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3年の捜索の末、コロンビア政府は2万8千人以上の身元不明の遺体を共同墓地から掘り起こしました。遺体はコロンビアの内戦による犠牲者であると判明。
コロンビア政府は遺体の身元を明らかにするために、今回の掘り起こしを実施・継続していく意向です。
半世紀続く内戦に決着をつけるため、コロンビア政府とコロンビア革命軍(通称・FARC)は、内戦中に政府やFARCにより殺害された市民の遺体を捜索する協定を締結します。
そして、コロンビア政府は2011年度の人口調査からコロンビア軍がゲリラ戦闘員として夥しい数の市民を虐殺したという仮説を立て、犠牲者の捜索を実施してきました。
そして、 FARCの元拠点の共同墓地、コロンビア北東に位置するアンティオキア州などから次々と身元不明人の遺体が見つかります。
コロンビア政府は、コロンビア北東に位置するアンティオキア州の共同墓地で大規模な掘り出し作業を実施、延べ2万8千人以上の遺体を掘り起こします。コロンビア政府は共同墓地で発見した遺体の特定を急いでいます。
ここアンティオキア州では、ゲリラ兵・薬物密売人・準軍による市民への暴力が常態化していることで有名でした。
新聞社El・ティエンポに対して、内務省のマリア・パウリナ・リベロは「掘り起こされた遺体の内、身元が判明した4,300体は遺族からの返還要求がなされておらず、さまざまな状況下で亡くなっている可能性がある」と語ります。
さらに、当局が捜索に尽力している地域は、シエアラー・デ・ラ・マカレナ。ラ・マカレナは、長い間政府の左翼評論家のシンボルであり、軍隊の拠点から数フィートのエリアは「危険地域」とされています。
アメリカの暴動対策援助の最大の支援先の一つであるマカレナは、長い間政府軍とFARCとの間で何十年も紛争が続いており、軍隊により虐殺された住民の遺体が今でも埋葬されている可能性が高いと考えられています。
また、ラ・マカレナ以外7つの地域に対して、政府当局は住民からの証言と血液などのサンプル収集を急いでいます。
人権擁護機関もこれらの活動を支援していますが、コロンビア人が虐殺された地域を特定するにはさらに多くの情報が必要であると述べています。
コロンビア・メディアは、コロンビア軍の住民虐殺と共同墓地への埋葬を “世界最大の虐殺隠ぺい工作、街の集団墓地化“と呼び叩き上げました。
この事実は単なるコロンビアの痛ましい記憶というだけではなく、愛する人や家族が忽然と姿を消してしまい、今も帰りを待っている人たちのためにも継続していかなければなりません。
何万人ものコロンビア人が恐怖の中、虐殺されたことを苦慮したコロンビア政府は、2019年までに遺体の掘り出し作業と身元確認を完了させたい意向を示しています。
しかし、実際に捜索に当たっている担当者たちは“もしも現状の進捗で捜索を続けた場合、少なくとも3世代先まで身元不明人の遺体を探し続けなければならないでしょう”と証言しています。
現状どれほどの市民がゲリラ戦闘員として虐殺され埋葬されたのか不明ですが、犠牲者の数は最初4万5千人であったはずが、22万人にも上る可能性も示唆されるなど、コロンビアの内戦犠牲者の捜索活動は、混迷の様相を呈しています。
痛ましく、おぞましい事件を知った世界の方々はどのように考えたのでしょうか。次に、世界の方々の反応をご紹介いたします。
如何だったでしょうか。内戦とは無縁の世界で生活している我々には想像もつかない出来事が、この瞬間にも世界では起こっていることでしょう。また、このような痛ましい出来事は亡くなって欲しいものですね。
(参考)http://colombiareports.com/in-3-years-of-searching-colombia-
exhumed-28000-unidentified-bodies/
http://www.bbc.com/news/world-latin-america-26934313
http://www.theguardian.com/world/2016/feb/26/investigators-exhume-
nameless-dead-colombia-civil-war
犠牲者の人数が22万ってヤバすぎる。複雑で簡単には解決できないと思うけど、テロとかゲリラって卑怯でしょ!
半世紀で約22万人? 近代兵器が進歩して行く中でこの数。南京大虐殺が如何に虚構に満ち溢れたものか容易に想像出来る筈なのになぁ〜。