猫と駅は実に良く似合う。
「吾輩は猫である」を思いだす。
ネコが世界を支配していることは知っていた。
素敵な記事をありがとうございます。日本に住んでいる気分です。
とても、日本的だと思いました。
素晴らしい死亡記事。ありがとう。

駅長たまはとても美しいと評判で、見る人をおおいに和ませました。そして、多くの人に愛されました。

見た目の美しさや存在感などから、駅長と呼ばれる猫を見たいと思う人も少なからずいたはずですが、それだけではなく、生きた動物を駅長というキャラクターで活用している和歌山電鐵の発想にも注目した人が多かったからではないでしょうか。

廃線寸前の路線を生き返らせ、多くの人々を救ったスーパーヒーローのような、たま。現在は、たま二世が駅長として活躍しているそうです。

現役駅長を引退後も、同駅名誉永久会長として和歌山電鐵から亡くなるまで訪問を受け、さらに死去後には社葬まで行われたといいます。

猫である駅長が大切にされ、深い絆が存在するのを感じます。たまの美しい姿と功績は、これからも多くの人の心に残っていくことでしょう。

(参考)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%9F%E3%81%BE_(%E7% 8C%AB%E3%81%AE%E9%A7%85%E9%95%B7)
http://www.dailymail.co.uk/travel/travel_news/article-3139172/Beloved-
Japanese-cat-Tama-passed-away-serving-stationmaster-tourist-attraction-
obscure-railway-branch-line-DECADE.html#comments
http://www.economist.com/news/obituary/21656623-tama-stationmaster-
kishi-station-and-vice-president-wakayama-electric-railway-died/
comments#sort-comments

経済効果がそんなにあったなんて知らなかった。駅長は何食べてたんだろう?毎日ごちそう食べれそうだな。

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コメント一覧
  1. 日本の名無しさん
    2016年11月2日 10:50 PM

    猫の十六年は人間だと皇寿越え。
    まぁ最近は三十年くらい生きた猫もいたりするから早すぎると言われるが、
    初代たま駅長は普通の猫より十分頑張って生きたって事を忘れないでほしい。

  2. 日本の名無しさん
    2016年11月2日 11:46 PM

    たま。。心より安らかに眠ってね。

  3. 日本の名無しさん
    2016年11月3日 12:57 AM

    悲しんでくれる人がいるとか羨ましい

  4. 日本の名無しさん
    2016年11月3日 1:00 AM

    和歌山県観光招き大明神ってネーミング好きw
    大明神ってところに、人々の感謝の気持ちがうかがえるから

  5. 日本の名無しさん
    2016年12月17日 4:38 PM

    人間の年月に換算してしまうとわずか16年となってしまうのかもしれないが、猫としても駅長としても立派に役目を果たし、頑張って生きたと思う。

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