厄祓い、と聞くと日本の方なら神社やお寺を連想される方が多いはず。特に子供の厄除けと言えば七五三を厄祓いとする地方もあります。
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http://www.dailymail.co.uk/news/article-2334827/Spanish-devil-El-Colacho-jumps-year-old-babies-cleanse-spirits.html
エル・コラーチョとは
世界にはさまざまな厄祓いが存在しますが、スペイン北部のブルゴス県に近いカストリージョ・デ・ムルシアという村では見ている者をヒヤヒヤさせる伝統的な厄祓いの儀式が行われています。対象となるのは生まれてから1歳までの赤ん坊たち。 “エル・コラーチョ”と呼ばれる伝統儀式は起源が1620年頃と伝えられ、カトリックの聖体祭に合わせて毎年行われています。
悪魔役のエル・コラーチョに扮した男性が寝かされた赤ん坊を飛び越えることで悪を取り除く、との言い伝えを信じた儀式。エル・コラーチョを務める男性は悪魔を象徴する衣装、黄色をメインに赤や緑もあしらわれたカラフルなコスチュームを身につけます。
世界の中で最も危険な儀式
村の中心にあるセントラルスクエアにマットレスあるいは厚めの布団が用意され、両親がそこに赤ん坊を寝かせます。参加人数が多い場合は、数メートル間隔でマットレスがひかれるとのこと。黒い衣装を着た太鼓たたきの男性がグルグルと回る中・・・助走をつけたエル・コラーチョの男性が勢い良く赤ん坊の上を飛び越える! 子供たちの両親や家族はもちろん、見ている観衆も心配気な表情を浮かべていますが、この行事で4日間に渡る聖体祭が最高潮に達するのです。
何百年も続く伝統の悪魔祓いで赤ん坊が負傷したという報告はなされていないものの、世界の中で最も危険な儀式のひとつと考えられており、前ローマ法王のベネディクト16世はスペインの聖職者たちに対してこの行事と距離を置くよう要請したといいます。
危険な儀式で村は有名に
カストリージョ・デ・ムルシア村は人口わずか500人程度の小さな村ですが、このちょっと危険な伝統儀式のおかげでスペインでは有名な村として知られているようです。
自分の子供を危険に晒したい親はいないはずで、この儀式を知った世界の人々からは、昔ながらの伝統であることは関係なく、こういった危険な行事はやめさせるべきとの声もあがっています。
- 何が必要って、これを禁止にすべき。
- んー、まあ、筋は通っている、のかな。
- この男の人が赤ちゃんの上に落ちたら笑えない。
- おいおい、親はどこへ行った・・・。
- 狩猟シーズンの終わりに“ガルゴ”にやる行為に比べたらマシ。スペインと中国は動物に対してかなり共通した部分があるみたいだ。【訳注:ガルゴはペットではない猟犬のこと。ペットではないため扱いが残虐だと言われている】
- いったい何時代の話よ?
- 「赤ちゃんを清める」ために1歳の子供の上を飛び越える、って今までこれほどひどくて馬鹿らしいものは見たことがない。この人たちはどうしちゃったんだ! 胸が痛いよ。
- そのうち事故が起きる。こんなアホらしい危険な儀式に赤ちゃんを参加させたい親なんてそういるもんか。
- これが許されるなんてばかげている。
- EUが危険だからって止めさせたらいいと思うけど。めちゃくちゃ危ないじゃん!
- 赤ちゃんが危険。最低の伝統ね。
- スペイン北部の地域は世界で最も迷信を信じる場所だと思う。私の母がスペイン北部の出身なの。彼女の信条や迷信的さは半端ない。男の人に仮装させて赤ちゃんを飛び越えさせることで悪魔を追い払うって? まあ、そうね、実際にあることだから、しょうがないとしか言えないけど・・・。
- 伝統って無意味だったり馬鹿げていたりすることがあるよね! 赤ちゃんは純真で無垢。悪魔がいるのは赤ちゃんじゃなくて僕たち大人さ!
- 伝統が何年続いていようとどうでもいいわ。私なら自分の赤ちゃんを寝かせて、衣装を着た男の人に飛び越えさせようなんて考えない。
- なんてこと・・・。自分の子供を連れてこの街には絶対に近寄らないわ!
- 私、この伝統の中で9年くらい住んでいるの。彼がこの街の出身なのよ。まず言っておきたいのはこの儀式が始まってから一度も、ただの一度も、負傷者が出ていないということ。話す前にまずちょっと考えない? 母親って常に子供のためを思うでしょ。彼らがこの伝統を守っていくのは子供に何の危害もないと分かっているからよ。コラーチョの人たちは一年前とか、その辺りから練習しているし。ジャンプする距離を短くするために普通より小さいマットレスが使われているの。すべて計画されて行われているのだし、さっきも書いたように、一度も何も起きていない。バカだと言う人がいるけど、それは意味を分かっていないから。私自身、すべての伝統に賛成なわけじゃないわ。でも、少なくとも彼らを尊敬はしている。私はイギリス出身。イギリスの伝統で気に入らないものだってあるけど、それをバカだとは言わない。彼らの伝統を“尊重”すべきだと私は思う。
- なんとなく、シンプソンズのマルハナバチ男を思い出すかな・・・。
- おかしいとしか考えられない。
- 伝統とか知るか。こんなの間違いだ。
- おいおい、この人、1.5mくらいの幅をジャンプしているってことでしょ? 必死にがんばって大股にしても一歩じゃ無理だよ、こんなの。「負傷した報告はない」ってウソだろ。障害物競走みたいな行事は不適切だ!
- (見ている人たちも)誰も喜んでいる風には見えないね。
- 今まで見聞きした中で最低の儀式ね! 悪魔に扮装した男の人がどうやれば赤ちゃんから悪を取り除けるのよ・・・。カトリックって世界中でこういうことをするのよね。本当にびっくり・・・。ショックよ。
- 赤ん坊たちはこんな狂気の沙汰に同意なんかしていないんだろうね。
- ある意味、スペインの文明はとても先進的だ。
- この子たちの親は何を思ってこんなことを許したのかしら?
- 継続されている儀式って宗教というには怪しくなっている気がする。この男性が足場を踏み間違えないように願うばかりだ・・・。(キューバ)
確かに日本にも一風変わった風習や文化がありますが、親心的にも子供心的にも、いくら物心がつく前とはいえ、ケガのリスクを背負って参加しなければならない儀式は遠慮したいもの・・・。七五三というキレイに着飾って成長を祝う日本の文化に感謝ですね。
今まで事故がないらしく安心した。こんな儀式を現在まだ行っているのは伝統やパフォーマンスとしてだけで、本来の厄除けの意味はほぼないと思う。赤ちゃんのことを考えたら、もうやめたらどうだろう。
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