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初売りの福袋。日本人にはおなじみの商習慣ですが、もちろん単なるセールではありません。外国には存在しないので、外国人に説明するときは、それぞれの国のセールと似たもの、と説明するかもしれません。
それでもやっぱり、中身がわからない福袋は、特別なものですよね。福袋の購入のために前日から徹夜で並ぶ人の姿も海外で報道され、福袋にかける日本人の意気込みが伝わっています。
福袋は、明治時代、現在の松屋から始まりました。他の国もこの商売方法を真似ようとしているようです。最近ではアップルストアでも福袋を販売して、海外でも大変な話題になりました。
福袋の販売側としては、個々の商品の売上額が減る、もしくはないも同然かもしれませんが、在庫一掃をして商品の循環は良くなりますし、驚く程の顧客の来店が見込まれますので、マーケティング的に見ても、効果的です。
アメリカのクリスマス商戦の初日で、10から75パーセントの割引のある、「ブラックフライデー」やブラックフライデーに続くインターネット上のセール「Cyber Monday」というオンライン年末商戦。
そのほかの国では、クリスマス前のバーゲンや、年末に、顧客にちょっとしたおまけを付ける習慣があります。
外国人に福袋を説明する際は、このようなセールと比較できるでしょうか。
福袋についての記事を読んだ外国人のコメントをご紹介します。
エクアドルのセール品は、もう色あせたりしてる物や、「え、まだ売る気?」って思うような売り物にならないものだけが値引きされるんだ。日本って本当にほかの国とは全然違うよね。
その目的はただひとつ、より良い品を手に入れること!それに比べて日本の女性たちは、きちんと行列を作って、自分の順番を待って、手に入れた福袋をみて、購入後に穏やかに周りの人と交換し合ったりして…素晴らしいヤマトナデシコの姿がイメージできるなあ。
でもよく調べてみると、さすが日本だと思いました。袋の中身も新しいし、購入者も、きちんと並んで、ほかの人と戦うわけでもなくて、やっぱり全然違いますね。しかも何が入っているかもわからない福袋を買うミステリーな感じ、すごく楽しそう!
福袋なら、中身も見えないし、ケンカしなくていいよね。さすが日本、無理やり中身を開けたりしないでちゃんと店員の指示に従うあたり、すごく日本らしいと思う。もし気に入らない商品があったら、ほかの人と交換したり売ったりすればいいもんね。
中身がわからない福袋だからこそ、外国人の想像も広がるようです。福袋の購入のために徹夜で並んで、周りの人と仲良くなって、福袋の中身を周りの人と交換しよう!と考えつくのは、外国人らしい考え方でしょうか。
それでも、見えない中身を信頼して購入できるのは日本だからこそ、という、売主と買主の信頼関係も必要なのが福袋。
元々は新春の運試しの要素がある福袋。もともとの意味や精神も伝えなければ、不満がたまる結果になってしまうかもしれません。そう思うと、世界に広がるのはまだ時間がかかるかもしれませんね。
(参考)http://www.marketingjapon.es/fukubukuro-las-bolsas-misteriosas-
de-las-rebajas/
福袋を徹夜までして買う人の気持ちは同じ日本人でもわからない。でも開けるまで何が入ってるかわからないなんてドキドキすると思うけど、売れ残り商品ばかりだと思うと手が出せない。海外の福袋は絶対買わないだろうね。
中身がわかる福袋もあるよね?
お楽しみ感は減るけど確実に選べるってゆー。