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2月14日はバレンタインデー。皆さん今年は何かプレゼントしたりもらったりしましたか?
バレンタインは日本でも女性が男性にチョコレートを渡す日として毎年外せないイベントとなり、さらに一ヵ月後の3月14日はお返しの日としてホワイトデーなんていうのも作られるほど、イベント好きな日本人にとってお馴染みの日になりました。
一方、ネット上では、チョコに恵まれなかった人々がバレンタイン中止を訴えるというのも恒例イベントとなっています。
もちろん、そのほとんどがネットお決まりのジョークだと思いますが、なんと実際に政府がバレンタイン禁止宣言をした国があるというのです。
近年、イランでは西洋文化を排除する動きがあり、髪型や服装など、国が指定したイスラム圏にふさわしいものでないと認められない、というとても厳しい規定があります。
音楽もロックやラップ、女性が演奏しているバンド等が規制対象となり、出版物においてはイスラム教の預言者を侮辱するような内容のものは規制、逆に西洋文化に反抗する内容であれば推奨されるとのことです。
2016年の1月には文化省によってワインという単語や外国の動物の名前等の外国語が規制されたそうです。祝い事もその例外ではなく、イスラム教の祝い事以外は祝うべきではないという意見があがり、バレンタインも規制されることとなりました。
(2001年、イランの首都テヘランでバレンタインのプレゼントを買う人々)
元々、バレンタインはヨーロッパを中心に行われていたイベントであり、イランなどの中東諸国ではつい最近祝われるようになったそうです。
しかし、今回の規制によって、お店でのバレンタイン商品の販売や展示、個人でのプレゼント交換も禁止されました。
さらにイランの首都テヘランでは、警察が店に警告して回り、喫茶店やアイスクリーム店で、若者がバレンタイン的な行動をとらないかの監視をしていたというのですから、何か異常なものを感じずにはいられません。
このことについて海外の人たちはどう思ったのでしょうか?いくつかコメントを紹介いたします。
イランには善も悪も、正しさも間違いも、民主も独裁も入り乱れていて、かつて東ヨーロッパが共産主義に抵抗していた時のように、西側の力を必要としている。
「知ったこっちゃない」って言うのは自分の身に何かが起きたときに、周りにも同じように思われるって事。この人間の思想に関する戦いに立ち向かっていく事が必要だ。
イランの神権政治についてやり過ぎという声が多くあがっていました。一方で、イランには恋愛を祝う日は必要ないのかもしれないと納得している人も多いようです。
伝統を重んじるのも大事ですが、インターネット等で色んな世界が見られるようになった今の時代には、伝統は狭く息苦しく感じるのかもしれません。
日本では西洋文化はかなり浸透していて、バレンタインやクリスマスにはじまり、最近ではハロウィンも恒例イベントとなってきていますね。イベントが近づいてくると街中も華やかになってきてワクワクとします。
楽しい、良いと思ったものを積極的に取り入れてゆく。文化の発展というのはそうして成り立っていくものなのではないでしょうか。
(参考)http://www.breitbart.com/national-security/2016/02/12/iran-latest-
country-to-ban-valentines-day/
良い悪いの判断基準が西洋文化かどうかなんて捻くれてる。イスラムってレッテル貼ってるわけじゃないけど、こういうものの考え方は嫌われる要因なんじゃないの?