日本の魅力を発掘するだけでなく、他国の環境・法律・文化などを見て、いかに日本が素敵な国かを見直すサイトになります。
和歌山県紀の川市にある、和歌山電鐵貴志川線貴志駅の売店。当売店で飼われていた「たま」は、貴志駅の正式な駅長を務めたことで話題になった猫だ。
最後の人間の駅員が2006年に退いた後、猫としては初の正式な駅長に就任し、2007年からおよそ10年間にわたって、多くの旅行者を呼び込み、地元経済において消費拡大をもたらしました。
当時、当路線は、経営悪化により廃線寸前まで追いやられていましたが、「たま駅長」の人気にあやかって考案された娯楽施設の設置や、和歌山電鐵の制服を着用してさらに人気を集め、観光地として一躍脚光をあびるまでなりました。
この美しい三毛猫は、訪れる人々の間で大人気となり、あっという間に口コミが広がって、メディアに取材されるまでになりました。
一年以内にこの貴志駅は有名になり、さらに2007年には運よくABCニュースという海外の番組で、たまの存在における経済的な効果について調査されました。
たまが地元経済にもたらした額は、なんと11億円でした。たった一年間で見積もっても、5万5千人の観光客が貴志川線にやってきたのです。人々が、世界一可愛い駅長を一目見ようとしたことは疑いありません。
和歌山電鐵ではたまが16歳、人間でいうと80歳で死去したことについて、その少し前から鼻炎になり、飼い主に病気の看病をされていたことを明らかにしました。死因は心不全とされています。知らせは、世界中で報道されました。
まず聯合や新華社など中国・韓国のメディアが報じると、翌日にはCNN(米)、BBC(英)のテレビニュース、AP通信やAFPなどのニュース配信、さらにデイリーメール(英)、ウォールストリートジャーナル(米)、ツァイト(独)、リベラシオン(仏)、ラヴォス(西)、ニューデリーTVニュース(印)、京郷新聞(韓)など、海外の有力メディアがたま駅長の死を報じました。
その後も、ニューヨーク・タイムズ、ワシントンポスト(米)、ガーディアン(英)、ABCニュース(豪)など錚々たるメディアで、葬儀の様子も交えて大きく報じられました。
たまの葬儀は貴志駅で行われました。その死を悼む人々が、花束を駅に残しています。和歌山県知事もお悔やみのメッセージを送っています。
その内容は、「たまは日本と海外で大いに人気を博しました。たまの死に際し、私は深い悲しみと感謝の気持ちを覚えます」というものでした。
売店の猫を初の正式な駅長として任命、生きたマスコットキャラクターとして起用し、路線存続の生き残りと復活をかけた和歌山電鐵の作戦は大成功しました。
たまには「スーパー駅長」「ウルトラ駅長」「和歌山電鐵社長代理」「和歌山県勲功爵」「和歌山県観光招き大明神」ほか、様々な肩書が送られました。
駅長たまが亡くなったことを受けて届いた海外からのメッセージを紹介します。
駅長たまはとても美しいと評判で、見る人をおおいに和ませました。そして、多くの人に愛されました。
見た目の美しさや存在感などから、駅長と呼ばれる猫を見たいと思う人も少なからずいたはずですが、それだけではなく、生きた動物を駅長というキャラクターで活用している和歌山電鐵の発想にも注目した人が多かったからではないでしょうか。
廃線寸前の路線を生き返らせ、多くの人々を救ったスーパーヒーローのような、たま。現在は、たま二世が駅長として活躍しているそうです。
現役駅長を引退後も、同駅名誉永久会長として和歌山電鐵から亡くなるまで訪問を受け、さらに死去後には社葬まで行われたといいます。
猫である駅長が大切にされ、深い絆が存在するのを感じます。たまの美しい姿と功績は、これからも多くの人の心に残っていくことでしょう。
(参考)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%9F%E3%81%BE_(%E7%
http://www.dailymail.co.uk/travel/travel_news/article-3139172/Beloved-
Japanese-cat-Tama-passed-away-serving-stationmaster-tourist-attraction-
obscure-railway-branch-line-DECADE.html#comments
http://www.economist.com/news/obituary/21656623-tama-stationmaster-
kishi-station-and-vice-president-wakayama-electric-railway-died/
comments#sort-comments
経済効果がそんなにあったなんて知らなかった。駅長は何食べてたんだろう?毎日ごちそう食べれそうだな。
猫の十六年は人間だと皇寿越え。
まぁ最近は三十年くらい生きた猫もいたりするから早すぎると言われるが、
初代たま駅長は普通の猫より十分頑張って生きたって事を忘れないでほしい。
たま。。心より安らかに眠ってね。
悲しんでくれる人がいるとか羨ましい
和歌山県観光招き大明神ってネーミング好きw
大明神ってところに、人々の感謝の気持ちがうかがえるから
人間の年月に換算してしまうとわずか16年となってしまうのかもしれないが、猫としても駅長としても立派に役目を果たし、頑張って生きたと思う。