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一生に一度の晴れ舞台である結婚。
だれもが人生でいちばん美しく着飾られ、祝福される一大イベントですよね。そんな日に、人生でいちばん見るも無惨な姿にされてしまう習慣がスコットランドにあるといいます。
それは「Blacking of the bride(ブラッキング オブ ザ ブライド)」と呼ばれています。直訳すると「花嫁を黒くすること」。一体どんなことが行なわれているのでしょう?
それは花嫁と花婿、もしくはそのどちらかが二人の結婚の証人となる友人や親族、同僚に、ひたすら汚いものをかけられるというものなのです。
例えば匂いのきついソース、腐った卵や牛乳、ダメになったカレー、シロップ、ブーツのつや出し剤、タール、小麦粉、すすなど…汚くなる為のありとあらゆるものが、花嫁花婿を襲います。
そして、その量がハンパない。次から次へと容赦なくかけられるすすやタール、小麦粉に卵…
時折、花嫁花婿が全身汚れたままの残念な姿で、トラックの荷台に積まれたバスタブに座らせられ、そのまま街をパレードさせられることもあります。
祝福に駆けつけた友人や知人は、そのトラックを追いかけながら歌ったり、踊ったりと大騒ぎするそうです。うれしいような恥ずかしいような…
この習慣は「いじめのような儀式 」とも喩えられていて、花嫁花婿は自分たちがこの儀式では、ガマンすることが祝福されている証だということも当然心得ているわけです。
始まりは中世の頃、ケルト人によって行なわれたと言われていますが、かなり昔からこの儀式は存在するため、はっきりとした始まりを知る人は誰もいません。
他の地域で行なわれている結婚式に騒音をたてる習慣と同じように、邪悪な精神や悪運、悪魔を撃退するために行なわれたと言われています。
さらに現代では、これは結婚と言う門出に謙虚さや忍耐力を学ぶ機会だとも言われています。
結婚するカップルは、今後これ以上惨めな格好を人前にさらすことはないでしょうし、何かあってもこのときのことを思い出せばいいと教えられているそうです。
そして、この最悪な儀式を共に乗り切ったカップルのきずなは深くなるとかならないとか…きっとなりますね。
今でもこの習慣が残っているのは、スコットランドでも田舎の小さな街や村だけだそう。最近では、結婚式の古い習慣をいやいやながら取り入れるカップルもいますし、おしゃれでモダンなものにしたいと思うカップルもたくさんいます。
しかし伝統を受け継ぐのも大事なことであり、それによって自分たちのルーツやアイデンティティを再確認することにもなるでしょう。
ちなみに、この儀式は結婚式の1週間から数日前に行なわれます。結婚式当日までにはきちんと汚れや匂いを落とし、花嫁花婿として人前に出られる姿になるようにとのこと。そこまでしてやらなくても…という気がするのはわたしだけでしょうか。
やってみても、自分の汚い無様な姿を写真に撮られたり、近所の子供が集まってきたりして、ほんとうに恥ずかしかったし、侮辱されているような気持ちだった。
祝われているだなんて思えなかったわ。
どうやらその魚、友人たちが2週間前から仕込んでくれたものだったらしいけど、かなりきつかった。
他のものは笑っていられたけど、腐った魚は気を失いそうなくらい臭かった。正直やりすぎだと思ったよ。僕は怒らなかったけど、やりすぎると本当に怒っちゃう人もいるくらいだよ。
(参考)http://www.weddingclan.com/strange-wedding-tradition-blackening-bridegroom-scotland.html(動画あり)
https://www.youtube.com/watch?v=ssXCdbHKljo(動画あり)
海外の反応を見てみるとやりたくないという否定的な意見もいくつかある。
綺麗なものなら我慢できるけど、さすがに腐った卵や、タールなんかはやめて欲しい!
始まりがわからない?こんな行事の起源なんて、どうせ新婚夫婦に向けたモラハラかイビリか嫌がらせか何かなんじゃないか?
それか、花嫁花婿に(そんな医学的根拠は証明出来ない時代からあるとはいえ)免疫力をつけさせて死産や病気から守る目的とか?