インドで起きる差別といえば、まずはカースト制度を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。1950年に法的にはカースト制度が全面禁止されたものの、60年以上経った今でもカーストはインド社会に深く根付いています。また一方で、インドで問題になっているのが人種差別です。
根強いインドの人種差別
インドが経済的に急成長した為アフリカから出稼ぎに来る人が増えているのですが、排他意識の強いインドで差別を受けている黒人労働者が大勢いるそうです。警察に不当逮捕されたりレストランで不公平な扱いを受けたり、「黒人に貸す部屋はないよ」と言われて部屋を貸してもらえないこともあるようです。
BBC(イギリスの公共放送局)がインドで人種差別を受けている黒人労働者をニュースとして取り上げました。以下はそのニュースに対する海外の人たちの反応です。
- インドでは平等の概念は理論の中にしか存在しないのです。実生活には存在しません。私たちインド人は毎日絶えることなく差別を続けています。
貧乏、人種、カースト、宗教、性別、老人、子ども、州、街、信仰、言語、国、見た目、職業、共感できないもの、賛同できないもの、親しみを感じないもの、容認できないもの、不快なもの、恐怖の対象、不安になるもの、我々より優れているもの、我々より劣っているもの…。
私たちは毎日色々なものに対して差別をしています。これが私たちインド人です。私たちは自分たちの文化を誇りに思っています。
- 差別問題を改善していかないといけないのは、インド人だけじゃないよ。この問題のおもしろいところは、ある日突然に非差別主義者が差別の対象になりうることだね。
- 人種差別はインドの文化だって? 違うね、これは人間の性だ。人種差別は世界中どこにでも存在するんだよ。僕だって人種差別主義者だ。僕は黒人の女の子より、白人の女の子の方が好きなんだからね。
- インドで起こる差別と他の国で起こる差別との違いは、インド人は無意識に差別を行っていることだよ。誰も差別を止めようとしない。延々と続くんだ。悲しいのは、インドの政党が差別を普通のことと認識していることだね。「悪は今までも世界共通の現象でした。だから悪を根絶することは不可能なのです。」これはインドの元首相インディラ・ガンディー(任期1980-1984年)の言葉だよ。
- たくさんのアフリカ人がインドのコラープルに住んでいるよ。活気のない学生の街だ。アフリカ人たちはコラープルを気に入っているけど、ムンバイやプネに行くときは警察から頻繁に妨害を受けているんだって。これは僕の親戚から聞いた話だよ。親戚はコラープルの大学で先生をしているんだ。
- 僕らインド人は、自分たちが差別主義者だという自覚はないんだよ。自覚がない差別主義者なんだ。
- インド人は白人が神で黒人は悪魔だと思っているんだよ。
- 僕たちインド人は、知らず知らずのうちに人種差別主義者になっているんだ。
- この差別はひどいわね…。私のお母さんはが話してくれたことなんだけど、昔お母さんが通っていたインドの大学にはアフリカ人の生徒も通っていて、ほとんどのインド人生徒が彼らにひどい仕打ちをしていたんだって。
以前のお母さんはあまりそのことを思い出さなかったけど、アメリカに長く住んでから彼らのことを本当に気の毒に思うようになったって言っていた。インド人は極端に外国人を嫌うの。インド人が肌の色や宗教に関係なく全ての人を受け入れられるようになるには長い時間がかかりそうね。
- 僕の個人的な経験を話すよ。僕はマハラシュトラのビードで開催されたサッカーのトーナメント戦に、ある地域のクラブのメンバーとして参加したんだ。そのトーナメント戦はムスリム教徒の団体がまとめていたんだけど、黒人選手に対して不快な人種差別が行われたよ。
肉体的な暴力はなかったけど、黒人選手たちは嘲笑われたりなじられたりした。面と向かっては言ってこないけど、遠くから集団で汚い言葉を投げられたんだ。
- インドで麻薬取引をしたり犯罪を行うナイジェリア人やアフリカ人がいるから、黒人たちはインドで差別を受けるのだと思う。ほぼ毎週のように、デリー空港で麻薬密売の罪で逮捕されたアフリカ人の記事が出ているよ。
だから基本的にほとんどのインド人が黒人と犯罪を結びつけて考えて、彼らに近寄りたくないと考えているんだ。もちろん肌の色に対する差別はあるけど、これは世界中どこでも同じだよね。今に始まったことじゃないよ。
アメリカでは今でもクー・クラックス・クラン(白人至上主義団体)が存在するし、人種差別主義者たちはオバマ殺害について堂々と話し合いをしている。サウスパーク(アメリカの社会風刺的アニメ)でも言っていたように、みんな少なからず人種差別をしているんだ。
- みんなおかしいよ。インドに人種差別問題があるのは明らかなのに、アメリカで起きている人種差別と比較して自分たちを正当化するなんて間違っている。インドが問題を抱えているということを、きちんと認める必要があると思うよ。
- 僕は南インド人だよ。ヒンディー語が喋れなくて差別をたくさん受けている。僕はこの環境で育ってきたから、差別のことは大体想像がつくよ。少なくとも今までに部族に対する大量虐殺はインドで行われたことはないから、インドに住むアフリカ人たちは幸せなほうだと思うよ。
人間は自分たちを温かく迎え入れてくれる場所に住むべきだと思うね。例えば自分がインド人というだけで警察に逮捕されたり悪い噂を流されたりするような国に僕は住みたくないね。
- ↑残念だけど人は必ずしも住む場所を選べるとは限らないよ。私にはアフリカ人たちが家族や住んでいる町を離れて、喜んで見知らぬ土地にやって来たとは思えないんだ。
アフリカの状況は時に悲惨で生活するのが難しいから、アフリカ人たちは生活ができる場所に移り住んでいるんだよ。ところで私は北インドに住んでいるけど、特に南部や北東部から移り住んできたインド人に対する差別がひどくて恥ずかしく思うよ。
- 誰でも差別をするんだよ。みんな同じなんだ。黒人だって、自分たちのコミュニティの中で差別行動をしているんだよ。僕も差別を受けてきたし、他人に対して差別をしてきた。これが人間なんだって認めなよ!
人は馴染みのないものに対して差別をしたり、時には差別が社会通念として深く根付いているせいで知らず知らずに他人を差別したりすることもある。インドの差別を誇張して語る必要はないし、別にインドだけに限ったことではないよね。
- 多くの場合、その土地に元々住んでいる人たちは、自分たちと異なる身体的特徴や文化や信仰を持つ移民たちを胡散臭く思うんだよ。僕の意見では、社会が多文化を受け入れて多様化すれば、差別は減るし人間はもっと寛容になると思うね。
- 黒人は世界中で差別を訴えているじゃないか。彼らのほうが差別的だよ。
- 私個人の経験から言うと、特にプンジャブ州に住んでいる「ジャット(北インドに広く居住している集団)」が1番タチが悪いね。
- 残念だけど、もしもインド人の人種差別を止めたいなら南アフリカで反インドの暴動を起こすしかないね。
- ↑暴動なんて起こしたら、状況はもっと悪くなるよ。そんなことしてもアフリカ人を「猿」と呼ぶインド人が増えるだけさ。
- Sagarika Ghose(ジャーナリズムの賞をインドで何度も受賞している女性ジャーナリスト)も人種差別主義者だよ。
(参考)http://www.reddit.com/r/india/comments/
1c454z/africans_complain_of_discrim
インドにカースト以外の差別があるなんて思わなかった。カースト制度が廃止されてからずいぶん経つのに、全然なくならないのはとても悲しいことだと思う。差別を犯罪として厳しく取り締まるぐらいやらないと、まだまだ根は深そうなのでなくならないだろう。
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- 【差別大国インド】カースト以外にもアフリカ人に対する差別がひどい!
むしろ、他の国も全く解決出来ない問題を責め立てられればインド人も言い返したくもなるだろうと思った。
グローバル信仰者は多様性を夢見ているが、現実世界はつい最近も移民国家の米大統領が多人種社会じゃ人種問題解決はお手上げとしている。
インド人は尊大な態度は立派と感じ好むので、近隣国からも感じ悪いと言われるけど、これはちょっと不公平な取り上げ方だなと思う。
日本人から見ると目くそ鼻くそにしか見えないんだけど。
人種や民族を混ぜたって相互に嫌な思いをする人間が増えるだけ
インド人だって黒人じゃん。
何が違うの?
※4
ネグロイドじゃないから黒人じゃないよ
肌の白いインド人も山ほどいるしね