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電車は時間通りにつく、それが日本では当たり前のことですが、イギリスではなんと遅れるのが当たり前のようです。
イギリスの全路線で平均三分の一もの電車が遅れており、中には半分以上もの電車が時間通りに到着しない路線もあるという調査結果が発表されました。
同国の鉄道会社は10分以内の誤差は遅延と考えていませんが、ネットワークレイル社が「1分以上の遅れは遅延」と判断したうえで、どれほどの電車が実際は遅れているかどうか調査しました。
その結果は国内で「驚愕」、「国家のスキャンダルだ」などと言われてしましました。調査結果によると、昨年、西海岸本線のヴァージン・トレインによって運行されている電車の47.4%しか定刻に発着できていなかったことがわかりました。
同時期、ほかにクロスカントリーで運行される電車も45.2%しかスケジュール通りに運行されていませんでした。
もっとも定刻率が高かったのはチルターン社によって運行される電車で、87.5%でした。2011年の全体平均は69.8%で、実に約三分の一もの電車が定刻に発着できていないことがわかります。
特に長距離を走る電車では遅れが顕著で、ロンドンとサウスイーストイングランドが運行している全電車の定刻率の平均は8.5%ですが、長距離運行の電車のみを見てみると、53.2%にまで数字は下がります。
定刻運行率で最悪の数字を出したヴァージン・トレインは度重なる遅延の為に、運行本数の増加をネットワークレイル社から却下され、今でも2社の間の不和が続いています。
この衝撃的な調査結果について、イギリスの労働組合の一つ、RMTの書記長であるボブ・クロウ氏は以下のように語っています。
利益と利益配当金が鉄道会社から絞り出されていること、そしてサービスとキャパシティが崩壊してカオスになっていることは国家のスキャンダルと言えるでしょう。」
日本の鉄道は世界で一番優秀と言われるほど正確で安全であり、その定刻運行率は90%以上だといいます。それと比べると、この調査結果がどれだけ衝撃的かがわかります。
以下はイギリスおよび世界各国から寄せられたコメントの一部です。
他の電車でも、15分遅れたら50%、30分以上遅れたら100%戻ってくるシステムになっているよ。しかも駅ですぐに現金で払い戻しをしてくれるんだ。
それよりも今ある鉄道会社に投資してトンネルを掘ったりキャパシティを増やしたりしてもらおう。私たちが求めているのは速さではなくて、安定性なはずだよ。
でも乗り換えがある人たちにとっては、それが大きな違いを生み、朝まで家に帰れない人もでてくる。それか90ポンド払ってタクシーにのるしかない。
イギリスでは電車の遅れのせいで大事な会議や商談に間に合わなかったことが数えきれないほどあるよ。
しかも3つの言語で。車内のトイレも駅の中のトイレもすごくきれだったよ。イギリスは何光年も遅れているよ。
つまり定刻の10分前には駅についてないといけなくて、そこから20分も待つ可能性があるということ。こういうことは世界中で行われているし、オランダも同じだよ。オランダのサービスはいいというけれど、それはプラスマイナス10分の誤差は問題視されないからだよ。
(参考)http://www.dailymail.co.uk/news/article-2406547/One-trains-delayed-routes-HALF-fail-arrive-time.html#comments
電車が遅れたせいで大事な会議などに遅れた場合はどうなるのか?会議の出席者は電車が遅れるのは当たり前だから許せるのか?国民の信用にも関わり、とても気になる。