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最近話題になったフランス国鉄の新型列車発注ミスのニュースをご覧になりましたか。
発注前に気が付かず、導入してから車両の幅が広すぎて、多くのホームに入らないので、総額2兆円で発注した車両のために、ホームリフォーム工事に更に70億円が必要だそうだ。
フランスの鉄道組織は二つに分けられており、列車の運行を管理する国鉄(SNCF)と鉄道インフラ管理を行う線路事業公社(RFF)がある。
今回はRFFからの寸法ミスでSNCFが発注したことによるミスだそうである。両組織が合併すべきだという非難の声を浴び続けてきたが、いまだにその傾向がない。
そして、全世界で最も評判されているTGVの設備ほど老朽化しつつある地域鉄道は重視されていないので、昨年7月に脱線事故による死者が出た事件もあった。
これもまた非難され続けている。今回も古い地域鉄道の測定を怠った結果だそうだ。滑稽なことに、消費者の要望に応えるために大きい車両を注文したという。
フランス人は仕事が雑だとよく言われる。今回の件もその典型的な一例であろう。しかし、日本とドイツのような真面目な国民性を持っている国はめったにないではないだろうか。
発展途上国をさておき、先進国で上演された茶番劇をいくつかを見てみよう。
2000年に開通したこのロンドンの大橋は激しく揺れるから、通行者に船酔いを誘い転落させた事故も起きたため、開通わずか三日後に閉鎖して修正作業が行われた。
2002年にリオープンされたが、800万ドルを費やしたそうである。
1978年に開業したこの高層ビルを研究していた大学生は風に弱いという欠陥を発見した。補強行事を行った一方、強風非難計画を立てるまでだった。
27億ドルを投資したディーゼル電力潜水艦プログラムに小数点を置く場所を間違えたため、去年70トンも原型より重いので海におぼれる可能性があると発覚した。
2005年、ユナイテット航空はデンバー国際空港の自動荷物搬送設備の使用を停止すると発表した。
原因は急カーブを処理しきれず、荷物を食べてしまったり投げ出したりするからである。
例を見てみると、すべて設計ミスや数字間違いだったではないだろうか。そんな大変なミスをするドイツや日本の事例を見たことがない。
さて、フランスの肥満列車についてイギリスの人たちはどう思っているのか。
ちなみに、3センチは0.11インチじゃないよ。1.1だけど、この記事を書いた人はフランス国鉄の関係筋?
(参考)http://www.dailymail.co.uk/news/article-2634979/France-facing-rail-chaos-new-trains-built-3cm-wide-platforms.html
http://time.com/107403/from-fat-trains-to-collapsing-bridges-8-famous-engineering-mistakes/
予算の大きな仕事ほど、作業する人や確認する人も多くなるはず。
一人ひとりが責任を持って仕事をしていれば、たとえ一人がミスしても最後までずっと間違いが見つからなかったなんて信じられない。