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日本のレストランに来た外国人が驚くのが店頭に置いてある食品サンプルです。
お客さんが視覚的に料理を選び、価格をみて注文をしてくれるのでお店側もお客さん側もスムーズに注文ができるのです。この食品サンプルってとっても日本的なんですよ。
みなさんは店頭に飾ってある食品サンプルで店やメニューを決めることが多いと思います。この食品サンプルはとっても精巧で、本物と並べても区別がつき難いほどです。そのほとんどがオーダーメイドの特注品として作られているんですよ。
まず実際に店で提供される料理を細かく観察し測定します。次に1品ずつシリコンで型取りをしてからプラスチックを流し込みます。そして色付けや艶出しをしてよりリアルに仕上げていくんです。ここまで来るともう芸術作品ですね。
食品サンプルは作品としての技術だけでなく、並べて見せる方法も工夫されています。例えば、サンプルの角度や和洋中などのグループ分け、サンプルの量のバランスなどこだわりがあるのです。
また、実際に箸やフォークで持ち上げた様子を立体的に見せるなど、よりお客さんの食欲をそそるような技が使われる場合もあります。観ているだけでも本当に楽しいですね。
食品サンプルはデパートのレストランの歴史と深い関わりがあるんです。1910年代、初期のデパートのレストランは洋食スタイルのメニューが中心でした。
サラリーマンを中心に非常に人気があり、1日2万人もの人が訪れるレストランがあったというから驚きですね。
けれど洋食をあまり知らない当時のお客さんは、出来上がった料理を見て、注文を変更したりキャンセルしたりするトラブルが頻繁にあったのです。
そこで本物の料理を見本として店頭に置いたのですが、特に夏場はすぐに劣化してしまっていたんです。
この問題を解決するため、1923年、人体や生物の模型技師だった須藤勉が作ったメニュー見本が、日本初の食品サンプルとも言われているんです。
1932年になると、岩崎瀧三が病床の奥さんに作ったお弁当とテーブルの照明用のロウソクからヒントを得て、ワックス製の食品サンプルの事業化に成功します。
これを機に食品サンプルはどんどん普及していきます。現在、彼が設立した岩崎模型製造㈱は国内シェア7割の企業に成長しているそうです。
サンプルの対象は料理だけにとどまらず、ドリングやデザート、そして霜降り肉などあらゆる食材にも広がっています。そして技術革新は常に進んでいて、よりリアルな食材に近づいています。
なんと実際にみなさんが食品サンプルを作って楽しむこともできるんです。おもちゃ屋さんでは作製キットも販売されています。
またお店でお客さんが作れるところもあるんです。熟練した職人さんから優しく指導して貰いながら、簡単に食品サンプルを作ることができます。
100円ショップやお土産店で販売されるお手頃価格の既成品の食品サンプルも外国人に人気のアイテムです。寿司ネタから焼き鳥やデザートなどいろいろな食品サンプルが揃っています。
日本で食品サンプルの作製を実演するする様子はユーチューブで公開されており、世界中の人々から絶賛されています。それでは皆さんのコメントを紹介していきましょう。
言葉や食文化をあまり知らない外国人が異国のレストランでいきなり注文をするのは大変ですよね。
食品サンプルがあれば、指でさし示すだけで確実に注文ができるのです。お客さんの立場を思いやる日本人ならではの文化と言えるのではないでしょうか。
食品サンプルは韓国や中国の大都市を除いて海外ではあまり普及していません。けれども日本食レストランの海外展開に合わせて、これから普及していく可能性があると思います。
(参考)http://en.rocketnews24.com/2013/08/26/japan-and-the-art-of-fake-food/
最近の食品サンプルはかなりレベル高い!どんどん技術が上がってきて、本物との見た目の差がなくなってきてるのがすごい。日本のサービス精神の賜物だと思うので、これからも食品サンプルは海外でも普及してもらいたい。
柔らかい食品サンプルもあるんだよな。
昔、アメリカのレストランが日本のように食品サンプルをウインドウに飾ってメニューを出したんだけど、ホームレスが本物だと思って、ガラス割って食べようとしたというニュースを見たわ。
で、その店はもう食品サンプルはやっぱり止めたんだとか
キャベツとレタスの区別がつかない人がいるんだな
アンジャッシュの児嶋だけかと思った
日本人が「子作り」に特化すれば
少子化も、、、いや、なんでも無い。