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フランスの新学期は9月から。毎年秋はビジュタージュ(bizutage)と呼ばれる新入生いじめのシーズンです。
繁華街では、上級生に命じられて顔にペイントをほどこした大学の新入生たちがポリ袋を被って行進したり、街行く人たちにトイレットペーパーを売ったりしてます。毎年の恒例行事に通行人たちが苦笑いしながら小銭を渡している姿を見かけます。
ビジュタージュは新入生歓迎の儀式であり、大学生として認められるための通過儀礼ですが、伝統のある大学ほど派手なビジュタージュが行われる傾向があり、中にはエスカレートして危険な事態に発展することもあります。
1998年以降、フランスの大学やグランゼコール (大学以上の格を持つ高等教育機関) でのビジュタージュが法律で禁じられ、違反したものには6か月以下の懲役と7, 500ユーロの罰金が課されます。
この法律の制定後、表立ってビジュタージュという言葉は使われなくなりましたが、ウィークエンド・ダンテグラシオン(week-ends d’intégration)と名前を変えて、新入生歓迎の悪ふざけは続いています。
この手の新入生歓迎行事への参加は強制されませんが、新入生たちは、もし参加しなかったら仲間外れにされて、友達ができなくなってしまうのでないかと恐れ、この行事に参加します。
ポリ袋での仮装や街角でのトイレットペーパー売りなどは面白おかしく話せる範囲ですが、女子学生に性的なことを強要したり、新入生を木に縛り付けて一人きりで一晩放置したり、腐った魚を食べさせるなど、明らかに行きすぎのビジュタージュも存在します。
また、悲惨な結末を迎えたビジュタージュには必ずと言っていいほどアルコールが絡んでおり、ひどいものでは救急車のお世話になることもあります。
グループで行われるために命令する個人の責任感は麻痺し、上級生から新入生への要求はますますエスカレートする傾向にあるのです。
どうして悪習と呼べるようなこの慣習が続いているのでしょう? ひとつにはこの儀式が仲間内に入れるための通過儀礼であり、短期間のうちにグループになじむことを容易にすると考えられていることが挙げられます。
皮肉なことではありますが、『あの日、大量のアルコールを飲まされて一緒に吐いた仲間だからこそ、僕たち(私たち)は大親友になれた』というわけです。
また、この儀式が上級生から下級生に学校の伝統を伝える役割もあるといいます。このことはエリート校であるグランゼコールの学生たちでも例外ではなく、この儀式を耐え抜いてこそ、エリート・グループの一員として認められるというのです。
そしてその年いじめられた新入生たちが次の年には新入生たちをいじめる側に回るといった具合で、新入生いじめは受け継がれていくのです。ここで、ビジュタージュに関するフランス人、イギリス人、ベルギー人の意見を聞いてみましょう。
日本でも新入生歓迎コンパでの急性アルコール中毒に陥る新入生のことが新聞の記事でみかけることがあります。フランスでも同じような趣旨のことが行われているようですが、日本よりさらにひどいような気がします。
精神的、肉体的な苦痛の伴うビジュタージュはこのまま野放しにするわけにはいきません。学校側は見ないふりをせず、ある程度学生たちのやることに介入する必要があります。
また学生側も過度の飲酒を避け、その場の雰囲気に流されず個々が自分の行動に責任を持つようにしなければいけません。フランスの上級生と下級生が抑圧者と犠牲者に分かれることなく、いい関係が築けるようになるといいですね。
(参考)http://www.madmoizelle.com/bizutage-integration-temoignage-
psychologie-226643
フランスに限らず、アメリカにもこんな新入生イジメがあるって映画で見たことあるけど、野蛮的なイメージがする。日本は逆に部活やサークルを存続させるため、新入生ウェルカム!って感じだから真逆だな。
イメジられる
「イメジる」って何?
想像するってこと?
「イジメる」なら分かるんだけど
一気飲みとか、噴水に飛び込め、とか、出来ないなら友達になってあげないって、、、ガキだな
これは他の先進国に憧れる日本にはピッタリだね