日本の魅力を発掘するだけでなく、他国の環境・法律・文化などを見て、いかに日本が素敵な国かを見直すサイトになります。
あるサウジアラビア人女性は、彼女の夫と自宅のメイドが浮気をしている現場を隠しカメラで撮影していました。怒った妻はこの動画をインターネット上で公開してしまったのです。
世界中に拡散した夫の不倫動画ですが、サウジアラビアの法律では、この妻は懲役刑を受ける可能性があるそうです。
この動画には、夫がメイドにキスを強要している状況が映っています。サウジアラビアの弁護士によると、この妻は中傷や名誉毀損で、なんと懲役1年または1500円万ほどの罰金刑を受ける可能性があるそうです。
他人のプライバシーをネットに公開したのは問題ですが、女性の立場が社会的に制限されているサウジアラビアで発生した出来事もあり、メディアやインターネット上で大きな議論になっています。
サウジアラビアでは宗教的また法的に不倫には厳しいようです。そのためアラブ人同士よりも外国人が絡んだ男女トラブルが発生しやすいようです。
今回のようにサウジアラビア男性による東南アジアの家政婦に対する性的な暴行は多いようです。怒ったフィリピン政府はサウジアラビアへの家政婦派遣を制限したこともあるのです。
この法の適用は女性が不利と言われる事があります。例えば、ある国では強姦には4人の証人が必要とされ、強姦を立証できなければ、逆に女性側が姦通罪で処罰される場合もあるそうです。
なお、この運用方法や処罰は同じイスラム圏でも異なるので、一概には言えません。また法制度は変わることもよく有ります。サウジアラビアのように厳格な国もあれば、マレーシアのように柔軟な国もあるのです。
イスラム教は本来、女性を大切にする宗教と言われています。男性は女性に対する重い責任を負い、女性は社会的に保護されています。物差しを変えれば、イスラム圏の女性はキリスト教圏の女性よりも遥かに尊重されているとも言えます。
一夫多妻という制度も単なる男性の欲望を満たすだけでなく、戦争未亡人たちを保護するために作られたそうです。一部の事例から拡大解釈するステレオタイプ的な批判は問題です。
今回の事件はイスラム原理主義の強いサウジアラビアで起こりました。女性の主張や人権を訴えにくい社会で、インターネットという全く新しい手段を使って、夫に社会的な制裁を加えたのです。
なお、紹介するコメントは個人的な見解なので事実誤認もあるかも知れません。
多くの国では相手の承諾を得ないでの盗撮やその公開で、相手が不利益を被った場合は、何らかの罪状で訴えられる可能性があります。
なお、法律は社会の変化にスムーズに対応できない部分もあります。特に携帯のカメラやインターネットなどのデジタルディバイスを使った事件は、法律では想定されていない場合が多いんです。
2015年11月現在、この妻が実際に収監されたとか罰金を支払ったという話は聞きません。世界でもサウジアラビア国内でも奥さんに同情する意見が多数派のようです。
世界中のメディアやネットでこれだけ取り上げられているので、夫の受けた社会的制裁はかなり大きいとも言えるでしょう。誰でも簡単に世界中にアクセスできる時代です。浮気の代償は半端じゃありません。
(参考)https://www.rt.com/news/318044-saudi-cheated-wife-video/
なんか海外コメント見たら大変なことが起きてるみたいだ。動画見たけど、今どきなんでこんなに粗い画像なんだろう。一応プライバシー保護ってことかな?
中東は宇宙だと思ってる。
もう別世界