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中国は、日本以上に都市部と田舎の生活に差があります。都市部に住む一部の中国人は外資系の会社に勤めながら、夜は外人バーへ飲みに行きます。
昼休みはこれまた欧米からの駐在員主婦で溢れるスポーツジムやテニスクラブで汗を流します。例えば上海人女性の多くは「白人と結婚する」と堂々と言い放ちます。
一方田舎の人は、白人など見たことも無いのが普通です。娯楽と言えばトランプのような賭けごとか、表へ椅子を引っ張り出してのおしゃべりが一般的。生の春雨をしゃぶりながら、もしくは路上で売っている偽タバコを吸いながらリラックスします。
のんびりとした時間が流れ、それはそれで贅沢かもしれませんが、中国ならではの問題点もあります。中国は人が多すぎるのでどこへ行っても人、人、人。催し物でもあろうものなら、黒山の人だかりなのです。
中国の田舎はのんびりしています。食いつないでいく必要がありますから、農作業など一定量の仕事はもちろんありますが、「足るを知る」人達なのか、多くは望みません。
「貧乏暇なし」というよりは、貧乏だからこそ仕事もそれほど多くない状況です。どちらかというと暇にしています。
とは言え、特に悲観的ではありません。基本的に中国人は底抜けに明るいので、貧乏も笑い飛ばすのが一般的。気のいいおばちゃんが多いのも事実です。皆それぞれ思い思いに日常を楽しんでいるようにも見えます。
田舎の人達の日常の楽しみは賭けごとです。道端やゴミ箱の上で、トランプを使いポーカーをする人々、そしてその様子を取り囲んで見る人々。それだけで大の大人20人ほどが一度に一緒に楽しめます。
賭けている金額は少額ですが、ほぼ毎日そこかしこで、賭けごとで遊ぶ大人を見かけます。トランプに限らず、ばくち全般が大好きで、皆真剣そのものです。
出店の射的でおもちゃを当てて喜ぶのは日本なら子供です。でも中国ではこれも立派な大人の遊びです。遊びには見えない本格的な風貌で真剣に鉄砲を構える大人たち。とても出店での風景には見えません。
刺激が少ない毎日なので、どんなことも純粋に楽しめてしまうのが彼らのいいところです。遊びも真剣勝負です。
たまに回ってくる夜店の金魚すくいも、立派な娯楽です。これもやはり真剣そのもの。大人も子供も真面目な顔して金魚を釣ります。
夏は暑いですがもちろんエアコンや扇風機もありませんから、普段から裸同然の格好で暗くなってからも外で過ごす人の多い中国です。夜店が来ればそんな暑い夏の夜が、更に熱く盛り上がります。
川で行われるボートレースを観戦する人達も、この通り真剣な表情です。理由はこのボートレースが村対抗だからです。それぞれの村人達が、自分の村を応援するので、つい表情も険しくなります。
このレースは昔から伝統的に続いているレースですが、ケンカが絶えないので中止する地域があるくらい、白熱します。
ちなみに、これだけの人が一か所に押し寄せるのは中国では日常茶飯事ですから、不思議と将棋倒しのような事故はほとんど起こりません。
決してマナーがいいとか、わきまえているとか、そういうわけではないのですが、人の多いところでどのように過ごせばいいのかを体得しているためでしょう。
まずまずなバリエーションで娯楽を楽しめる田舎地域。都市部ほどではありませんが、彼らは彼らなりに毎日を楽しんでいます。ただ、とにかく人が多いのでどこもかしこも人だかりです。
そして物悲しいことに、こうして娯楽を楽しむ人々の傍らには、数々のスローガンが掲げられています。中国政府はスローガや啓蒙活動が大好きですから、やたらと看板や垂れ幕が目につきます。スローガンの内容はズバリ「子供を産み過ぎないこと」
「子供の数は少なめに。そうすれば一生幸せ。」
「都市部へ出稼ぎに出た人達も家族計画を忘れずに」
一方実際は田舎の子供の数はとても多く、しかもそのほとんどは親ではなく祖父母に育てられています。子供たちは通常子供たちだけでウロウロしています。祖父母は農作業です。
田舎での啓蒙活動は非常に難しく、皆気ままに暮らすため結局子供の数は減らないままです。
一方、粗末な作りの平屋建てのすぐ横まで、巨大なマンションや数十棟ひとまとめの団地建設が迫っています。
「人を減らしましょう」と呼びかけたところで減るわけがないと、もうわかっているのでしょうか。先を見越したようなマンション建設がどんどん進んでいるのも事実です。
何がしたいのか、一貫性のない政府の方針に振り回されっぱなしの田舎の人達。写真左手の家もそのうち立ち退きです。ギリギリまで住み、最後まで抵抗し、結局立ち退きに従い出て行きます。
ただ、出て行った後にその土地が有効に利用されるとは限りませんから、気の毒な話です。口癖が「仕方ない」になってしまうのも無理はありません。
どうすることもできないので、今ある状況となんとかうまく折り合いをつけながら暮らす人達。
ただ、国の政策が彼らの生活に大きく影響してくるので、貧しい上にあれやこれや注文をつけられ、なんとも複雑な心境のまま流されていくしかないのかもしれません。
他の暮らし方を知る手段もないので、これが当たり前だと思っているのが救いです。
(参考)http://shanghaiist.com/2015/10/23/rural_recreation_in_china_
photos.php
中国の田舎もこんなに人が多いなんて知らなかった。都会だけかと思ったけど、やっぱり中国はレベルが違うな。射的の写真の大人はなぜか黒のレザージャケットみたいの着て雰囲気があって面白かったw
都会的なエンターテインメントがないのを馬鹿にするのもどうなのかね
それはそれで心の貧しい奴だと思うよ
バーだのゲーセンだのが無いなりに楽しみを見いだしてるのは良いことだし
現代的都会的な娯楽はそんなに昔からあったものではないだろ
昔はそれが当たり前なんだから
中国共産党は嫌いだけど中国の田舎はなかなか風情があって良いと思った。