日本の魅力を発掘するだけでなく、他国の環境・法律・文化などを見て、いかに日本が素敵な国かを見直すサイトになります。
中国人は恥をかくのが大嫌いです。そのため、はずかしめるのも、立派な罰則になります。人権だの人間らしさだの、そんなことをとやかく言って気取る人は誰もいません。
大の大人が背中に「羊肉泥棒」の紙を貼られて、路上に縛り付けられる姿は何とも情けなく、ぶざまです。
もっとも、日本であれば「やる方もやる方」と、両方がはずかしめられますが、中国では、さらされている側しか恥ずかしい思いはしません。やった側は「してやったり」と堂々としています。
ただ、盗んだのが羊の肉とは、哀愁を誘います。お腹がすいていたんでしょうか。まさかスリルを楽しむための盗みとも思えません。つまり盗む側にも事情があるのです。
「ばかばかしい罰則もあるもんだ」と思う人もいるかもしれませんが、実際この「さらしものにする行為」は国家レベルでも行われていることです。
日本で昔、さらし首があったように、中国では今も「さらし者の刑」があります。結構な規模で正式に行われます。
もっとも政府はこれを一度禁止したとかしないとか。さらし者の刑だなんてどちらかというと野蛮で、決して経済大国のすることではありません。
のらりくらりと言い訳したり、相手によって言うことが変わったり、が日常茶飯事の中国ですから、この刑に関しても例外ではありません。することが二転三転しています。
本当のところはわからなかったり、表向きと内情が違ったり、と何かとややこしいお国柄の中、結局続いているであろう刑が、この「さらし者の刑」です。
正式な場合は軍隊が銃を構えて見守る中、刑がとり行われます。仰々しいような、仰々しすぎて子供じみているような、真面目なんだか冗談なんだかわからない雰囲気の中、大勢の罪びとたちが頭を垂れます。
見物客が見守る中一人一人、ちゃんと注目を集める機会も設けてあります。
手は後ろ手にくくられていますから、自己紹介の紙を手で持つことができません。だからと言って首から下げるとはなんとも合理的ですが、なおさらみっともない有様です。
彼の罪は押し売り罪。無理やり物を買わせた容疑です。そして名前は胡天。素敵な名前なのにもったいない…。手を繋いであるのは縄です。江戸時代に罪人が連れて行かれる様子を再現したかのような趣があります。
さらすのは罪人ばかりではありません。見せしめも非常に効果が高いため、麻薬撲滅キャンペーンのために大量の麻薬が競技場で焼却処分されることもあります。
わざわざセッティングした焼却会場で170キロもの大量が焼かれた時には、見物客も詰め掛けました。
こんなものは不要だ、ということを少しはアピールできたかもしれません。
死刑が執行されるまでの12時間に密着した取材もあります。 12時間後に処刑される死刑囚の最後に迫りました。
こういった試みは西洋諸国であれば「死刑反対」を主張する時に行われますが、中国で当局の考えに反対する取材が行われたり、写真が公開されたりすることはありませんから、これはみせしめ目的であると考えて間違いありません。
国際麻薬デーを2日後に控えたある日、4人の麻薬密売人女性の死刑執行が、他の死刑囚の刑執行と共におこなわれました。死刑囚は処刑の時、好きな服を着ることができます。それぞれ思い思いの服を着て処刑されるのです。
きれいにたたんであるその洋服はまるで晴れ舞台に着る衣裳のようです。赤は、中国ではめでたい色で、結婚式に着る衣裳の色でもあり、ボーナスの入った袋の色でもあり、お正月を祝う色でもあります。
朝食の後は、処刑前の最後のメッセージを書き留めてもらったり、他の囚人とポーカーゲームを楽しんだり、マニキュアを塗ってもらったりして過ごしました。マクドナルドのパイも食べさせてもらいました。
いたって明るい雰囲気で過ごしてはいますが、もちろん心境は複雑です。手足の手錠は、自殺を防ぐためのものです。そう鬱状態で過ごした半日は、あっという間に過ぎ去りました。
そしてその後処刑されました。処刑される場へ自分の足で移動する受刑者達。泣いていたのは一番前にいる、一番若い女性だけだったそうです。
さらしものだの、みせしめだのは、人権を無視していたり、不平等だったり、いいとこなしです。ところがそれが長い間、当たり前のように行われると、それがおかしいということにすら気がつかなくなるのでしょうか。
あれだけの大きな国が、こんな幼稚な方法でうまく続いているのが少々不思議な気すらします。
(参考)http://shanghaiist.com/2015/06/26/jilin-officials-burn-170kg-illegal-
drugs.php
http://www.ministryoftofu.com/2011/11/photos-the-final-12-hours-of-
chinese-women-on-death-row/
http://www.chinatoday.com/law/law_enforce_pictures/henan_zhoukou_
xiangcheng_handle_criminals.htm
http://shanghaiist.com/2015/11/03/pork_thief_publicly_shamed.php
囚人とのポーカーゲームって、写真見たけどかなり楽しそうじゃん。マックのパイも味は変わるのかな?ここまで内部の写真が撮れるなんてさすが中国だ。
中国の死刑は銃殺?絞首?薬物?
30年くらい前は世界の衝撃映像とかいう番組がバンバン流れてて、中国の死刑をよく放送で見たよ。
子供も大人もみーんな見学に来てて、壁に向かってズラーッと一列に並べて後ろから銃殺。
亡くなった人の顔だけにモザイクかかってる程度。
国連は何も言わない件(´._.`)
晒し者の刑は2chでも普通にやってるよね。
特に最近はFBやTwitterのせいでたいした事でもないのに執行される傾向にある。
晒し首ならずも、そのまま晒という刑罰があっただろ。
日本橋で繋がれるやつ。
極刑ならむしろ市中引き回し。