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微笑みの国タイが現在のように不安定な時代に突入してしまってから、一体何年経ったのでしょう。街ではいつ起こるか予測できないデモ隊と軍隊、警察との衝突に人々は不安を抱えています。
観光業や外資で成り立つこの国への経済的打撃も少なくなく、観光客や企業への影響も計り知れません。わたしたちは一日も早くこの国が以前のように平和で、のんびりした生活を取り戻してくれるのを願うばかりです。
どうしてタイはこのような状態になってしまったのでしょう。それはタクシンという人物が首相になった時までさかのぼって考えなければなりません。
タクシン氏は警察出身ですが、副業の(タイの警察官は給料が安く、副業をしている人が少なくありません)電話・通信事業が大成功。立派な事業家に転身しました。その後、政治家となり、2005年に首相に就任したのです。
彼の出身地、北部の農民救済を中心に経済復興が進められました。タクシン氏支持の北部農民は赤シャツ隊(赤いシャツを着ている)と呼ばれました。
南部や都市部の反応はと言うと、「北部から票を集めるために南部の富をばらまいた」「そこから不正が発生している」「親族も汚職の疑いがある」などなど。これが反タクシン派、黄色シャツ隊(黄色は王室支持の色です)となっていきます。
そして、2006年に軍によるクーデターが勃発、タクシン氏は失脚、国外へ逃亡しました。その後、2008年サマック氏(タクシン氏の義理の弟)、2011年インラック女史(タクシン氏の妹)が首相となります。
反タクシン派は、お金はあるのですが票が集まらないので、選挙で勝つことができません。選挙で混乱を収めたいタクシン派、それに反対する反タクシン派。そして、2013年の選挙ボイコット…
2014年5月22日、再び軍隊によるクーデターが起こります。軍はデモ隊の活動を抑えるために夜間外出禁止令を出し、現状一時的な政権を作って、全ての権利を握ったと宣言します。
平和と秩序を取り戻してから、選挙を行なうことを推奨しています。タイが正常な民主主義に復帰するには場合によっては、1年はかかるだろうと言っています。
こんな興味深い現象も出てきました。
軍事クーデターに反対する市民がアメリカの映画「ハンガー・ゲーム」にあやかり、三本指をたてて、抗議するというジェスチャーを始めました。映画の中では主人公が支配者への抵抗を示すジェスチャーです。
今後、タイ人共通のサインになりそうな兆しがあります。「自由」「平等」「同胞愛」を示していますが、タイ人の間の反応は賛否両論のようです。
軍による道路封鎖、催涙ガス、外出禁止令、Webサイトへの書き込み閲覧など検閲の処置、タイの現状について人々の反応は…
今回はハッタイにいて、外出禁止令と4日間テレビが見られなかった…これは大きな違いで、タイ人も懸念しているのではないだろうか。
もう一度選挙をしたら、負けることが分かっているから一方的に行動したり、選挙のルールを変えたがったりしているんだね。彼らに反対する票を持つ多数の公民権を剥奪したいんだろう。わたしたちはタイが民主主義を選ぶことを望む。
バンコクの現状を心配する観光客に対する反応は…
バンコクでは気をつけて。タクシーに乗るときは渋滞を避けてもらって。まあ、1、2箇所だと思うけど。
梅雨時に膿んでしまった傷口のようにぐずぐずと長引く紛争。命に別状はないものの、交通網に影響が出たり、自由に外出できなかったりと憂鬱な気分にされられます。何より身近に平和を感じられなかったら、穏やかに過ごせないでしょう。
そういう意味ではどんなに政治が乱れても、紛争までには発展しえないであろう日本の現状は「幸せ」そのものではないでしょうか。
(参考)https://answers.yahoo.com/question/index?qid=20131213224136AA0a9Kh
http://www.telegraph.co.uk/expat/expatnews/
http://www.bangkokpost.com/
政治が理由で内戦、紛争が起きるのは日本じゃ考えられないけど、この平和は変わることなく今後も続いてほしい。タイも早く微笑みの国に戻ることを祈ってます。
平和ボケしてるなあ
地方自治や大阪都化とか移民攻撃の布石だろ?
内戦は発生するよ、ロケットランチャーが既に見つかってるし
日本はよくも悪くも事なかれだからな
何か事が起きたらすぐに潰そうと皆がやっきになる
問題が深刻な物であれば有るほどにその解決策が練られ、歴史になり定石化する
やはり歴史は大事