日本の魅力を発掘するだけでなく、他国の環境・法律・文化などを見て、いかに日本が素敵な国かを見直すサイトになります。
銃犯罪が後を絶たないアメリカ。銃を所持することは違法ではないので、簡単に手に入るということは容易に想像できるが、なんとあの大手スーパーマーケットのウォルマートでも買えてしまう。
アメリカに行ったら、レタスや牛乳が入った買い物カートの中に値札のついた銃が…なんて光景に遭遇するかもしれない。
ウォルマートとは、アメリカ最大手のスーパーマーケットチェーンで、日本のイオンやイトーヨーカ堂のような存在だ。2002年に西友がウォルマートの傘下に入ったことでその名をご存知の方も多いだろう。
食料品や衣料品が並ぶその一角に、拳銃がずらりと並んでいる…そんな光景、みなさんは想像できるだろうか?
拳銃が陳列されているのはスポーツ・アウトドア用品コーナー。護身やスポーツ、狩猟を目的として販売されており、空気銃から銃弾を塡装する殺傷力の強いものまで品揃えはさまざまだ。
しかも、手頃なものはなんと19ドル、およそ2千円で購入できてしまう。
さらに驚くことに、アメリカのウォルマートのホームページをのぞくと、なんとオンラインでも購入が可能。ワンクリックで銃が手に入ってしまうというわけだ。銃は全米4000店舗のうち、ほぼ半数の店舗で扱っているという。
2012年12月、コネティカット州ニュータウンの小学校で児童や教員が射殺された事件が発生した直後は、米政府が銃規制の意向を示したこともあって、売れ行きに一層の拍車がかかり、品切れとなる店舗もあったそうだ。
ウォルマートでは銃の売上高を公表しないため、全米でどれほどのマーケットシェアを占めているのか特定することは難しいが、その店舗数や規模などを考えると、全米1位ではないかと言われている。
車やハンマーがいいものにも悪いものにも成り得るのと同じように、銃も使う人間のモラル次第じゃないか。
わたしもショットガンを所有しているし、それは海軍時代にアメリカ政府が護身用に与えてくれたものだ。いい大人が自分のモラルを棚に上げ、他人ばかりを非難をしてどうする。
2013年には銃購入時の身元確認を義務づける法案が、米上院で審議されたが否決されている。しかし、このとき、世論調査では国民の9割が身元確認義務づけを支持していたそうだ。
その一方で、アメリカ一の売上高を誇るスーパーマーケット、ウォルマートでは、大々的に銃が販売され飛ぶように売れていると言う。
いったいアメリカはどこへ向かおうとしているのだろうか。
(参考)http://www.thenation.com/article/171810/five-assault-rifles-you-can-pick-walmart-photos#
http://business.time.com/2013/01/11/walmarts-on-again-off-again-relationship-with-guns/
アメリカの銃規制は今後厳しくなっていくと思ったら、ウォルマートなんかで売られていたなんて!
世論を背にビジネス第一主義に走るアメリカは怖い。