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愛猫オービルを亡くした芸術家の飼い主、バート・ヤンセンさんは、オービルのはく製とラジコン・ヘリを組み合わせた『オービル・コプター』を制作し、芸術作品としてカンストライ芸術祭(アムステルダム)に展示、世界で議論を巻き起こしました。
ペットが死んだ時、その死を受け入れることは難しいです。オランダ人芸術家のバート・ヤンセンさんもその一人でした。著名人、オービル・ライトから名づけられた猫オービルは、車にはねられ亡くなりました。
オービルの死を受け入れられなかった飼い主、ヤンセンさんはRC(ラジコン)狂いのアージェン ベルトマンさんの協力のもと、オービルを弔う意味も込めて『オービル・コプター』(下図1)の製作を決意しました。
製作された『オービル・コプター』の構造はEF・ライト・ウィキによると、次のようになります。丈夫なRC-T580回転翼機を基礎としており、スペクトルDX5eトランジスタで操縦できます。オービルのはく製は、T580の骨格を覆うようにして張り付けられています。
図1:『オービル・コプター』とは、オービルのはく製とラジコン・ヘリコプターを組み合わせた「半猫-半機械」(ヤンセンさん曰く)。
オービル・コプターは2012年のカンストライ芸術祭(アムステルダム)に芸術作品として展示され、観客は飛行するオービルを間近で見ることができました。
図2:カンストライ芸術祭(アムステルダム)で展示されている『オービル・コプター』。
また、ヤンセンさんは『オービル・コプター』への改良にも意欲を見せていました。(下図3)「オービルは鳥が好きだったから、オービルにもっと強いエンジンを載せて、鳥と一緒に飛べるように改造するつもり」と付け加えていました。
下図3:『オービル・コプター』に手を加えるヤンセンさん。
2012年3月に、ヤンセンさんは“オービル・コプターの処女飛行”と題したビデオをアップしました。
「半猫-半機械」の空飛ぶ『オービル・コプター』はオンライン上で賛否両論にさらされ、7カ月間でそのビデオは約2億人の閲覧者と4,000コメントを獲得しました。
その映像に似たものがそれ以前にもありました。2012年1月30日、SF映画『クロニクル』の2012年向けプロモーション・ビデオ-“ニューヨーク市の飛び回る人たち”と題したビデオがユーチューブにアップされました。
映像としては、人間に似せた遠隔操作のラジコン飛行機がニューヨーク中を飛び回っているというものです。1年以内に、そのビデオは8.37億人超の閲覧者と8,000コメントを獲得しました。
2012年3月12日、レディトー(米国のソーシャル・ニュースサイト)はサブ・レディトー(特定のトピックを扱うレディトー)向けに『オービル・コプター』のビデオを公開しました。
その後、テックニュース・ブログ「ギズモード」によって、そのニュースは注目されます。
5月24日に、ポーネ・ステレビシエのユーチューブ・チャンネルは、牛の群れへ向かって飛んでいく『オービル・コプター』の最新ニュースをアップします。
6月3日、デイリー・メールは、ヤンセンさんの発言「オービルは鳥が好きだから、すぐに鳥と一緒に飛べるようにしたい」に対するインター・ビュー映像を公開しました。
6月4日、ヤンセンさんは、“オービル・コプターの最終テスト”と題したユーチューブ・ビデオをアップしました。内容は「裏庭でオービル・コプターを飛ばす」というものでした。
7カ月の間に、ビデオ“オービル・コプターの最終テスト”は1.97億人超の閲覧者と4,000コメントを受け取りました。
また、同日の6月4日、テリグラーフは、“オランダ人芸術家が死んだ猫オービルをオービル・コプターに変身させた”と題した記事を公開し、そして、ヤンセンさんがオービル・コプターを作成するに至った経緯を掲載していました。
6月4日、今度はヤフー・ニュースがオービル・コプターのツイッター・アカウントを作り、ハッシュ・タグー#オービル・コプターを使ったツイート記事を公開しました。
6月5日、エンピーアーズ・モーニング・イディッションは、“芸術家がはく製技術を新たな境地を開拓した”と題したコーナーを放送し、アムステルダムの芸術展示会で、オービル・コプターが飛行している姿を見られると報じました。
『オービル・コプター』は猫のはく製を使用しているということから、多くの動物愛護家やコメンテーターたち(コメンテーター)の怒りを爆発させました。
2012年6月4日、エヌビーシー・ニュースは“死んだ猫・コプターは芸術、それとも、気味の悪いペット弔い方”と題した記事を公開し、動物の倫理的扱いの会 (PETA)に対して、「愛した家族に対して、ぞっとするような敬意を表し方ですね」と問いかけました。
同日の6月4日、ニュース・ドット・コム・エーユーは”飛行できるはく製猫-オービルと面談”と題した記事を公開し、「まさに最悪」と評価しました。
6月5日、エル・エー・タイムズはオービル・コプターが初登場した貸会議室の外で、「動物愛護家たちが“動物殺しを殺せ”、とか、“恥ずべきこと”と抗議していた」という記事を出版しました。
6月6日、インターネットニュース・ブログ「ボーイング・ボーイング」は、オービル・コプターに対する批判的な反応に関する報告書を公開しました。
さまざまな物議を醸しだした『オ―ビル・コプター』、さて、記事を見た海外の反応はどうだったのでしょうか。
愛猫のはく製を使ったヘリコプターという、衝撃的な発想の『オービル・コプター』は世界中で議論を呼びました。
オービルの飼い主バート ヤンセンさんが公開した映像は2億人の人たちに閲覧され、4,000コメントも集めました。これは映画のプロモーション映像と比較しても、その注目度の高さをご理解頂けると思います。
賛否両論あれども、今後のオービル・コプターの活躍に注目していきたいです。
(参考)http://knowyourmeme.com/memes/orvillecopter-helicopter-cat
http://www.dailymail.co.uk/news/article-2154283/Cats-away-Artist-turns-
dead-pet-flying-helicopter-killed-car.html
ホラー映画だ!リアルすぎて恐い。この写真じゃ伝わりにくいかもしれないけど、この顔で自分に向かって飛んできたら恐怖を感じる。
猫バスの親戚。ネコプター
いつの記事引っ張ってきてるんだ…